
みなさん、こんにちは。フランス在住のYocoです。
今日は、フランス人はバカンスに何をしているのか?というテーマについて書いています。
結論を言うと、
バカンスでは、何もしない。
...が理想ではあります。
そりゃそうだ。
ここで伝えたいことは、
*思った以上に何もしないの概念が違う、本当に【面倒なことを】何もしない。
*日本人にとって何もしないことが、思った以上に苦痛である
と言うこと。
この記事では、
「フランス人を見習って、【何もしない贅沢】を楽しみましょう!」とかは言わないですw
ただ、読んで頂くと、
フランスの人のバカンスのリアルや一緒に過ごす場合の心得ができると思います。
フランス人がバカンスで何をしているか
フランスがバカンス大国であることはよく知られていますが、
どんな職種でも会社員は最低5週間は確保されており、
ほとんど年内に消化する文化です。
企業や役職によってさらに+1~2週間(お医者さんはもっと)と言う人たちもザラにいます。
⇨しかし、その分、日頃の業務は激務だったり休日も仕事モードと言う人も意外と少なくない。
夏に3週間、冬に2週間取得することが一般的なんですが、
日本人からすれば、まとまった休みでは一体何をしているのか?!
と思っちゃいますよね。
バカンスのために生きている・働いていると言う人もいるくらい、
フランスの人たちがバカンス命!
と言うのに、
実際は「バカンスでは何もしていない」。
確かに、大人になる程、
「何もしない贅沢」と言うのはよく分かる気がしますが、
これが日本人なら耐えられないくらい、何もしないw
日本人には耐え難い!旅行先で「何もしない」こと
とはいえ、有給なんだから、
旅行へ行ったり普段できないことをやるんじゃないかと思われるかもしれません。
確かにそれはある!(どっちなんだよ)
海や山や遠方の家族を訪れたり、外国へ行ったりと、
夏のパリは現地の人がいなくなり閑散とするほど、バカンスへ出かける人も多い。
フランス国内のいわゆる観光地には
国内外の観光客が集まっているくらいだからみんな旅行もしている。
▶︎南仏はパリジャンが押し寄せているし、観光名所のカルカッソンヌ城にもたくさんのフランス人が来ていました
毎回、連休前の金曜日には「パリ脱出」の交通渋滞が起きるくらい、
フランスの人は移動する。
そして、長旅の末、
何もしない。w
「何もしない」とは?
・好きな時間に起きる/寝る
・計画をしない
・コーヒー⇨ビール⇨コーヒー⇨ビール
・目的のない散歩(2時間コース)
・家事する
・読書
・DIY
・ボードゲーム
・家族とひたすら喋る
など
日本人からすれば、
細胞レベルで「退屈!」を感じるくらい、地味な時間wです。
海辺に来て、何もしない。
引っ越しレベルで色々荷物や食材を持って来て、2週間も滞在して、何もしない。
そして、「これぞバカンス!」と思っている。
▶︎エアコンがないことも多いフランスでは、暑い日はサラダしか食べません
決定的な違い
日本人のわたしたちからすれば、
せっかくの休み、せっかくの旅行先に
どこへ行くか、何を食べるか、どんなアクティビティをするか などなど
どうしても、
【最大限に旅行先を味わうことが目的】になっている。
だって、せっかく海に来たら
泳いだり、美味しいレストランで海鮮を食べたいし、道中にある施設やアクティビティを活用したい。
温泉へ行ったら、
「何もしない」と言いつつ、周辺を散策したいし、温泉には最大限入りたいし、
サウナやスパやマッサージなどやりたいし、
チェックイン・アウト前後の時間に合わせてアクティビティを入れたい。
そもそも、有給や連休を使って、
「何もしない」ってことができない。
決定的な違いとしては、
有給数が違いすぎるために、
日本の場合は計画的に効率的に過ごさないと無駄になってしまう気がする。
一方、フランスの方は、
少なくとも年に5週はあるし、2週間も毎日、外食・アクティビティなど移動していると単純に経済的にも嵩んでしまうし、疲れる。
急ぐ必要がないし、バカンスこそ何もしないと言うのが美学だと思っている。
言いたいことは分かるし、
日本の人だって「何もしない贅沢」はわかっているものの、
朝から晩まで何もしない2週間に、多分最初は耐えられないw
私の母だったら、このフランスの何もしないスタイルは発狂するだろうな、とよく思う。
▶︎休日さえこのリズム
バカンスのリアル
もちろん、アクティブに活動する人もいるし、計画的に過ごす人もいるとは思うが、
バカンス=長期の旅行と思うと、全く違う。
なんなら、バカンス中は、
自炊と家事を慣れない滞在先で毎日のように行うと言うのが現実だったりする。
我が家はほとんどやらないが、
人によっては遠方の義両親や親戚とバカンスを過ごすために彼らの家に2週間単位で共に過ごすってことが...。
みんなお疲れ様..!!!
▶︎子供の夏休みに「苦手な早起き」をやってみた
バカンスに行く時の心得
「何もしない」が実現するなら、誰だってそうしたいのだが、
「バカンスだ〜何もしないぞ〜!」と言うモードになって、
夫がいつまでも寝ているし子供はいつもと違う環境でよく寝られなかったり、やたら早くから起きたりする。
バカンスとは?!?!
これは日本でも同じだとは思いますが。うちの母も夏休みはイライラしていたもんなw
8年ほど私はフランスのバカンスを齧ってきて、
「何もしないフランス人とのバカンスが少し楽になるよ!」と言うのが、
日本食材を持ち込むこと。
バカンス先で外食したり、食材を買って自炊したり、
はもちろんいいのだけど、
日本食を持っていくまたは調味料類を持っていくのは
心の拠り所になるのでお勧めします。
外食が多くなったり、現地のものを食べたりするのは
バカンスの醍醐味ではあるものの、やっぱり疲れてくるんですよね〜
私は最悪使わなくてもまた持ち帰れる常温保存のものをできるだけ持っていきますw
・お米
・醤油
・うどんなどの麺類
・粉末だし
・お味噌
・乾燥わかめ
・お箸 ⇦ あると便利
などは必ず持っていきます。服を減らしてでも持っていく!
長いバカンスの間に、日本のご飯があると生き返る感じがするw
義実家との兼ね合いなどで難しい場合もあるかもしれないけれど。
特に地方へ行ったり、週末が被ると、
簡単に日本食材は買えなかったりするのであると安心。
こだわらなければ醤油、お米、海苔くらいなら一般的なスーパーでも買うことはできるが。
あとは、カップラーメンなんかもあるととても便利。
日本のようにコンビニもないし、
レストランが閉まっていたり、スーパーがやっていないと食べ物を確保できないってことが普通にあり得るし、バカンスで時間にルーズに過ごしていると変な時間にお腹が空いたりする。
不便なの、フランスって。w
▶︎フランスは滞在する場所によって水の特徴が変わります
▶︎欧州人はやたらボードゲームを持っている
本日もお読み頂きありがとうございました。
▶︎フランス式子育ては良いことばかり言われがちだけど...