みなさん、こんにちは。今日は【ビザ論争】について実体験を書きたいと思います。
私はフランスに住んでいますが、フランスに限らず在外で暮らす日本人の国際結婚あるあるの一つではないかと思います。
海外に外国人として住むということはビザが必須で、滞在許可をキープするのは確かに面倒な手続きや更新できなリスクと戦わなければなりません。
永住ビザ(配偶者ビザ)は楽でいいよね・・と言われたことは実際数回ありました。
誰がどんなビザでも合法で滞在しているのだから良いはずですが、色々あるんですよね。決して言われて嬉しい言葉ではありませんでした。
フランスで国際結婚 永住(配偶者)ビザは楽でいいよね
フランスには結婚してから6年くらい住んでいますが、移住前は1年間のワーキングホリデー期間がありました。
いわゆる「ビザの苦労をしない」で過ごしてきています。(いや大変なこともあるのよ)
ワーホリは誰でもビザの期間が決まっていますが、結婚して移住していると知ると態度を変えてくる人はこれまで悲しかな何人かいました。
日本ではまずそんな体験ないので最初言われた瞬間は驚きましたが、この違和感は・・と後になってもいい気分のしないものですね。
パリの街で生きること ビザ問題と闘う人達
パリで生きることは色々な理由で大変ですが、外国人として住む以上「滞在許可」が必須です。
滞在許可を得るには「ビザ」が必要で、学生・就労・配偶者などなど色々なビザがあり手続きや更新作業が頻繁にあることから精神的にもハードなことです。
私が出会ってきた(多くはないけど)日本人の方達でもビザ問題で苦労している人たちは確かに何人もいました。
パリで専門職の修行や生業にするために頑張る人たちが多いですが、仕事のためのビザを全員持てるわけではありません。
・学生ビザを更新し続ける 更新できない場合学校を変えて更新する
・就労ビザを出してくれる場所を見つける
・ワーホリ期間を利用して現地のコネクションを見つける
・10年目の滞在までなんとか繋いでいく
など
まずは何かしらの滞在許可を得て、その間に「本当にやりたいこと」へ進んでいく必要があります。もちろん、更新できるか仕事を見つけられるかは確約されたものではないために心身ともにリスクを抱えることになってしまいます。
その際に結婚(やパックス)で配偶者ビザを持っている人が現れると、「楽でいいよね」と思ってしまうと言うことなのでしょうか。
▶︎ややこしいけど、私はビザがないのです。フランスでEU配偶者として生きている。どうやって手続きしているのか。
結婚しているとビザの心配はないから楽でいいよねと言われた
ある時、フランスに移住してきた期間は同じくらいの日本人女性から「結婚してるだけでビザの心配がないから、楽でいいよね」と言われたことがありました。
最初は、ん?どういうこと?!と驚いたのですが、当時彼女はフリーランスの某職種で日本で十分は実績はあり、新たにパリ拠点で活動するために学生ビザで滞在し始めて、最初のビザ更新を控えているところでした。
学生としてフランス語を学びながら、仕事を(生活を)していくことは決して簡単ではないと私にも想像が付くからこそ、彼女を尊敬していました。
ただビザのことで私はこんなふうに思われていたのだなと分かり、つまり嫌味を言われたんだと思いショックでした。
友人としても少し付き合いがあったのですが、彼女からすれば私は【楽に滞在できている人】なんだなと。笑
当時私は結婚で移住したばかりでしたが、一応フルタイムで仕事をしてはいたし、語学学校にも通ってはいた。それなりに大変なこともありますよ!!!と彼女には言い返さなかったなかったけど、状況が違えばお気楽な感じにしか見えないのかもしれないですね。
結婚が安泰ではない
しかし、考えてみてください、夫と2人で決めた結婚でも関係が破綻したら外国人の私は滞在許可が無くなるし、仕事や子供のこと(当時はいなかったけど)も独断で決められなくなるリスク!滞在許可更新可否のリスクよりも低いかどうかは今現在は低いかもしれませんが、数年後はわかりません。w
単純に比較すべき対象ではないのですが、彼女も緊張感のある時期だったゆえに言ったのでしょうか、詳しいことは分かりませんが、ビザ問題に関わらず結婚しているから安泰という世界線はないと個人的には思います・・・。
実は結構いる 何ビザ所持かを聞いてくる人
