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国際結婚 EU夫と日本で婚姻手続き、フランス移住まで

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日本で国際結婚し、フランスへ移住するまでの道のりが複雑でした

私は2016年に日本で国際結婚をし、フランスへ移住しました。
細かく言いますと、
日本人の私はフランス人の夫と日本で結婚手続きする際に、夫が所持するフランス国籍以外の国籍で日本で結婚しました。
夫のもうひとつの国籍はポルトガルです。

というわけで、いわゆる「フランス人と日本人のカップルがフランスで国際結婚した」話とは別なので、情報がほとんどなく手探りで手続きを進めました。

ただでさえ複雑な国際結婚の手続きに追い討ちをかけるようにトラブルも続きました。
担当者が2ヶ月も不在で彼の書類が作成できなかったり、彼とはまだ日本とフランスで遠距離でコミュニケーションをとったり。これがマリッジブルー?いや、書類を待ってるだけだ、と精神的にも疲労したり。

でも、無事に終えることができました。
今はどなたかの為に勇気付けたり、お役に立てるよう書き留めることにしました。
近い状況の方がいれば参考までにお読みください。もし助けになれば幸いなことです。

目次>>>

ポルトガル夫と日本人妻がフランスで暮らす

フランスでは既婚外国人カップル?
私たち夫婦はフランス側からすれば「外国人夫婦がフランスにやってきた」ということになるのかと思いきや夫は生まれも育ちもフランスなので、フランス人として生きてきたわけです。
そうなると「外国人」ではない。

ただ親のルーツを尊重してポルトガル国籍も保持しており結婚の際は日本人とポルトガル人として結婚したわけです。(フランスは二重国籍の制限がないので複数の国籍を保持することは可能です)
いづれにせよ、国際結婚ですけどね。
日本と言う国で生まれ育った私にとってこの話を理解することが難しかったので、手続きの際にどこの大使館に問い合わせるのかなど戸惑いました。
フランスに移住するからフランス大使館?それとも、夫はポルトガル国籍だからポルトガル大使館?

フランスで生まれた赤ちゃんはフランス人

フランスという国は多種多様な世界中の人が集まっています。
移民の方も多くいますし、フランス人と言ってもさまざまなオリジンの違うフランス人がいることは当たり前です。
定義としてフランスで生まれ(教育を受けて)育った人はフランス人だということです。

日本でどんな結婚手続きをしたのか

日本で国際結婚といっても、結婚手続きの大筋は日本人同士のカップルと同じ手続きです。
日本で手続きする場合は「結婚する」ことを相手の国に報告する必要があるので、忘れないようにしましょう。

とても大まかな流れ
①婚姻届を記入し、役所に提出する。
②相手の国籍の大使館へ報告をする。

(気になるビザなどの問題は両国ともで婚姻手続き完了後、配偶者ビザの手続きを始めることができます。これについては別途ご紹介します)

相手の国籍の大使館へ報告が必要なのは、日本の結婚手続きのみだとお相手は戸籍上未婚のままになってしまうからです。
日本の役所の公式な書類をもって「報告」することで、大使館が日本で言う相手の戸籍情報を変更し、独身→婚姻の状態にしてもらうと言うことですね。
晴れて両国で認められると、婚姻手続きが完了します。

私たちの場合、東京の某区役所で婚姻手続きをしました。
夫の書類のためにやり取りをしたのは「在日ポルトガル大使館」です。

日本で国際結婚 婚姻手続き必要書類と流れ

詳しい必要書類と流れはこちらです。
あくまで私たちの場合このような感じですが、役所で事前にお問い合わせされることをお薦めします。相手の国籍によって必要書類がさらに必要なケースもあります。


婚姻届提出
★婚姻届提出時の必要書類
【日本人】
●戸籍謄本(全部)
●婚姻要件具備証明 / 独身証明書

【婚約者外国人】
●出生証明書原本+その日本語訳
●独身証明+その日本語訳
●パスポート

【補足】
・お相手の必要書類を日本語に訳す場合は公式に翻訳してもらう必要があります。
法定翻訳家、お相手の国籍の在日大使館に公式にて可能。

・婚姻要件具備証明は独身証明書とも言います。
国際結婚だとできてしまう重婚を避ける為に必要です。
日本の役所で尋ねると、すぐに作成してくださいます。
(私の故郷はものすごく都会でもものすごく田舎でもないですが、「国際結婚です」というとおおごとになっていました。)
これがあれば、日本においては概ね可能です。


