みなさん、こんにちは。フランス在住のYoco(@yoco_paris)です。
今日はフランスの2大おしゃれ鍋 ル・クルーゼとストウブの定番ココットを比較したいと思います。
・長く使えるいいお鍋が欲しい!
・ル・クルーゼとストウブはどっちが良いのか?
と考えている方も多いのではないでしょうか。
2社はどちらも良さそうだけど、
結局どちらを買うべきか?迷う場合には煮込み以外の調理法によって選ぶと言うのが両方使っている私の結論です!あとは見た目の好みもありますよね。
我が家はル・クルーゼとストウブを両方使っています。
⇨ストウブ:24cm、ル・クルーゼ:26cm どちらも丸型ココットです。
それぞれの違いや使用感、大きさの使い分けなどのリアルにお伝えできると思いますのでぜひ参考になさってくださいね。
この記事は、
●フランス在住7年の筆者・6歳の子供あり
●ほぼ毎日自炊しています
●たまにプラントベース取り入れています
が書いています。
- ル・クルーゼかストウブ 使い分けと特徴 【ホーロー鍋選び】
- ル・クルーゼ Le Creuset
- ストウブ Staub
- ホーロー鍋に向いている調理法
- どちらがいい!とは結局決められないけど買ってよかった一生もの
ル・クルーゼかストウブ 使い分けと特徴 【ホーロー鍋選び】
フランスでも信頼のあるル・クルーゼとストウブのお鍋を両方使ってみると、やはりどちらもとても機能的です。
言うまでもなくデザイン性も高いので使用する度にテンションが上がります。
価格もお高めですが、長く使えるのは確か。
大事に使いたいですよね。
ル・クルーゼもストウブもフランスでもかなり人気があります。
定番のココット鍋は型によりますが200~300ユーロ前後(30,000円~)で結構いいお値段です。
2社ともセール時期には価格が下がるので、ブラックフライデーや夏冬のセール時期の購入がおすすめです。▷記事を読む:フランスのセール時期
ル・クルーゼとストウブを使うメリット
・煮込み料理が得意になる!(美味しくできる)
・野菜を美味しく調理できる
・良い感じの焼き色が付けられる
・お米もおいしくふっくら炊き上がる
・料理の幅ひろがる
・保温性抜群!
・デザインが可愛くてテンションあがる
・思ったより手入れ簡単だと分かる
2社とも良いとは聞くけど、何が違うのか??まずは特徴を比較してみましょう。
ル・クルーゼとストウブのココットの特徴
ル・クルーゼとストウブは鋳物琺瑯鍋(いものほうろうなべ)と言う種類のお鍋です。
2社ともフランス生まれの信頼のあるメーカーで日本や世界中で愛されています!
2社の製品はよく比較されますが、まずは共通する特徴はこちらです。
2社の共通点
●伝統的な製法
一般的なお鍋は鉄を薄く伸ばして作られるのに対して琺瑯鍋は鉄を型に流し込んで作られます。
ガスコンロ、IHにも対応可能。お鍋はオーブンに入れることも可能。
●デザイン性
表面はガラス質でコーティングされており、丈夫であることとデザイン性が高い。
食卓やキッチンに並んでいるだけでも美しい製品としてとても人気があります。
2社とも、季節限定のカラーや形を出していることがあり、惹かれる...
・ル・クルーゼ⇨ レトロで曲線の美しさとポップなカラーバリエーション
・ストウブ⇨ ずっしり重めな無骨な感じ、シックなカラーバリエーション
●機能性
琺瑯のお鍋はずっしりと重さがあるのが特徴ですが、その分高い熱伝導性・蓄熱性があり料理がより一層美味しくできます。
価格も一般的なステンレスのお鍋に比べると高価ですが、大事にケアしながら使っていくことで「一生もの」と言える半永久的に使えるお鍋なのです。
フランスでもおばあちゃんの時代からの鍋を受け継いで使えるほど、丈夫で機能的!
