トコジラミ大発生 フランス在住者が対策を調べてみた

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みなさん、こんにちは。フランス在住のYocoです。

 

今日はトコジラミ(南京虫)について色々と綴っていきます。

 

 

 

フランスでの大発生で話題になっていましたが、

正直、私はこれまで見かけた事もなくて、詳細がよくわかっていませんでした。

 

 

幸い被害には遭っていませんが、虫の話をしていると、痒くなってきますね...

 

あまり考えたくはないけど、対策できそうなことは今のうちにやっておいて、

もしもの時に備えて知識をつけておきたいと思います。

 

 

みなさんのお役に立てれば幸いです!

 

※この記事では虫の写真は出していません。参考にしているページからもし必要な場合は姿を確認してみてくださいねw

 

 

トコジラミ大発生 フランス在住者が対策を調べてみた

フランスでトコジラミ(南京虫)の被害が拡大しているとよく耳にしますが、正直これまで馴染みがなく、実態がよくわかっていませんでした。

 

フランスでは映画館や交通機関の椅子などに大量発生(!!)してしまい、SNSなどでも目撃情報が上がっているということです。

 

私は虫の写真や動画を見る勇気はなくwわざわざ開いたことはなかったため「刺されると痒みが出る」らしいということは何となく予想がつきますが、それ以外は疑問だらけでした。(今回記事を書くにあたり色々調べた際に確認する羽目になった・・)

 

⇨2024年現在、フランスではトコジラミ大発生という事態がそもそもなかったとされています。事例としては存在するが、大発生してフランス中で被害が出ていたのはフェイクニュースとして拡散されていたとフランス政府が発表しています。記事後半にも書いています。

 

・ダニとは違うもの?シラミではない?

・トコジラミは目に見えるのか?

・刺されたらどうしたらいいのか?重症化したりするのか? など

 

フランスの衛生状況には基本的にいつも不安がある。w

そして、あまりに被害拡大の話を耳にすると、うちには子供もいて週一回は少なくとも習い事で子供も交通機関を利用するし何見過ごしていくわけにいかなかったのです。

嫌だったけど、色々情報を集めるために目を細めながらまず姿wを確認したり、予防・対策を調べました。⚠︎この記事ではトコジラミの写真は出していません。

 

ところで、日本では1970年代以降は発生件数がほとんどなく馴染みがない世代もいるということですが、被害状況がオープンになっていないだけで密かに広がっている可能性もあります(!)日本在住でも海外旅行帰りの場合には連れて帰ってきてしまうかも(!!)しれないのでこの機会に学んでいきたいと思います。

 

【トコジラミ(南京虫)の基本情報】

・トコジラミは別名南京虫 / 英語:Bed Bug(ベッドバグ) / 仏語: Punaise de lit

・体長: 4.5mm~5mm (大きなものは8mm) =肉眼で見える。色は茶褐色。(ダニは見えない)

・シラミではなくカメムシの仲間。トコ=床でベッドや壁などに潜む

・日中(明るい場所)では隠れていることが多く、夜間に人を吸血する。

・トコジラミに刺されると、赤い発疹ができ痒みが出る。※初めて刺された場合は痒みが出ない

・トコジラミが吸血後、潜伏場所付近に血の混ざったフンを出す場合がある。

 

▷参考ページ:アース製薬ウェブサイト

 

トコジラミに刺されたらどうなる

・刺された瞬間に気がつくことはほとんどなく、2〜3日後に痒みが発生して気がつくことが多い

初めて刺された際に体に抗体ができ、患部が赤く腫れて痒みが出る(刺されてすぐに気がつかない)

・刺される回数が増えると、刺されてから数時間後に痒みが出る

・痒みがひどい場合は日常生活や睡眠に支障が出るほど(個人差あり)

・痒みが強い人は睡眠障害、皮膚の掻き過ぎによる傷口の化膿することがある

・吸血される場所は衣類に被っていない場所で首回り・腕・足などが1~2箇所刺されることが多い(ダニの場合は衣類の被っている部分もあり得る)

・蚊に刺されたよりも数倍痒みがある、痒みや刺し痕が消えるまでの期間は1~2週間程度

 

▷参考ページ: DUSKINウェブサイト

トコジラミ(南京虫)対策

交通機関や公共の場に潜んでいるであろう奴らを自宅へ連れて来てしまわないように、できるだけ未然に防ぐ方法を紹介します。

そもそもどこからやってくるのかというと、人の移動と共に広がっていくので特定が難しく不衛生だから発生するというわけではないのです。

吸血源がない空き家などにも生き残っている可能性があり、中古の家具にも注意が必要です。フランスは蚤の市や古いアパートなど潜んでいそうな場面が多い...。

 

宿泊施設にも潜んでいる可能性はあります。

寝具以外にも壁や床、飾られている絵の裏などに隠れているということ。どうしても心配な方は電気をつけたまま(アイマスクをして)眠るという作戦もあります。明るいところが苦手なので出てくる可能性が激減します。

 

パリのホテルで発生した場合?