相手の国籍の大使館へ「報告」
★日本側での婚姻手続き完了後「婚姻届記載事項証明書」を受け取る
婚姻の受理は国際結婚の場合、その場ですぐにとはいかず婚姻届を提出後数日かかる場合があります。
私の場合は担当の方より翌日になるかもと言われていましたが、その日中に受理されました。確か午前中(11時とか)に婚姻届を提出し、午後16時くらいには電話で連絡下さって数時間で手続き完了しました。

受理されると受け取ることが出来るのが「婚姻届記載事項証明書」です。
厳密に言うと、婚姻自体は正式には終わっていないため日本側では婚姻状態であることの証明書を相手国大使館での報告時に提出する必要があります。

その足で相手の国籍の大使館へ持っていければ良いのです
ここで一度外務省へ寄ります。

★外務省でアポスティーユをもらう
日本の公的書類を海外でも公的書類として有効にしてもらう際に「アポスティーユ」という公的印を取得する必要があります。
日本語の公的書類を海外でも公的書類として有効にさせるためのスタンプと言うと分かりやすいでしょうか。
東京または大阪でのみ取得できますが、遠方の方は郵送も可能です。
アポスティーユが必要となる対象書類はこちらの二点。

・戸籍謄本(全部)
・婚姻受理証明書

新しい戸籍謄本には婚姻済みであることが記載されています。
2つ同時に申請可能。
受け取りは最短で翌日の朝からです。
申請書を含む、詳細はこちら
www.mofa.go.jp

★アポスティーユ付き書類を相手の在日大使館へ持っていく
相手の戸籍上に婚姻関係を反映してもらう為の手続きを行います。
事前に「報告」の際に必要な書類は何か具体的に確認しておきましょう。
大使館のホームページに記載されている場合もありますので確認してください。

在日大使館での戸籍反映が無事に完了すると晴れて全ての婚姻手続きが終わります。
相手国の言語で書かれた「婚姻証明書」を受け取りますので、大切に保管してください。

国際婚姻手続き時に気をつけたいこと

※お相手の国によって求められる書類が上記以外でも必要な場合があるかもしれませんので、役所の方と直接お話されることをおすすめします。 
※お相手の国の在日大使館にも婚姻手続きを始める前に一度連絡を入れることをお勧めします。必要書類を確認する以外にも手続きがすぐに可能か(できない期間などないか)流れはどのような感じかなど確認されると良いです。
※必要書類が1年前に発行されたなど、少し前のものだと受け付けられないこともあるので、余裕を持って準備は大切ですがあまり早過ぎないようにしましょう。
公的書類の有効期限は半年以内としている機関が多いです。
※婚姻届提出先の役所は本籍地のある場所がよいです。婚姻後の様々な書類で本籍地を記載する為。


実際にはスムーズには行かないという事情

流れだけでも正直面倒くさそうとわかるのですが、実際には小さなトラブルが重なったり、思うようには進んで行かなかったです。
晴れて婚約、幸せな時期にこんなことを言って申し訳ないのですが・・。
あくまで私たちのケースですが、ご参考までに「婚姻手続き中の不安要素」をご紹介します。

・日本の役所の担当者が不慣れで時間がかかってしまう
・婚約者がなかなか必要書類を準備しない
・大使館は日本であって日本でない
・相手国担当者バカンスにより不在
・婚約者がまだ来日しないので、話がうまく進められない
・あとどのくらい時間がかかるのか不明で不安になる
・自分で何をやっているかよく分からない(相談できる人も少ない)

など

婚姻届を提出するだけのはずがなかなか上手く進めれらず、これはマリッジブルー?と言うのか(不確か)と言う現象に陥りました。
解決策としては今後、海外生活で精神を鍛えられるのでその準備期間だと思って、心を強く!持って乗り越えましょう。
フランスの方が全然進みません...