●使用できる設備
・ガスコンロ
・IH*
・オーブン*
・食洗機
※注意点
【IH】
IHクッキングヒーターは高性能のものも多く、ガスに比べると熱量が大きい場合が多々あります。基本的には、「鍋が温まるまでは中火で、それ以降は弱火で調理」に変わりはありませんが、中火は800W以下をお守りください。ただし、お湯を沸かす際など、水分が十分に入っている状態であれば、強火(1000~1300W)で使用しても問題はありません。
【オーブン】
フタをしたままオーブンに入れる場合は、樹脂製ツマミの耐熱温度は従来モデルが200℃、シグニチャーモデルが250℃です。オーブンをご使用の際は手動でそれぞれの耐熱温度以下に設定してください。また、オーブンのスチーム、熱風、自動メニュー設定は耐熱温度以上になる場合もありますので、使用をお避けください。
次に、それぞれの特徴をまとめました。
ル・クルーゼ Le Creuset
1925年〜フランス生まれ
・100年鍋...一生使い続けられる丈夫さ
・コーティング...3層のエナメル加工によって傷や匂いがつきにくい、錆びにくい
・凹凸がない...手入れのしやすさ。ふたや鍋底が平らで洗いやすい
・シーズニング不要...コーティング済みのため、油ならしなしで使える
・豊富なカラーバリエーション...ビビット、パステル、季節感
ストウブ Staub
1974年〜フランス生まれ
・鋳物琺瑯(いものほうろう)製法...耐久性、高い蓄熱性、やさしく食材に熱を伝える
・アロマ・レイン...ふた裏についた突起を伝って食材の旨味、香り、水分を逃さない仕組み
・ザラザラのエマイユ(琺瑯)加工...細かな凹凸により食材の旨味を凝縮・香ばしさと豊かな風味を生み出す
・油なじみの良さ...焦げ付けを防ぎ、手入れしやすい(シーズニング(油ならし)が必要)
・プロ仕様のクオリティ...元々はプロ用に開発された琺瑯鍋として開発された。現在でもプロがレストランで使用している。今では家庭用としても人気になった
▶︎フランスの水は硬水!作るものによって硬水と軟水を使い分けるとより美味しくできます。フランスの硬水事情を読む
ホーロー鍋に向いている調理法
●煮込み料理、煮物
●無水料理
●揚げ物
●オーブン料理
●お米を炊く
琺瑯鍋での調理はとにかく一層いつものお料理が美味しくなります!
フランスではブフボーギニョン、ラタトゥイユ、ポトフなど家庭の煮込み料理がとても美味しいですが、ステンレスのお鍋で作るよりもお肉やお野菜が全体的にしっかり火が通っていてかつ柔らかく仕上がります。
煮込み料理は火をつけてそのままにしておきこともありますが、吹きこぼれしにくいと言うのは琺瑯鍋の特権です!
無水料理で作れば野菜の旨味がしっかり出るのでいつものお料理が感動レベルで変わります。
パンを焼く際に、またお肉やお魚をオーブンで調理する際にはそのままお鍋ごとオーブンに入れることができます。
意外にも揚げ物が得意!というのが琺瑯鍋の特徴です。
高い熱伝導と蓄熱性で揚げ物に火がちゃんと通ります。
(一部が揚がっていないとか外はカリッと揚がっているようで中に火が入っていないと言うことが避けられます!)
ストウブのココットは時々油ならしが必要ですが、揚げ物をすることでも馴染みます。
個人的にはお米を炊くのも好きです。
ふっくらツヤっと仕上がるのは特別感があるし、ご飯を美味しく食べられるのは嬉しいですよね。
琺瑯鍋の得意な煮込み料理(カレー・スープ・肉じゃが・ポトフ)を作る際に野菜やお肉が煮崩れることなく美味しく火が通り、とても美味しくできます!
個人的に両方のココットを使用して感じる違いとしてはル・クルーゼは野菜のスープやポトフに、ストウブの方では凹凸を利用して野菜やお肉を少し焼いてから(焼き目をつけてから)煮込んだり、油が多めになる料理に個人的には使っています。
我が家の場合、ル・クルーゼは26cmで大容量、ストウブが24cmで日常使い用になっているという点も使い分けのポイントかもしれません。
▶︎硬水・軟水を料理によって使い分けると美味しさが変わるって知ってた?
2社の鍋の使い分け
●ル・クルーゼ 26cm
・ちょっと焦げつきやすい(食材がくっつくことがある)
・内側が白っぽいので中が見えやすい(汚れや焦げも見つけやすい)
・全体的にツルツルしていて手入れしやすい(洗いやすい)
・蓋は重いけど薄め
・取手はやや熱くなるけど持てなくはない
我が家の用途⇨ポタージュ、ポトフ、肉じゃが、手持ちのサイズが大きめなのでストックを作るなど
●ストウブ 24cm
・焼き目をいい感じにつけるのが得意
・食材がくっつきにくい(凸凹のおかげ?)
・内側が暗い色で中身が見えにくい、多少の焦げは目立たない
・蓋もずっしり重くて分厚い!
・無水料理が感動的に美味しく焦げの心配なし
・取手がしっかり熱くなる
・ガシガシ洗える(スポンジでね)
我が家の用途⇨ミートソース、揚げ物、揚げないフライドポテト、カレー、お米を炊く
【意外と簡単!】お手入れ方法・注意点
ル・クルーゼ、ストウブ共に実は意外とお手入れ方法はシンプルです。
中性洗剤で優しく洗うだけでOK。
焦げには重曹があればOK。力を入れなくても綺麗に取れます!
