元国際線スタッフが教える エコノミーからビジネスクラス無償アップグレードに選ばれる条件

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みなさん、こんにちは。フランス在住のYoco(@yoco_paris)です。


エコノミークラスで予約したらビジネスクラスにアップグレードされてた!(しかも無料で!)としたら最高ですよね。

・そんなことあるの?
・誰が選ばれるの?
・どうやって選ばれるの?!

と思った方はぜひ読んでみてください。




この記事を書いている筆者は、元日系航空会社社員
⇨国内線・国際線・提携外資系航空会社のチェックインなどの業務経験あり。
アップグレードの仕組みや条件などをお伝えすることができます。


せっかくの飛行機での旅にビジネスクラスにアップグレードされたらラッキーですよね!





元国際線スタッフが教える エコノミーからビジネスクラス無償アップグレードに選ばれる条件

予約したエコノミークラスの席がビジネスクラスへアップグレードされたらテンション上がりますよね!
しかも無償アップグレードなら、無料で席がアップグレードされます。


無償アップグレード対象になるコツや条件をみなさんに共有したいと思います。

アップグレードされやすい時期

無償アップグレードの可能性が高くなる時期は大型連休の時期に期待できます。

・ゴールデンウィーク
・お盆休み
・シルバーウィーク
・年末年始
・春休み


日本の国内線やアジア短距離路線だと、3連休の場合も可能性があります。


エコノミークラスからビジネスクラスへの無償アップグレード(インボラ)はなぜ起きる?

エコノミークラスで予約したのに当日飛行機に乗る直前に『お客様のお席をアップグレードさせて頂きました』と言う事例は混み合う連休や長期休みなどに実はよくあります。


航空会社の都合で本来エコノミークラスで搭乗予定の方を勝手にビジネスクラスにアップグレードさせて、該当のお客様には無償でビジネスクラスの座席を提供すると言うのが無償アップグレード(インボランタリー(インボラ))。


無償アップグレード(インボラ)がなぜ起きるのか (仕組み)

航空会社がエコノミーからビジネスへの無償アップグレードをする理由は主にエコノミークラスのオーバーブッキング


飛行機の座席数に対して座席数を上乗せして販売するため、満席以上の予約が発生する為に起こります。


航空会社は予約キャンセルを見込んで(結構綿密に計算されています)座席数を多く販売し、例えば300席に対して305席販売し、誰もキャンセルしなかったらやはり5席分はオーバーブッキングが起こります。


予約した飛行機に当日乗れないのは困りますよね。


そこで、航空会社は同じ便のビジネスクラスに空きがある場合にエコノミークラスで予約済みのお客様を無償でアップグレードする場合があります


国内線では週末の最終便連休にはやはり予約率が高まるので同じように多めに座席を発売しています。



航空会社としては空席のない状態で飛行機を飛ばず方が良いですからね。


座席調整のためにエコノミークラス予約済み旅客の中からリストアップされたお客様の中から無償でビジネスクラスに座って欲しいとお客様にお願いをします。


突然驚く方もいらっしゃいますが、ビジネスへのアップグレードを嫌だと思う方は少ないはず。


では、
どうしたらアップグレードの対象になるのか?


また、どのタイミングでビジネスにアップグレードされたかわかるのでしょう?



ビジネスにも空きがない場合はどうなる?

本題とは少し逸れますが、大型連休などでビジネス・エコノミーとも満席の場合にはどうなるか?


この場合も予約者の中から次便か翌日便へ変更しても良いというお客様を募って、該当のお客様の予約を取り消します。


オーバーブッキングしている便は満席で運行させるための手段です。


オーバーブッキングの調整に協力してくれたお客様にはメリットがあります

次便・翌日便へ変更すると、航空会社から協力金かマイレージを受け取ることができます
国内線は1万円、翌日便は2万円など。



フレックストラベラー
ANAなどではマイレージクラブに参加しているとフレックストラベラーに登録することができ、オーバーブッキング時は便の変更に協力できますという意思表示になります。

航空会社が協力者を探しやすくなるというためのツールとして使っています。
もちろん断ることもできるので、一応登録しておくというのもありですね。


無償アップグレードは誰が対象?GSが当日選ぶ基準を教えます



航空会社からお願いされて、無償でアップグレードされるならぜひ選ばれたいですよね。
一体どんな方が対象で、いつ選ばれるのでしょうか?