乗り越えた問題の数々

え、まだ問題を語るの?と言う感じですが、ええ語ります。
先ほどざっくりあげた不安要素が結構心身ともにきました。日本で行うと言うことは日本人側の負担はやはり大きめになります。

遠距離恋愛ゆえにコミュニケーションが取りづらい
多くの婚約中国際カップルもそうかもしれないのですが、結婚前は遠距離恋愛でした。
手続きのことですぐに話したいのに時差の関係で難しかったり、日本での手続き方法を調べるのは必然的に日本にいる私が主導となりました。日本語でも手続きがややこしいのを外国語に訳して彼に説明したりするのが大変でした。


思わぬトラブルに遭遇してしまった
・彼が本来用意してくるはずだった「独身証明書」はパリにあるポルトガル領時館で作成してもらうつもりだったのですが、来館しようにも連絡が一向に取れず、やっと繋がった他のセクションの担当者が言うには、領事部が2ヶ月間の夏休みに入ってしまい、誰も担当者が居ないという理解しがたい現象が起きていると分かりました。
その時点で来日の航空券も購入済みだったので、予定変更もできないし、日にちが迫っていました。(早めに行動しないから!)
東京にある在日ポルトガル大使館へ相談すると、
『パリの問題だから受け付けれない、フランスの他の地方の領事館へ行くか、ポルトガルまで行けばいいのではないか、もしくは夏休み明けまで待ってはどうか』と始めは断られてしまったのですが、何度か交渉を重ねて「委任状」をもって東京で対応してもらえることになったのです。本当に焦りましたが最終的にはことなきを得ました。


・まだ続くトラブル
彼が来日、大使館へ委任状を取りに行き、週明けに役所で婚姻手続きの予定でしたが、大使館はその週はシステムメンテナンスがあり、一切書類を受け付けられないことが判明してしまいました。
ということは彼が帰国してからしか「婚姻の報告」ができないことが分かりテンションががた落ち。
幸い、本人不在でも受け付けられたのですが。


・結局一人で婚姻手続きをし、完了する。
区役所へは彼を見送った後、一人で向かい婚姻の届出をしました。
その間は旅行や私の実家の両親への挨拶をして過ごし彼は帰国しました。

EU夫の配偶者、フランス移住のビザはどうなる?

ついに婚姻手続きが完了、移住の準備を始めるにあたりふと疑問がわきます。
ビザはどこに申請するのか??
というのも、ポルトガル人と結婚した私がこれからフランスへ行くのですからややこしい。
ポルトガル大使館に行くのかフランス大使館に行くのか。
答えはどちらでもなかったのです。
日本人にはなじみが薄いですが、フランスとポルトガルは同じヨーロッパでEU加盟国。
2国間を行き来(移住も)するのにビザは要らないのです。
日本人である私はどちらの国に行くにも90日以上滞在の場合はビザが必要です。
よって、私は観光ビザで入国し、フランスに来てから直接滞在許可申請を行いました。
(その話は別の機会に、長いので)
・復路は念のため変更可能チケットで持っていました
・最終的にもらえた滞在許可書はEUファミリーメンバーというタイプのもの

滞在許可申請時はなぜビザがないのか?!と毎回尋ねられましたが、なんとか90日の期限が切れる前に許可が下りました。

▼ 詳しくはこちらよりどうぞ。
www.parisimpleco.life


まとめ

準備万端と思っても予期せぬトラブルは付き物ですね。
仕事のお昼休みの間に役所や大使館と電話で連絡を取ってあの書類が届いたらこの書類を用意して。。。とばたばたと忙しい日が続き、結婚手続きにこんなに苦労するなんて!と思っていました。
今思えば懐かしい笑える話なんですが、当時は必死でした。


国際結婚というと大変そうなイメージが先行しますし、たぶんその通りだと思います。
書類1枚で良い所に他にもいろいろなものが必要なのですから。
ただ、国際結婚に関わらず、結婚はスタートなんだと身を持って感じました。
これをクリアしなかったら何も始まらなかったからです。
スタートすると、もっと困難や大変なことはどんなご夫婦にもあるわけで、それを一つ一つクリアしていくことが結婚生活でもあるんじゃないかと思います。

これから手続きなさる方、健闘を祈ります。
晴れてスタートラインに立てる日が楽しみですね!

それでは、本日もお読み頂きありがとうございました。


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