友人の一人にパリの4つ星ホテルで働いている人がいます。

しかも彼は客室のリネンや清掃などを管理する責任者なので、色々教えてもらいました。

・フランスがトコジラミ大発生で騒がれていた時にホテルでの発生はなかった

・客室で発生した場合は第三者機関へ連絡⇨検査・許可が出るまでその部屋を使うことができない

・お客さんからの申告があればトコジラミ探知犬を使って客室内で捜索する(その後の客室清掃が大変らしい)

 

ホテルなので当然の対応と言えばそうですが、パリは世界中からの外国人観光客が多いので発生しうる状況はいつでもあるということ。

 

 

やらないよりはマシ、覚えておきたい対策 | アロマセラピー他

トコジラミが苦手なものは【熱】【特定の香り】です。

あくまで一時的な対策であり「駆除」できる方法はないのですが、やらないよりはいい!他にもすぐ取り入れられる対策をまとめています。

 

・衣類に高温を当てる。スチーマーや乾燥機を利用して80度に5分以上当てる。

・衣類を80度に5分以上つけ置く。(高熱を流す場合は洗面台と衣類の素材にご注意ください)

・掃除機をかける。部屋のあらゆる場所、寝具にも直接掃除機をかける。かけた後は、すぐにゴミを捨てる。放置すると中で繁殖する可能性があるため。

・寝具を専用カバーで覆うマットレスカバー(仏アマゾンへ)など専用の寝具があります。

クスノキの香り(カンファー)を使う。衣類の防虫にも効果的で知られている楠の香りはトコジラミにも効果があります。

①粉末の樟脳を使用する。クスノキを使った自然由来のもので対策できる。

⚠︎注意点⚠︎

1.揮発性が高い

2.発火の可能性

3.毒がある為目や口に入ると体調不良を引き起こす可能性がある

エッセンシャルオイル(精油)を使って対策することができる。

⚠︎注意点⚠︎

妊娠初期・授乳中・6歳以下の子供には使用しない

  • Ne pas utiliser pendant les trois premiers mois de la grossesse ni pendant l'allaitement, ni chez les enfants de moins de 6 ans.

訳) 妊娠の最初の 3 か月中、授乳中、または 6 歳未満のお子様は使用しないでください。

▷引用: Aroma-zone

 

ラベンダー、シトロネラ、ティートリーのエッセンシャルオイルもある程度の忌避作用があると言われています。

 

 

▶︎フランスではアロマゾーンでカンファー(camphrier)のエッセンシャルオイル(精油)を購入することができる。

www.parisimpleco.life

 

 

▷参考ページ: 害虫駆除110番ウェブサイト

 

これらの対策はあくまで一時的な対応で、徹底的に駆除することはかなり難しいということです。必要な場合にはプロにお願いすることが必須です。

 

フランスでは引き続き、アタマジラミのリスクも多いのであらゆることに気を巡らせないといけませんね...!!!

とは言え、あまり深刻に考えすぎることで、精神的なダメージも出て来てしまいますので、ほどほどに対策して過ごしましょう。

SNSでの情報は全てが真実とは限らず、実際にフランス政府も全てを鵜呑みにしないようにと発表しています。

 

▶︎しかし、フランスの衛生状態て...

www.parisimpleco.life

 

▷対策の一つとして、ベッドマットレスを密閉してトコジラミが居座れないようにできる。密閉することで、万が一マットレスに付着していてもマットレス内で留まってくれると言うもの。

 

 

 

www.parisimpleco.life

 

【追記2024年03月03日】フランス政府が人為的に拡散された可能性を発表

 
「この問題は、ロシアの影響を受けたり、ロシアを拠点にしたりしたアカウントによってSNS上で人為的に増幅されていた」と述べ、ロシアが情報の拡散に関与していたという見方を示し、ロシアを批判しました。

また、バロ氏は、ロシアの軍事侵攻が続くウクライナから人々が避難してきたこととトコジラミのまん延とを結び付ける偽情報もあったと指摘しました。

フランス政府は、トコジラミに関する情報の拡散を受けて、公共交通機関などでの掃除や消毒の頻度を高めるよう指示するなど、駆除対策に乗り出していましたが、結局、大量発生したかどうかはわからないままでした。

引用:NHK

フランスの国営放送TF1での報道がありました。報道では人為的に拡散された可能性があることと、フェイクニュースもあったということでした。
 
しかし、パリでは特に衛生面に不安があるのは在住者としては感じているので、出来るだけ対策をしていた方がいいと感じています。
 
 

本日もお読み頂きありがとうございました。

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