フランスのラマダン事情

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みなさん、こんにちは。フランス在住のYocoです。今日はフランスには大いに関係のあるラマダンのお話です。

ラマダンとはイスラム教徒の暦のことで、この期間に断食を行います。

 

フランスにはイスラム教徒の方が500万人以上いると言われ、キリスト教の国でありながら対象となる方が欧州一番と言えるほどたくさんいらっしゃいます。

フランスの人口は約6000万人。

 

ラマダンはヒジュラという暦によって毎年期間が変わります。

 

ラマダン時期のフランスでは

フランスに住んで初めてラマダンについて意識するようになりました。

私はイスラム教徒でないけれど、フランスにはイスラム教徒の方が多くいらっしゃるということで、ラマダンの時期について認識があり、イスラム教徒以外の私たちにも何かしら影響を受けます。

パリに新生児が生まれると毎年名付けの人気ランキングにはムハンマドくんがランクインするほど、割合が多いことがよくわかります。ムハンマドという名前は最初に生まれた男の子につけられる名前です。

 

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ラマダン(Ramadan)とは

ヒジュラ暦(イスラム暦)での第9月を指す。この月の日の出から日没までの間、ムスリムの義務の一つ「断食(サウム)」として、飲食を絶つことが行われる。

引用:ラマダーン - Wikipedia

 

ラマダン(Ramadan)では断食の印象がとても強いですが、元々はのことを表す言葉なのですね。

 ⇨2024年は3月10日〜4月9日

 

 

ラマダンの目的

ムスリムは日の出から日没にかけて、一切の飲食を断つことにより、空腹や自己犠牲を経験し、飢えた人や平等への共感を育むことを重視する。

また親族や友人らと共に苦しい体験を分かち合うことで、ムスリム同士の連帯感は強まり、多くの寄付(ザカート)や施し(イフタール)が行われる

ラマダーン - Wikipedia

禁止事項: 喧嘩や悪口や闘争などの忌避されるべきことや、喫煙や性交渉 

 

断食

 断食といっても期間中完全に絶食するわけではなく日没から日の出までの間(=夕方以降から翌未明まで)に、一日分の食事を摂る。この食事は普段よりも水分を多くした大麦であったり、ヤギのミルクを飲んだりする。

ラマダーン - Wikipedia

 

正直かなり大変そうですよね...。しかもフランスは夏季は日没までめちゃくちゃ長い...

一部免除が認められる場合もあり、旅行者・妊婦、産婦・高齢者・乳幼児や精神疾患者は断食をしなくてもよいケースがあります。

旅行者・妊婦、産婦・月経中など後に断食をやり直す必要があります。

 

 

フランスで起きる ラマダン中の影響

ラマダンは毎年期間が異なりイスラム教徒でなくとも、ラマダンが近づくとなんとなく「もうすぐラマダンだ」と知ることになります

 

フランスに住むまではほとんど気にしたことはなかったのですが、今は何かしら影響を受けることがあるからです。

何年か前には、サッカーの大きな大会中にサッカー選手がラマダン中の試合でとてもキツそうだという話がありましたよね。

 

ラマダン時期の影響

私自身が受けたケースですが、意外とあるあるなんじゃないかと思います。

以前の同僚で、私と同じポジションを担当する若い男性社員がいて、ラマダン時期に入ると仕事の効率がかなり落ちているという話を上司から聞くことがありました。

私は彼と働く時間帯が違ったので一緒に働くことはなく、翌日に引き継ぎを受けることが基本だったのですが、ある時から引き継がれる仕事量が多いな...と感じることがありました。

ラマダン時期に入り、空腹で集中力やモチベーションが低下しているらしく、月日が進むにつれてまた引き継がれている業務量が多い!私の仕事が終わらない!という事態が起きました。人によると思うし、空腹で仕事するのはイメージしただけでも辛そうなのはわかる..

 

当時の上司もラマダンだからしょうがない、みたいな感じで改善などはされず日々私の業務量が増えて、残業する羽目になる日が続きました。

その男性社員とは働く時間帯が違うので会うこともないから文句も言えないし!結局ラマダンが終わるまで私が何故かいつもより多く業務を受け持つことに...。

 

こんなふうにラマダンの影響を受ける日が来るとは..。

 

大使館からのお達し

直接影響を受けたことはありませんが、ラマダン時期になると日本大使館からメールが入ります。

一部ですが、ラマダン期間前後にはテロの脅威が高まるということ。

 

上記期間中やその前後は、例年、テロの脅威が高まる傾向があります。過去のラマダン期間中には、「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」が、世界中の戦闘員や支持者に対して攻撃を呼びかける声明を発出し、実際に、世界各地で多くのテロが発生しました。特に、本年は昨年10月以降のイスラエル・パレスチナ情勢を受け、緊張が高まっていることに留意する必要があります。

 

特に、金曜日に注意する。金曜日はイスラム教徒の集団礼拝日であり、その際、モスク等の宗教施設や群衆を狙ったテロや襲撃が行われることがある。本年のラマダン月及びイード期間においては、3月15日、22日、29日、4月5日、12日が金曜日に当たる。

引用:海外安全ホームページ: 広域情報

 

偏見や差別的な感情は絶対にいけませんが、少なくとも警戒すべきことであるのは確かです。

 

 

 

▶︎パリではいつでも気をつける必要があること

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本日もお読み頂きありがとうございました。

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