【対象】

•個人旅行のお客様
•ビジネスクラスに相応しい雰囲気のお客様



【いつ】

チェックイン時(チェックイン後)



航空会社が選ぶアップグレード対象旅客とは

チェックイン時、スタッフは一体何を元に判断するのでしょう?
可能性が高い順に書きます。


•航空会社(加盟アライアンス)の上級会員である
•航空券運賃が正規運賃(Y)である
•1人(または2人)で搭乗する方
•早めにチェックインした方
•ビーチサンダル、ハーフパンツなどの軽装ではないこと


詳しく見ていきましょう。


添乗員のいる団体旅行だと残念ながら選ばれる可能性はほぼ無いです...。


【マイレージ上級会員】

やはりマイレージ上級会員の方は最優先と言っても良いでしょう。


⇨航空会社にとってお得意様ですからまず先に選ばれます。

同じアライアンスの上級会員の方も同じく優先順位は高いです。
何度も選ばれている方も多いです。



アライアンスとは
・スターアライアンス
・ワンワールド
・スカイチーム

と言う世界の航空会社の3大アライアンス(同盟)があり、同盟内だとマイレージ特典や空席待ち、ラウンジ利用を共通のサービスとして利用できます。
(同盟に関わらず、航空会社間で提携しているとマイレージ利用できたりしますがここで詳しい説明は割愛)

ANA:スターアライアンス
JAL:ワンワールド
に加盟しています。



別航空会社のステータス会員もアライアンス内で上級会員扱いなので、アップグレードに優先される可能性あり。

例)ANAの上級会員はスターアライアンス加盟航空会社の上級会員でもある。

・スターアライアンスゴールド...ANAダイアモンド、プラチナ、スーバーフライヤーズ
・スターアライアンスシルバー...ANAブロンズ

スターアライアンスの他社(ルフトハンザやユナイテッドなど)の上級会員であれば、オーバーブッキングの対象便がANA運行便の場合<であってもANAのブロンズ会員よりも優先度は高い。


・ワンワールドエメラルド...JGCダイヤモンド / JMBダイヤモンド、JGCプレミア
・サファイア...JGCサファイア / JMBサファイア、JGCクリスタル / JMBクリスタル
・ルビー...JMBクリスタル




▶︎パリの治安について

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【正規運賃】

ビジネス路線はそもそも上級会員の乗客も多い!
同じステータス同士の場合は運賃が高い方が優先されます。
正規運賃つまり、割引のない運賃が最優先。



【1人または2人で旅行】

1人または2人連れの方が優先されやすいです。
残念ながら、ご家族5人全員をアップグレード対象にすることはほぼないでしょう。




海外生活が長くなり、周囲の方の話を聞くと、海外在住者も選ばれがち

目的地の滞在許可を持っている人でお一人で搭乗する時に選ばれている人も多いようです!
旅慣れている人・滞在許可があると言うのは航空会社側からしても選びやすいのかも。


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ビジネスに当日アップグレードされた!受けられるサービスはこちら


ビジネスクラスの座席に座ることができます!


無償アップグレードへの案内は搭乗直前にお客様が知らされることが多いです。
もしかしたら搭乗直前のゲートの前ということも有ります。


なぜそんなにギリギリなのかと言うと、予約済みのエコノミークラスのお客様全員の搭乗手続きをしており、常に座席調整を行っていているからです。
日本国内線なら出発15分前(購入は20分前)、国際線は約一時間前にチェックイン締め切りとなります。



それまでに手続きが全て終了していれば予約数に収まる(満席になる)と言うことです。

ただし、先ほど説明したように座席数<予約数で販売していて、予約した方が全員手続きの時間内にいらっしゃると、オーバーブッキングとなりこのビジネスへのアップグレードをする可能性は出てきます。
やはり連休中は旅行や帰省で予約を変更したりキャンセルする方が少ない為オーバーブッキングが発生しやすいのです。


晴れて、無償アップグレードを受けられた方、ラッキーですね!



