みなさんこんにちは、フランス在住のYocoです。
今日は育児疲れ、育児ノイローゼの状態から少し元気になってきたと言うお話しです。
●気づくのに時間がかかったけど「うつ症状」があった
●フランスで心理カウンセラーを尋ねた
●どうやって峠を超えたのか
実感として、数ヶ月前よりも今は「マシ」になったとハッキリわかります。
辛い時は、人を頼るのも、自分がうつであると自覚することも難しかった。
どうしてこうなってしまったのか、
要因はたくさんあると思いますが、少し落ち着いたので書いてみることにしました。
2歳の育児疲れが少し解消した話
息子が2歳になってからいろいろな理由で保育園に行かなくなりました。
自宅に出戻った息子は1歳児だった時よりも、
当たり前ですが体力も知恵もついて一緒に過ごすのは私も本当に大変。
覚悟はしていましたが、あまりに大変で自宅保育になってから3〜4ヶ月経った頃私は心身ともに疲れてしまっていました。
過去にないほど長くて苦しい日が続いていたので
自分でも私は一体どうなっているのか?どうなってしまうのかと不安になっていました。
2020年と言う年は誰にとってもある意味特別な年だったと思います。
ストレスや不安が誰にもあったのは確かですが、
それ以外にも複合的な理由があって、初めて「うつ」と言う言葉が頭に浮かびました。
まさか今?私が?と自分で意外に思いました。
側から見れば、どうみても病んでいたんでしょうけど、
辛いと分かりつつも、=自分が病んでいるがリンクしていなかった...。
生まれて初めて「死」を選びたくなったり、愛する息子ともう離れてしまいたいと思うこともありました。
2歳児の子育てとコロナ「育児ノイローゼ」の要因
私、病んでいると本当に気がついた時は一通り辛い瞬間を乗り越えた後でした。
辛かった最中は「病んでいる」ことにも自分であまり気がついていなかったのです。
やっと夫とまともに話せるようになった時に「要因はなんだったのか」少しずつ遡って行きました。
うつになっていった要因
・ワンオペで頑張りすぎた
・息子が保育園に行けなくなった
・もっと大変な人もいるのにと自分を責めていた
・コロナで日本行きがなくなった
・誰もわかってくれないと思っていた
・うつについて考えたことがなかった(自分のことを考える余裕がなかった)
・疲れているのに手を抜けなかった
保育園に行かなくなった息子との生活リズムを再構築するのに頑張りすぎてしまった、辛いと言えなかったのではないかと思っています。
コロナ対策で保育園が閉園してから、
家や短い外出でできるアクティビティをしたり、
これまで私一人の手抜きランチだったものから、
子供にはちゃんとしたものを作ってあげなきゃと、
生活スタイルがガラリと変わり、その時は苦じゃなかった(と思っていた)のですが一人でなんでもやるには大変すぎました。
イヤイヤ期もちょうど始まったのが追い討ちをかけました。
2020年春の外出禁止令では夫が休業状態だったため、家事育児を完全に分担していました。
外出禁止が解消される頃「ここからは私一人でがんばらなきゃ」とまた意気込んではみたもののランチもおやつも手作り、夏の天気の良いうちに太陽に浴びさせてとお散歩や少し遠出したりしていました。(冬はあまり太陽に当たれないので)
疲れたとか辛いと思っている時には「もっと大変な人もいるんだからやれる!」と自分を鼓舞していました。
3ヶ月ほどそんな毎日が続いた時、
ふと一息ついたら勝手に涙が出たり、夫に何を言われてもネガティブな意味に聞こえて責められているような気がしたりしてきました。
一つ嫌なことがあると、とことん落ち込んでしまって回復するのに何時間もかかったり翌日まで持ち越したりしていました。
PMSが産後から酷いこともあって、そのせいだと思っていたのですが1ヶ月くらいずっと「病んでいる」気がしていました。
うつかも フランスで育児ノイローゼになる
初めて「うつ」と言う言葉が頭をよぎりました。
これまでにも育児に疲れてしまった時はあったけど、
夫に任せて気のおけない友人と1日出かけたりすれば楽しくて、ご機嫌で帰って来られたのに、
友人と一緒に出かけたその日、私は一日中愚痴っぽいことを話していて帰り道に一人反省して落ち込んでしまいました。
友人は楽しくなかっただろうな、なんであんなことばかり話しちゃったんだろう...