注意点:
・焦げ付きがある場合はお鍋が冷めるまで待ち、重曹をつけてスポンジでなでると力を入れなくても焦げ付きを取ることができます。
・お鍋の耐熱性が高いため、熱いうちに水をかけてジューッとするのはNG。内側のエナメル加工が温度差で割れてしまうこともあるため。
・硬いたわしなどで擦るのはNG
以下のご使用上の注意点をご確認ください。
●熱伝導率と蓄熱性が高いので強火にする必要はありません。中火以下で始め、取っ手の部分まで温まったらごく弱火に調節してください。ただし、お湯を沸かす際など、水分が十分に入っている状態であれば、強火で使用しても問題はありません。
※IHクッキングヒーターの強火の目安は1000~1300Wです。
※熱源の目盛ではなく、鍋底の大きさに合わせて調節してください。
● IHクッキングヒーターの場合も800W(中火)以下でご使用ください。熱源の目盛と火力はメーカーにより異なります。必ずご使用のメーカーの取扱説明書等でご確認ください。
● 空焚きは厳禁です。鍋に対して食材が少ない場合も空焚きに似た状態となります。
● 熱い鍋を冷たい水の中に入れたり、冷蔵庫で冷えた鍋をすぐに火にかけたりすることは厳禁です。
● 強い衝撃が加わると、エナメル質のホーローにヒビが入る恐れがあります。特に取っ手やフチ、角部分は欠けやすい為、ご注意ください。
● 硬いタワシ、漂白剤、クレンザー、メラミンスポンジのご利用はお避けください。
●ステンレスなどの金属製のお玉やスプーンなどもご使用いただけますが、メタルマーク(銀色の筋状の線)がついてしまう可能性があります。弊社のシリコン製品、ウッド製品のご使用をおすすめいたします。
⚠︎我が家でル・クルーゼのココットの蓋をキッチンの床に落としてしまい(床は石の素材)蓋の端にヒビが入ってしまいました・・。ご注意くださいね。
ココットのサイズ選び
ル・クルーゼとストウブ共に幅広いサイズが展開されています。
用途や家族構成によって変わると思いますが、日常使いの初めてのココット選びには22cmか24cmが理想的かと思います。
我が家はル・クルーゼが26cm、ストウブ(丸型)が24cmで使用しています。
・3人家族でル・クルーゼ26cmは若干大きすぎるのですが、ポトフ(大きめ野菜のまま)や作り置き用で多めに作る際、人を招く際にはちょうどいいです。
・日常使いはストウブの24cmがパーフェクトです。
・義母に借りたことがあるル・クルーゼの20cmもとても使いやすかったです。
作り置きなどを考えず、食卓にそのまま出せるサイズ感。
・お米を炊くなら大きめよりも20〜22cmでたっぷり炊くのが良いかも。
26cmでも美味しく炊けますが、横幅がかなりあるのであまり向いていないかな。
炊きむらも出てしまう。
・日本の生活様式には22~24cmがとても合う気がします。
26cmは大人数・塊のお肉を煮込むなどのヨーロッパなどの食事スタイルに合っているなぁと。
ストウブは丸型(ラウンド)とオーバル型がありますが、我が家は丸型を使用しています。オーバルは魚やお肉などを丸ごと入れられると言うメリットがあります。
⬇︎ストウブの大きさ比較の写真。例えが独特!w
▷ストウブの2台目以降の選び方基準:二台目を迷っている方と、二台セットで選びたい方のための「セカンドストウブ」ガイドです。
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Le Creuset Cocotte Signature en Fonte Émaillée avec Couvercle, 22 cm, Ronde, 3,3 L
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STAUB Cocotte en Fonte, Ronde, Ø 22 cm, 2,6 L, Noir Mat : Amazon.fr: Cuisine et Maison
どちらがいい!とは結局決められないけど買ってよかった一生もの
我が家はル・クルーゼ、ストウブを愛用していますが、とにかく買ってよかった!と投資しただけの価値めちゃくちゃあります。
どちらがいいかと決めるのはかなり難しいのですが、用途で使い分けるのがベストだと感じています。
料理は普段メインで私がやっていますが、ストウブを買う際はなぜかw夫がめちゃくちゃ前のめりで!購入することになりました。
かっこいいお鍋があるとテンションも上がりますよね。
両社の製品とも重さがしっかりあるので洗う時は少し大変ですが、とにかく信頼を全面におけるくらい普段のお料理を美味しくしてくれます!
妊婦の時は26cmを洗ったり、中身が入ったものを運ぶのは結構しんどかったです。
安価なものではないですが、意を決してw購入したらその分大事に使おうと思い愛着が湧きますね。
ル・クルーゼはカラーバリエが多く、違う色も欲しいななんて思いますが、見た目だけの好みで言うと重厚感があって強そうなストウブが好きです。
▶︎琺瑯鍋があると、野菜がより美味しく食べられる!プラントベースの食事にもピッタリ
本日もお読み頂きありがとうございました!
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▶︎ヨーロッパの日常的な食卓では何食べてるの?