みなさん、こんにちは。フランス在住のYocoです。
今日はフランスは子育てしやすいのか?
社会保障は実際どうなのか?
子育て真っ最中の現場からお伝えしたいと思います。
社会保障が手厚いイメージのフランスですが、
結論から言うと、子供を産み育てるのに経済的負担は軽減されやすい環境ではあります。
働いてたくさん子供産んでねのメッセージが現れている制度が整っています。
ざっとわかることは、
・産みたくなる?働きたくなる?社会の仕組みがある
・フランスの子供手当
・一人っ子だと実は手当がない
フランスは子育てしやすいのか。子供手当のリアルと社会復帰
フランスで妊娠出産・子育てをしていますが、妊婦や子供(連れ)に優しい人が多い!
当事者にとって嬉しいし、どこでも当たり前であって欲しいと思います。
かといって、フランスは意外にも
子供たちのしつけに厳しかったり、騒いでいだり・危ないことをしている子供がいると「叱ってくれる大人」もいます。
甘い、だけではなくて大人(見知らぬ人)が子供を守ってくれるのは親としてはありがたいことですよね。
妊婦の時やベビーカーで出かけていると、
列を先に通してくれたり、ベビーカーを担いで階段を降りてくれたりこちらが頼む前に声をかけてもらうことが多い。
申し訳ないし、ありがたいし、
Merciと言ったら、
C'est normal.(普通のことだよ)と言われるのに最初は驚きましたw
たまに無視して去っていく人もいる。優しいよね。
IKEAのレジでは、私が妊婦だから列を10人抜きしたこともあるw
妊婦様とか子連れ様とか言われることもなく、
どこに子供がいても当たり前に過ごせるだけで「子育てしやすい」。
完璧や、人に迷惑をかけすぎないことに重きを置きすぎて、
助けてくれないし迷惑がられるのはとても辛い。
もちろん、たまに子供が嫌いな人や嫌な感じの人もいるけど、社会が子供を受け入れてくれている実感があります。
社会保障についても、フランスは手厚い!という印象がある人も多いかもしれません。
確かに、助けられています!
▶︎フランス式 子供への考え方がつまっていることわざ&名言
妊娠出産は、様々な不安(精神面、経済面、制度はどうなっているか など..)もありますが、
経済面で言うと最低限補償されるので
子供を持つことを諦めなくても良い、と言う人も多いはず。
社会保障って本来そういう為にあると思うので、ありがたくもありそうであって良かったとも思えます。
ましてや、外国人の私が支給されているわけですから、制度はしっかりと整っていますね。
ここからは我が家の例も交えつつお話ししていこうと思います。
▶︎フランスの政治の基礎について
出産準備金と幼児に支給される手当て
フランスでは子供のための手当てがいくつか出るのですが、
まずは①出産と②3歳まで支給される手当てについて。
【条件】
・事前申請
・規定の収入が超えていないこと(2年前の収入)
などがあります。
【手当の種類】
①出産前:La premier a la naissance
②生まれた翌月〜3歳の誕生日の前月まで:allocation de base
CAFより支給されます。
①La premier a la naissance
出産前の準備金として支給されます。
2020年...947,32ユーロ ⇨ 2024年...1.019,43ユーロ
*年々手当額が上がっています。ありがたい!!しかし驚くほどインフレがすごいのも確か。
②はallocation de base
出産翌月から3歳になる誕生日前月まで毎月支給されます。
子供の人数に対して支給されます。世帯収入によって支給額が変わります。
2024
- 子供1人に付き193.31€(taux plein)・・・片親のみ働いている、単身
- 子供1人に付き96.65€(taux partiel)・・・共働き
子供の人数と世帯収入が細かく分かれています。
おむつなどの日常必需品を購入するのに子供一人ひとりに支給されている手当てです。
養子縁組のケースは別途記載されていましたので、
cafのサイトで調べて頂くとわかります。
▶︎フランス政府・CAFで詳細を調べられます
政府:
https://www.service-public.fr/particuliers/vosdroits/F2552
CAF:
L’allocation de base (Ab) | Bienvenue sur Caf.fr
