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【フランスの就職事情】雇用形態や情報集め方を知っておこう

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みなさん、こんにちは。今日はフランスで就業時の基本的な情報をまとめてみたいと思います。契約形態や面接時に確認する事項などを経験などを元に書いています。

フランスでこれから就職先を探す方やあまりフランスでの就業経験がない方が不当な契約や待遇を受けないで就労できるように情報提供したいと思います。(何があった・・?!w)

 

● フランスの就職面接でフランス人が必ず聞くこと

● 有名企業でも問題点ありな場合も...事前情報集め・不明点はクリアにすべし

● パリでの職探しはクチコミ利用が有効。誰かしらに繋がる!

 

個人的には嫌な目や不当な待遇に遭ったことはないですが、就労について細かいルールを知らないと自分が損してしまったり良いように使われるケースもなきにしもあらず、です。これは多分日本でも同じだと思いますが。疑問点は周囲の方に都度確認しておきましょう。

 

【フランスの就職事情】雇用形態や情報集め方を知っておこう

フランスでの就業経験が少ないと、就業に関するルール(契約条件、労働条件、福利厚生)についてあまり詳しく分からない点も多いと思います。

私自身が職探し中や就職後に沢山疑問点が出てきたこともあり、モヤっとしたまま仕事をするよりもある程度クリアにして安心してから働ける方が絶対に良いのでまとめを作ることにしました。

基本的なことばかりですが、下記について経験を元に書いていきます。

 

・面談時に確認したい契約内容・就労条件の基本

・会社の評判はどう調べるか

・自分で調べておいた方が良いこと

 

私はこれまで4社で計2年くらいしか就業経験がないので正直まだ分からない点も多いです。産後〜再就職まで数年時間が開いたこともあり久しぶりの面接時は「何を確認しておいた方がいいんだっけ?」となってしまいました。

基本的なルールを知らないと、利用されて不当な待遇を受けることも大いにあり得ます。故意でなくても誤りがあっても気が付かない可能性だってあります。疑うというと言い方は悪いですが、自分自身で事前の情報収集や基本知識を知った上で会社にある程度質問して答えをもらうことが大切です。

 

契約の基本 CDI / CDD

フランスで仕事探しをすると、必ず耳にするのがCDIとCDDという雇用形態を表す言葉。他にもありますが、まずは一番基本のこの2点についての違いを確認しておきましょう。わかりやすい言葉を使っていますが、正式な名称などは引用元などのちゃんとしたwページからご確認ください。

 

【雇用形態】

● CDI :正社員(Contrat à durée indéterminée)

● CDD :期限付き社員(Contrat à durée déterminée)

・産休代理や季節雇用(saisonier)の募集は「期間が決まっている」のでCDD

・その他の雇用形態:派遣(interim) / 研修(stage) など

 

【働く時間】

● Temps plein: フルタイム 35h (職種によっては37h / 39h )

● Temps partiel: パートタイム (15h / 20h / 25hなど。学生は週20hまで)

 

①CDI(セーデーイー)と呼ばれる無期労働契約で働く場合は、その名の通り期限がありません。
会社にとっては解雇しにくいということもあり、なかなか難しいのが実情です。

②CDD(セーデーデー)と呼ばれる有期限雇用契約は、産休代理、季節労働的な形で使われることが多く、「最長で18か月、更新は1度のみ」の方式となり、有給それ以降はCDIへの身分変更か、契約が終了となります。CDDの契約が終了する時には、 額面給与の(最低)10%が受け取れます。

たとえば、当初契約が12か月契約であれば、更新は6か月延長して合計18か月ということです。18か月を超えて雇用を継続する場合は、自動的に無期限雇用契約となります。また、有期限契約労働者も、給与や有給休暇などについて、無期限契約労働者と同じ待遇で扱わなくてはなりません。雇用契約の期間中に契約を解除する場合は、それが雇用側の都合である場合、雇用者は残りの契約期間の給与の全額、有給休暇手当などを賠償金として労働者に支払う義務が生じます。
 

▷引用:雇用形態と最低賃金(SMIC2021) | PARIS&TOI|フランス、パリを中心とした情報サイトパリエトワ

 

【CDD契約に関すること】

・契約書作成必須

・辞めた(翌月など)後に額面給与10%を受け取ることができる

・CDDの更新回数には制限あり

 

【契約書にサインしていないので雇用形態がどちらか分からない?!】

・CDIの場合、契約書の作成は実質必須ではない為、小さな会社だと何も書類にサインしてない・・ということがあり得ます。CDDは早急にサインする必要があるので「サインしていないということはCDIだということが考えられます。ただしめちゃくちゃブラック(ノワール)という最悪の状況も考えられますし、雇用契約書はあらゆる手続き時の公的書類として必要になるので(口座開設, 住居探し&契約など)作成してもらう方が良いです。

日本ではあり得ない?契約や基本ルールを知らないと自分が損する場合も

全ての企業ではありませんが、ある程度誰でも知っているような有名企業だと何となく契約や待遇はちゃんとしているだろうと思い込んでしまいますが、自分自身やできればフランス人やフランス企業で長く就業している人に確認してもらう方が良いです。

 

友人・同僚に実際にあった出来事

・某有名企業で友人が責任者クラス(非管理職)に昇進したのに給料が変わらなかった。会社に問い合わせると、「え?変わってませんでした?」と。何も言わなかったらあわよくばそのままだったんじゃ・・。

 

