みなさん、こんにちは。フランス在住の Yocoです。
ヨーロッパで散歩していると一度はお目にかかる"シソみたいな葉っぱ"ネトル(西洋イラクサ)のお話しです。
紫蘇の葉みたい!と思ってうっかり触ると痛くてびっくりする、アレです!
ネトルに触ると実は棘に刺されて大変なことになります...。
しかし、ネトルは悪いことばかりじゃなくて、めちゃくちゃ良いやつなんです。
【シソみたいな葉っぱ】触ったら痛い!!イラクサがすごい
ヨーロッパで生活すると、やたら森に行ったり、長距離の!散歩へ行ったりしますが、気がつくと手や足がチクチクして痛みを感じることがあります。
初めは何が起きたかわからず、もしかして蜂に刺された?!とか変な虫に刺されたかなと心配してしまうかもしれません。
もし本当に虫に刺されていたらそれはそれで大変なんですが、知らないうちにイラクサ(ネトル)に刺されているのかもしれません。
イラクサとは
セイヨウイラクサ(西洋刺草 英名:Nettle 学名:Urtica dioica)とは、イラクサ科イラクサ属の多年生植物、被子植物である。別名は、ネトルとも呼ばれる。茎に刺毛があり、刺さると痛い。
トゲに触れその嚢が破れて皮膚につくと強い痛みがある。死亡することはないが、蕁麻疹を発症することがある。
引用:Wekipedia
イラクサは刺草と書いたり、蕁麻(じんま)と書いたりします。
西洋イラクサと言われるものは「ネトル」と呼ばれています。
英語:Nettle フランス語:Ortie
「イラ」にはトゲ、辛い、ひりひりするという意味があり、イラクサ(苛草) は、まさに、トゲで刺激を与える植物です。
ネトルに刺されるとどうなる?
イラクサは雑草やハーブのような感じであちこちに生えています。
バラのように見るからに棘があるわけではないのですが、表面・裏面にも棘があり、刺されると数時間〜半日ほど続く痛みを感じます。
チクチクした痛痒い痛みで、手を洗ったりしても取れません。
棘は細くて細かいので刺された箇所を見ても、棘が刺さっているようには見えません。葉を見ると細い針のような毛が見えるかもしれません。
症状
イラクサに刺されると、痛みの他に症状が出る可能性があります。
・かゆみ
・発疹
・腫れ
・炎症 など
水疱ができることがあります。
イラクサの棘は毒?
イラクサの棘には毒成分があり、ヒスタミン酸などが棘を通して出てきます。
皮膚に付着することで痛みを感じます。
蕁麻疹(じんましん)の由来は蕁麻(=イラクサのこと)からきています。
時間が経過すると、何事もなかったかのように消えるという特徴があります。
日本では
ヨーロッパで見かけるものは西洋イラクサと言われていますが、日本にも「イラクサ」は存在しています。草むらなどに生えています。
主に東日本以西の比較的暖かい地方に分布する多年草で、高さは50 cm~1 mぐらい
葉柄や葉の表面は特に刺毛がよく見えます。
ネトルに刺された時の対処法
フランスなどヨーロッパでもネトルに刺されることはよくあることで、刺された場合は放って置けないくらい痛痒いです。
刺されてしまった後に痛みを和らげる方法はいくつかあります。
・冷やす:冷水や湿布、氷などで冷やすと痛みを和らげることができます。
・お酢:刺された部分をお酢をハンカチやコットンなどで塗布すると、酸が痛みを和らげます。
・アロエヴェラ:アロエヴェラのジェルが痛みを和らげて、痛みを落ち着かせてくれます。
・ミントの葉:ミントの葉を揉み込んで刺された箇所に塗布することで痛みを和らげることができます。
個人的に、水で洗い流す程度ではほとんど痒み・痛みを取り除くことはできませんでした。石鹸を使って冷水で洗い流すことで棘の残りが取れる場合があります。
お酢はフランスではよく使うホワイトビネガーを使ったことがありますが、痛みを和らげることができ、効果的でした!
森の中など外出先ではすぐに用意できないものも多いと思います。
あらかじめ対策として持っていくのも良いかもしれません。
ミントの葉は森や公園で見つけることができるかもしれませんね、揉み込むことでミントのメンソールの成分などが出てきます。
棘に刺されたことで蕁麻疹の症状があまりにひどい場合は皮膚科を受診されることをおすすめします。
▶︎アロエヴェラは他にも活用方法があります
ネトルの効能
棘に刺されて大っ嫌いになりそうですが、ネトルは実はものすごく優秀なハーブなんですよね。
ヨーロッパでは特にスープやハーブティとして食されています。
あんなに棘があって危険なのに?!と思いますが、ハーブとしては栄養価が高く嬉しい効果をたくさんもたらしてくれます。
ネガティブ情報からの反動がすごい...。
●栄養価:ビタミンA, C, K、ミネラル(鉄、カルシウム、マグネシウム)、タンパク質、食物繊維を豊富に含んでいます。
●抗炎症作用:炎症作用があり、関節炎・関節痛の緩和に役立ちます
●抗酸化作用:体内の活性酸素を取り除き、細胞を保護する助けになる
●利尿作用:体内の余分な水分・毒素を排出
●アレルギー緩和:アレルギー症状の緩和になります。
特に花粉症や季節性アレルギーに対して効果的
※ただし妊娠中、授乳中の場合は摂取しないようにしてください。
※3歳以下のこともには与えないでください。
※低血圧の薬を服用している方は摂取しないでください。かかりつけ医に相談ください。
生のイラクサは棘がありますが、お湯を通すことで無くなります。
まさかの棘で攻撃してきていたのに!食すと美味しいし、栄養価も高い。
調理前は手袋で棘対策をします。
特にスープはよく食されています。クセのない味で美味しい!
花粉症対策に、実際に私も利用していて効果は抜群です。
ハーブティとして摂取することで、アレルギー対策することができます。
ハーブティもクセがなく緑茶のような香ばしさがあり飲みやすいです。
▶︎重度の花粉症から今年は影響なし!
イラクサ(ネトル)の二面性に驚かされますが、外では十分に注意して刺されないように過ごしましょうね。良いところだけ吸収しましょう!
特に子供も外遊びでうっかり刺されて痛い思いをするので、この葉っぱは棘があるから気をつけようと学ぶきっかけにもなります。(実話)
本日もお読みいただきありがとうございました。
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