日本の出産手当てと比較すると、一時金少ない!?と思う方も多いかもしれません。
だた、出産費用は、実質無料にしようと思えば可能な場合も多いため、上記の手当は出産費用以外として使うことができます。
私の場合は出産費用はほぼ無料でした。
▶︎出産に関する費用の詳細はこちらです。
補償された金額【検診、入院、出産にかかった費用の内訳】載せています。
一人っ子は3歳からの手当てがゼロ
一人っ子で3歳以降は国からの手当はありません。
子供が2人以上〜allocation famillialという手当があります。
子供の数が増えると、手当額も上がります。
フランスは3歳から義務教育が始まるため公立の場合は学費がかかりません。
確かに0〜3歳までは保育園などの預け先に保育料を払っていたし、
おむつ代などもかかっていたわけですから手当てがあった理由はよくわかります。
子供2人以上で支給 Allocation Famillial
子供が2人以上の家庭には収入の上限に関わらず全ての家庭で
「家族手当(Allocations familliales)」が支給されます。
世帯収入によって支給額が変わりますが、全家庭で支給されます。
▷条件:20歳未満の子供が2人以上で収入制限なく受給される。
▷期間:2人目(3,4人目)の出産翌月から20歳になる前月まで
こちらは政府発表の2024年支給額表
上部分は世帯収入です。3段階に分かれており、支給金額が変わります。
子供が2人の場合は、35.5ユーロ/71ユーロ/141.99ユーロ
一人っ子の家庭には手当てがありません。
少子化対策と社会復帰の圧!
あぁ政府の思惑を感じる・・。
子供を産んだら手当てをあげます、もっと産んだらもっとあげますと・・。
まぁ、それが少子化対策なんですよね。当たり前なんですよ、多分。
当事者になるまで、あまり気にせずに過ごしていましたが(ただの勉強不足!)、
やっぱり絶妙なタイミングですよねぇ。
第二子を考える人も多いし手当があるならやっぱり助けにはなる。
まぁだからって、手当て欲しさに産む!ってことはないですけど、つくづく上手くできているよなぁ・・・。
勤務時間に合わせた学校のスケジュール
しかも、幼稚園と言えど8:30−16:30までガッツリ通うことができます。
水曜日はお休み、または午前中だけ幼稚園があります。
学童は19:00敷地内か近くにあり(こちらは有料)預けることができる。
大変だけれどもみんなで働いて、子育てできる仕組みだなっと思います。
と言うか、働けの圧もすごい。w
我が家はこれからそのフェーズ(?)に入ろうとしていて、わたしにとって課題の多い年になりそうです。
▶︎そろそろ仕事探すぞーと思いつつ、実際優先すべきことが多すぎない?!
とは言え、簡単に2人目を!とはまだ言えない自分がいます。
もちろん私も子供が複数欲しいと思っていたし、育てていくつもりでいました。実際育児が始まってみると、大変すぎるんです。
尊敬しますよ、みんな子育ても仕事も家事もこなして・・凄すぎる。
なぜ自分はそう思えないんだろう?
きょうだいで遊び始めると楽だよって友人も言っていましたが、まだ自分が生きるだけで精一杯なんです。(おい)
赤ちゃんは可愛いけど、可愛いだけではやっていけないって身に染みて感じた3年弱なのでまだ決められません・・・・。
先延ばしにしていいことばかりではないので、今年2021年に決断しようとは思っていますが。(重いぞ、わたし。)
▶︎フランスでも保育園探しは大変すぎます・・。出戻りになった話。
子育てと社会貢献
唯一の私の親友は現地企業でバリバリ働いているんです。
彼女はフランス人の彼とPACSしていて子供はなし。
社会補償が必要なみんなの為に税金を納めているのです。
って、ごく当たり前の話ですけど、正直子供がいない人達にとっては見返りが少ない面はあります。(細かい話はさておき)
あらゆる手当はみんなが働いて納めてくれる税金によって助けてもらっているのですよね。
本来それは当たり前と言っても良いことだけど、私の立場からすると身を以て「社会に助けられている」と実感するのですよね。
それくらい子供が減っていくことは本当にまずいこと・・ですものね・・。
友人に「私たちのために働いてくれてありがとう」と言ったら息子の為に納めるわと!ありがとう!笑
・社会復帰
・子供の入学
・第二子について etc.
どうぞ見守って頂けると幸いです。
本日もお読み頂いてありがとうございました。
▶︎出産準備にはオーガニックも取り入れたい