突然ビジネスクラスに乗って欲しいと言われたら【実話】


当時私が担当したお客様にゲートでアップグレードのご案内をした際「いや、何かの間違いじゃないですか?!僕がビジネスなんて!」とびっくりされてしまいました。

勝手に変更手続きしたことをお詫びして理由を説明しつつ、せっかくですからぜひ楽しんで下さい!とお伝えしたところ「ビジネスクラス初めてです、それならぜひ楽しんで来ます!」と嬉しそうに旅立って行かれたお客様を思い出します。
とっても物腰の柔らかい方でした。


確かに、突然の案内に初めは驚かれる方も多いのですが、本当にラッキーなこと。
もし同じチャンスがあった方はぜひ愉しんで下さいね。



無償(インボラ)アップグレードで受けられるサービス、受けられないサービス


【受けられるサービス】

•ビジネスクラスの座席を利用できる
•優先搭乗(あらかじめチケットを変更されていた場合)



【受けられないサービス】


•ビジネスクラスの食事
•手荷物優先タグ(プライオリティタグ)
•ビジネスクラス分のマイレージ(予約したマイル数のみ加算)
•ラウンジ利用
ビジネスクラスを突然利用できることになったのは良いのですが、受けられるサービスは実は限られています。



食事は事前の予約数で用意されれている為、基本的にはビジネスクラスの食事は用意されません。
飲み物や有料の機内食はビジネスクラスで提供されるものも利用出来る場合があります。
機内の客室乗務員も無償アップグレードしたお客様がどの乗客なのかは把握しています。


手荷物優先タグはビジネスクラスに乗るお客様へのサービスで預けたスーツケースを優先的に返却できるようタグがつけられます。
マイレージサービスのゴールド会員以外の方は付かないのでご注意を。
また、マイレージも通常ビジネスクラスに乗られると割増でポイントが付きますが、無償アップグレードにつき、元々のエコノミークラス分のみ貯まります。

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諦めるのは早い!全員共通のアップグレード条件は?

諦めないで頂きたいのがここからは皆さんに当てはまるポイントがあります。

★全員に当てはまる重要なポイントとは


早めチェックイン、軽装過ぎない服装です!

航空会社スタッフはチェックイン時に手続きをしながらいくつか同時にやっていることがあります。
アップグレードに関して言えば「ビジネスクラスに相応しい雰囲気であるかどうか」を見ています。

結局見た目で判断するなんて、感じが悪い!と思われる方もいらっしゃると思います。


ビジネスクラスはサービス(座席、設備、食事など)がワンランク上であり、エコノミークラスよりも高額な料金をお客様が支払っています。
航空会社が敢えて選んだお客様がそぐわない雰囲気だとビジネスクラスの料金を購入して利用しているお客様は残念な気持ちになる方もいますね。

露出の多い服装、ダメージジーンズ、ビーチサンダルは「そぐわない雰囲気」と捉えられることがあります。
と言っても、ホノルル便などリゾート路線は乗客の皆さんがカジュアルな服装であることが多いですよね。
襟付きのシャツであれば十分です。
航空会社が嫌がるというよりは他のビジネスクラス利用旅客のことを考慮してそう判断することが多いのです。

チェックイン時のお客様との会話、あまりに軽装ではないかを確認してアップグレード対象として問題ない場合にチェックインの責任者に推薦します。
責任者は残席数を管理しつつ、アップグレードが必要な場合に備え準備しています。


つまり、締切時刻ギリギリに空港でチェックインだとそのリストにも入らない可能性がありますので早めのチェックインが必要なのです!

現在はほとんどオンラインチェックインをしている方が多いと思いますが、荷物を預ける手続きを出来るだけ早く行うことでそのお客様が既に空港に来ていることが分かります。


オーバーブッキングで座席調整している場合は、チェックイン締切間際のお客様の座席はほぼ選択の余地がありません。



混み合う時期は早めに空港に到着しチェックインを済ませるのが大切なのは実はアップグレード対象にとっても重要なことです!


では、そもそもカウンターに行かないと選ばれないのかってことになってしまうんですけどね。



預ける荷物がない方はカウンターにも寄らずゲートまで行けてしまうのですが、こちらも可能性がないわけではないです。


と言うのも、国際線では前日(前々日)からオーバーブッキングに備えてリストアップは始まっています。

国内線でもオーバーブッキングが予想されている便は事前情報があります。

対象となるお客様はスタッフも把握しているのです。


無償アップグレード まとめ

今回は無償アップグレードに関してまとめました。
連休を利用して旅行される方は、もしかしたらチャンスがあるかもしれません!

•早めチェックイン
•軽装過ぎない装い
(ビーチサンダルなどは避ける)
•チェックインスタッフと楽しく会話しておく←大事かも



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本日もお読み頂いてありがとうございました。

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