友人の話を全然聞いてあげられなかった... とか頭の中で1日の感想はそれだけ。
息子と同い年のお子さんを持つママ友と出かけた時もそうでした。
私の息子がテンションが上がって、四人で楽しく遊べるはずが、
いたずらばかりするのでずっと注意してばかりで目も離せないし、楽しめず、
心が折れそうになって(いや折れてた)しまった。
予定よりも早く切り上げて、帰ることにしてしまった。
友人との時間も私のせいでめちゃくちゃにしてしまったと、自分を責めていました。
毎日の中でも「こんな手抜き料理で息子に申し訳ない」とか「働いて帰ってきた夫のご飯も用意できなくて私何やってるんだろう」とか「息子の前でもブチ切れて常にイライラしてるダメな母親だ」など自分を否定ばかりしていました。
夫にも当たることが多く、批判やケチばかりつけていました。
怒りの後は哀しみがやってきて、「死んだ方がマシかも」「こんな母親ならいない方がマシ」と本気で思いました。
「息子を一人で育てて行く自信はあるか?」と夫に聞いたこともありました。
夫がどんなに励ましの言葉をかけてくれたり家事育児をやってくれていても受け入れたり嬉しいと言う気持ちになれず、
誰も分かってくれないとしか思えずさらに自分を追い詰めてしまっていました。
心理カウンセラーを尋ねたがうまく行かなかった
死を考える自分を客観的に「ヤバイ」と感じてはいました。
息子を出産した後「何があっても息子を置いて死ねない」と思ってきたはずなのに
全く逆のことを考えている自分が怖くなってきました。
だんだんと、ある意味使命感を感じて何かアクションを起こさないと死ぬかもと思い始めました。
フランスでかかりつけ心理カウンセラー(Psychologue(プシコローグ))がいる人も多いほどカウンセリングは身近な存在だと知ってはいましたが、
私にとっては海外ドラマのよくあるワンシーンのような、まだどこか遠い存在と思っていました。
ただ、とりあえず行動しようと思い始めました。
(※ここまで気分が変わったのは、コロナでずっとどこにも出かけられずにいたあとの数か月ぶりの旅行のおかげでした。
自然に囲まれた普段とは全く違う環境に行くとすぐに気分がガラリと変わりました。
海を見てだんだんと心が落ち着いてきました。)
ネットですぐに予約が取れたこともあり、緊張してキャンセルしようかと何度も思いましたが心理カウンセラーに相談してみることにしました。
心理カウンセラーを見つけるのは大変
専門がマタニティと言っていた女性の心理カウンセラーの方と初めて話しました。
結論から言うと、うまくいかなかったです。
「また行きたいとは思えないな」「意味あったのかな?」と思いながら帰りました。
初めてだったし、緊張していたのもあるし何が正解かも分からなかった、
けど、この人無理...と思ってしまった。
どうやら、自分に合う心理カウンセラーを探すことはとても大変なことだと後で夫や友人から聞いて知った。
▷聞かれた内容
・なぜここに来ることにしたのか
・夫はどんな人か、私が病んでいる時にどんな対応したか
▷説明されたこと
・先生の心理カウンセリングの進め方(質疑応答がメイン、夢の話から心理分析することもできる)
・次にいつ来るかは私が決めて良い(専用の携帯番号を受け取る)
・初回だからこれから必要があれば幼少期や私の両親の話なども聞いていく
など
1時間弱のカウンセリングでした。
多分他にも質問や聞いたことはあったけど、忘れてしまった。
この精神状態で、フランス語でのカウンセリングはやっぱりハードだなと言うのがまず1番の感想。
私の語学レベルの問題ではあるけど、日本語だとしてもうまく表現できない心の状態を説明するのは酷すぎた。
あまり人とも喋りたくない時期(自分で予約したくせに)だったし、うまくいくだろうかと緊張していました。
目がバキバキの女性で、何となくこわいなぁと言うのもあった(過去に嫌な感じの女医がいたw)。
メイクとかそう言うことではなくて、威圧感みたいなものがすごかった。
合う人にとっては、頼り甲斐がある感じなのかもしれないのだが。
後になって思うのが、
自分がうまく説明できるかが自信がなかった状態で、
私はちゃんと聞いてもらえるんだろうかと疑っていた部分はありました。