・産休予定の同僚の上司が産休に必要な書類をよく分かっておらず「Arrête de maladie(ドクターストップの書類)」を提出するように言ってきた。彼女の旦那さん(フランス人)が激怒。最終的には正規のやり方で産休に入り、100%給与を受け取れた。

※産休期間は法律で100%給料を受け取ることができると決まっているのでその期間にドクターストップを出す必要はない。

※ドクターストップの場合、給与は100%受け取れない。条件により割合が異なる。

産科医が証明するcongé maternitéの書類のみを企業に提出すればセキュリテソーシャルより給与が支払われるはずなのに、上司が手続き分かっていない為に余計なストレスを受ける羽目に・・。(同僚は結果問題なく給与を受け取った)

 

・某有名企業はノワール企業としてその業界では有名。知人の彼(フランス人)で、コントラがないまま数年も働いている・・・。

「コントラがない」の意味は【企業がその人を雇っていないことになっている】ので仕事はしているものの、給与は現金で手渡し(多分)で税金や保険も支払っていないと言うこと。バレた際は企業がかなり痛手を負うとは思うのですが、この2021年に大企業であり得るんだと驚き...。

 

・某日本食レストランでは遅刻すると給与を減らされるwらしい。

(又聞きだけれど、そういうひどい話を聞くこともある....)

 

驚くようなことが色々ありますね・・・。

 

▶︎ フランスで生活していると、思いもよらないことが起きる

www.parisimpleco.life

 

フランスの仕事探しはクチコミを最大限利用が大事

やばい企業にはできるだけ入りたくないじゃないですか。

フランスはコネや知人の紹介なんかもいまだにとても有効的な職探しの方法です。つまり事前情報を得られると言うことでもあります。

職場環境や仕事内容を知人を介して教えてもらえたら自分に合っているかどうか多少の判断材料になります。やばい企業だったら、よっぽど紹介を受けることもないはずですし。笑

全然知り合いなんていないよ!って方も(私もw)フランスのIndeedなどを見ていると、企業の評価が書き込めるようになっており、前述のブラック企業はかなり低評価でした。参考にはできるかもしれません。

パリはみんなどこかで繋がる

パリ近郊に住んでいて友達も数人しかいませんが、そんな私でもパリでは「その人知ってる!」とどんどん繋がっていきます。知り合いの知り合いはそこら中にいますw

フランスという修羅のw国でみんな大変な思いで暮らしているので、たくさんの知り合いや深い付き合いがなくても知人に「こんな仕事探しているんだ」とか「〇〇で働いてみたいんだよね」と相談してみると、会社の評判だったり働いている人を紹介してくれたり実際につながっていく事が本当にあります。

さほど知り合いじゃないのに、助けてくれる優しい人たちも多いです。

繋がればラッキーくらいのつもりで相談してみると「友達がいるから聞いてみるよ!」「△△社が人探してるって言ってたよ!」みたいに広がっていきます。これは結構まじです。

 

▶︎時々、意地悪な人もいますけどね。笑 

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フランス人がびっくりする 日本人が面接で聞くべきなのに聞かないこと

就職の面接やjob dating(企業が指定した日時に一斉に応募者が面談する会)の場面では自己アピールなどはある程度考えていくと思います。

質問をこちらからする機会もあるかと思いますが、フランス人を始めとするみんなが聞くことで、文化的に日本人があまり面接で聞かない事とはなんでしょうか?

 

・契約形態と詳細

・給与額

・有休数 など

 

日本人が日本で就職する時に自ら聞きにくいというのが文化的にあると思いますが、これらはフランス人にとっては「絶対に確認すること」です。特に給料と休みw

フランスでの就業経験がまだないという方はあまりに露骨な質問には抵抗があると思いますが(私も躊躇してしまう)、企業側にとっては普通のことなのでしっかり確認しましょう。

私の夫は採用に携わることも多いのですが、この話をしたらびっくりしていました。w

企業側が先に説明する場合もありますが「フランス人が真っ先に質問してくることをなぜしないの?!なんで?!」と衝撃を受けたようです。遠慮しないで聞いても全く失礼じゃないそうです!

 

フランスでは給料は交渉するのが当たり前?!

給与額については「いくら欲しいですか?」と聞かれたので答えにかなり困ったことは私もありました。

実際はほとんどの場合「交渉」ではなく相互確認になると思います。

フランス人でさえ「交渉はしたことない」という人もいて、同業他社ならほとんど給料は変わらないです。管理職やフリーランスの場合には交渉が可能なのかもしれませんが、各職種の給料はほとんど相場が決まっています。適切な設定なのかはあらかじめ自分で調べておくのが良さそうです。

特別なアピールポイントがあれば話してみるのもありですが、入社後に大抵の企業で面談の場が設けられるのでこれだけ頑張ってきたからこんな結果を出せている、今後はこんなことで結果を出すからと昇給の交渉をしてみる機会はあります。受け入れられるかはさておきw、フランスで生きていると交渉やアピールが必要なのは確かですね。

 

まとめ

○職探しを始めたら、誰かに話そう・・・情報収集と良い知らせもらえるかも

○会社任せにしないで自分で調べておく・・・不備や不当な待遇があり得る

○アピール・アピール・アピールw・・・フランスで生きる術

 

 

▶︎ 自分を過小評価しすぎても良いことはないのよね。

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▶︎パートで就職しました。奮闘中。

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本日もお読み頂いてありがとうございました。 

 
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