友人の件については関係性ができてきたところに言われたので多少ショックを受けましたが、こんな風に思われるんだな・・今後は気をつけよう、ビザ問題はとてもセンシティブな話題であると認識しました。
実は意外と「何ビザで滞在しているか?」と言う質問は初対面の人から受けたりするのです・・。
フランスに長期滞在する芸能人、著名人のことを「あの人何ビザなんだろうね?」みたいな会話は確かに時々ありますが、その類の世間話をするのはまだ分かりますが、一般人の間では日本人と知り合うと気軽に聞かれます。
結婚していると言えばそれ以上聞くまでもないから「あぁ、結婚しているんですね(楽に滞在している方ね、と聞こえる)」で話が終わります。w
パリだと特にビジネスとして滞在する人も多く(ファッション、料理、アートなどさまざまなジャンル)、渡仏当初は特に何ビザで滞在しているかというのは情報交換としても必要なことだと言うのは分かります。どうやって取得したのか、更新できたかなどは重要なポイントですし。
また学生ビザを次に更新できるかと言うのはいつも確約のない世界でストレスフルな状況ではあります。
何度も学生ビザを更新して滞在する、更新ができずやむなく帰国するということはいつもありえる状況なので、結婚していれば更新が楽と言う意見も出てくるのは分かりますが、配偶者も更新手続きはもちろん必要です。
フランスの永住ビザは更新不要ではない
フランスの永住ビザと呼ばれるものは永住といいつつ10年ごとの更新が必要なので、結婚しているからといってもう何もしなくていい訳ではありません。
就労ビザでも同じく10年ごとに更新が必要です。
周囲の友人たちの話を聞くと、配偶者(パックス)ビザを更新を繰り返してようやく10年を取得できるとか、なかなか10年はもらうことができずに2年刻み、4年?刻みと言われています。住んでいる場所や時期によっても対応が異なったりするので、配偶者ビザといえどもストレスフリーではありません。
結婚していますというだけでこんな被害に遭うなんて。
渡仏当初働いていたパリの某お店で接客した日本人の方からこんにちはの次に「ところで、何ビザですか?」と聞かれて、インパクトが強かったし、怖かった。
一瞬ひるんでしまったら、私の左手の指輪を明らかに見て、「あ〜結婚してるんですか」と。
「・・そうですね。」と答えると、その人は次に自分のビザを更新できるか、どうやったらフランス人と出会えるかわからないなどの悩みを語り出してさらに怯みました・・。初対面の方だし、私仕事中なんですが・・・(マジの話です)
もう少し続きを書くと、自分の話が終わったかと思えば、いつ夫と出会ったのか?フランス語はどのくらい話せるのかと私への質問攻撃が始まりました。これは控えめに言って失礼。w
強烈やなと思った記憶がありますが、またその数ヶ月後には別の場所で別の人に似たような質問をされたことがありました。
同じくフランス語のレベルを聞かれたので「フランス語ですか、まだまだ頑張らないといけないですね〜」と私が言うと、「でしょうね〜」と言ってきて、私が別のお客さんと話しているのを横で無言で聞いていたw(レベルチェック?!)
で、お客さんが外国人観光客だったので英語で話していたら「さっきから英語ばっかり話してますもんね(フランス語は話せないんでしょ、と言いたいのかな?)」と。・・・いやぁ、失礼すぎないか。久々にこの話を思い出して、自分でびっくりしてます。笑
▶︎いろんな人がいますよね..。
繊細な話題だと認識して、そっとしておこう
嫌なこと言う人もいるので、ビザ問題は繊細な話題であると言うことは念頭に置きつつも誰が何ビザだろうが、合法で滞在しているなら良いですよね。
結婚していたら楽なこともあるかもしれませんが、結婚しているから楽と言うことは全くなくて状況が違う人には伝わりづらいこともたくさんあるのですよね。
海外で住むと、いろんな状況に出くわしますが、何ビザ論争は悲しいけど、あるあるなんだと思います。
なお、コロナ禍に入って以降、フランス(EU)滞在においてはビジタービザとワーキングホリデービザが休止状態(2022年まで)となっていましたが、現在は再開しています。
▷参照元: 日本でフランスのビザを申請する - La France au Japon
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