不安定な精神状態だったので、言われることをいちいち気にしていました。
気になったことは、
私:「うつかもしれないと思っています」
カウンセラー:「あなたのかかりつけ医には相談したの?うつみたいな症状で他の病気が隠れている場合もある。私のところに来るのはそれからです」
カウンセラー:「妊娠が分かった時、子供を堕ろそうと思わなかったの?何ヶ月の時点で妊娠を継続しようと思ったの?」
私が妊娠のタイミングで仕事の契約が切れてしまったことが残念だったと伝えたからなのですが、結構ショッキングな質問だなと思ってしまった。
・私:「pmsも酷いんですが、この精神状態との関係性や解決策ってありますかね?」
カウンセラー:「pmsの時は当たり前、みんな不調になるから」
とかぶせ気味に言われた
あ、なんかもうこれ以上相談できない、と心が折れました。
カウンセリングを終えた後、何とも言えないモヤモヤした気持ちでした。
初回で何か劇的に変わるとは思わないですが、態度なども含めて私には相談しやすい相手ではなかった・・。
カウンセリングはセキュリテソシアルも大抵ミュチエルも利かないです。私の場合は45分60ユーロでした。
⇨2023年からミュチエルが適応されることになりました。
カバーされる回数が決まっていたり、金額に制限があることが多いので一度確認されると良いかも。
育児疲れ解消法
カウンセリングは散々だったのですが、心の不調を回復するためにしてきた行動で思い当たるところで3つ。
・罪悪感持たず休む
・サプリメント摂取
・軽い運動
専業主婦ができそうでできないのが、「罪悪感なく休むこと」。
うつを放置すると大変なことになると言いますが、本当に治したいので休みます。
これまであまり頼らなかった冷凍食品や3分でできるパスタとか、息子のお昼寝時間は好きなことをやるとか。
夫が息子を見てくれている時も「なんか申し訳ない」と思うのをやめることにしてます。
カウンセリングより前に始めたのがサプリメントの摂取。
よく使っているオーガニック製品の通販サイトでさっと買うことができます。
私が摂っているのはセントジョーズワート。
妊婦さんや薬を摂取している方は禁忌もあるので諸々注意すべきハーブですが、うつと言えばよく名前が出るものの一つです。
現在3ヶ月摂取したので一旦止めることにしました。
正直大きな効果は分かりませんが、摂取して2ヶ月が過ぎた頃から少し心が落ち着いてきたり、緩やかですが活動的になってきたのでサプリの効果かもなぁと思っています。
毎日摂取していると、お守り的な感じで「きっと回復するはず」とポジティブな気持ちになれるのは良かったかなと思っています。(スピリチュアルな話ではないです)
運動ってよく聞きますよね。普段ほとんどしませんが、だからこそ意図的に運動した時に効果があるんだなと感じました。
具体的には、運動をすることでもっと動きたくなる=やるべきことができるようになる。たった数分でも気分が良くなるので、無理なく続けたいなと思っています。
すっかり家にいることが多くなったのでこれを買いました。最初に知ったのは滝沢眞規子さんの動画で。
久々にカッサでマッサージも再開したらとても良い感じです。
いろいろ流してしまいたいらしい。笑
▶︎夫が頼れるパパになってきたのは、ありがたい。初めは色々大変だったのですが・・笑
疲れてると自覚する
人に話すと楽になるってことはいろいろな悩みごとにおいて効果がありますよね。
私の場合、楽になると言うよりは「私病んでたんだ・・」と自分自身で自覚することができました。
病んでいることにも自分が助けが必要な状態にも気がついていないほど疲れてしまっていました。
人のアドバイスも聞き入れにくい状況ではありますが、自分が疲れている、このままじゃヤバイと知ったら「どうにかしないと」と行動を起こせるようになりました。
もっと大変な人もいるのにと比べたりしないで疲れている自分と向き合えたことで少し気持ちが晴れました。
自己肯定感がもともと低い私ですが、保育士のてぃ先生が言っていたアドバイスを聞いてやってみることにしています。
>>子育て中に自己肯定感をあげるには「気づかれない親切をする」こと。
人間を育てるのは本当に大変・・いや命がけだなとつくづく感じます。
本日もお読みいただきありがとうございました。