みなさん、こんにちは。フランス在住のYocoです。
フランスの幼稚園のプールの授業の様子をお話ししたいと思います。
フランスの公立幼稚園に通う息子(年長)の初めてのプールの授業が始まりました。
プールの授業は近所の市民プールまで出向いて行われ、親のサポートありきで成り立つものです。
保護者は
①水着で授業の手助け要員(事前訓練あり)
②プールまでの付き添い&着替え手助け要員
が毎クラス必要になるので、息子から来て欲しいと頼まれたのもあるし私もどんな様子なのか興味があったので一緒にプールの授業へ行ってきました!
当たり前だけど文化の違いもあるし、色々思うことがありました〜
ちなみに、息子は「プールは嫌いなことばっかり!!」と言って最初の2〜3回はあまり楽しめていないようでしたが、最後の方はプール大好きになっていました!
【フランス幼稚園】年長クラスのプールの授業がハードだった
息子が通うフランスの公立幼稚園で年長クラスから初めてのプールの授業が始まります。
日本では暑い時期に園内のプールでお水遊びやアクティビティをするというのが一般的だと思いますが、
フランスの一般的な幼稚園のプールの授業は自治体によると思いますが、
学校とクラスごとに年間スケジュールが決まっているので秋〜冬に行うクラスもいたって普通です。
・授業のために近所の市民プールまで歩いていく(遠い場合バスチャーター)
・クラスの保護者の付き添い必須
・幼稚園では年長のみで年少・年中はなし
・授業のスケジュールは約8週間で週2回
・教えるのは市民プールのスタッフと保護者(手助け要員)
・授業の手助けをする保護者は事前に訓練を受けた人のみ参加できる
・担任は水着には着替えず、近くにいて指示や手助けのみ
・授業は「水遊び」ではなく、ガッツリ泳ぎの基礎練習(約45分)
ざっくりですが、結構日本のイメージとは違うことが多いなぁという印象です。
やっぱり一番驚いたのは
・ガッツリ水泳の授業すること
・保護者の参加が不可欠
であることです。
フランスの幼稚園は「ecole maternell 保育学校」というくらいなので、カリキュラムがあり水泳も立派なカリキュラムの一つです。
幼稚園の行事は保護者の参加が必須!
フランスの幼稚園では日本のように行事や発表会がほとんどないのですが「保護者の参加」を学校が募っていることは時々機会があります。
・市立図書館までの付き添い
・遠足の付き添い
・学校のお祭りの出し物・物販の提供、販売
・保護者による特別授業 など
今回のプールの授業も同じで、市民プール(徒歩10位 with園児だと15~20分)まで担任・副担任+2~3人の保護者が付き添うことが必須ということです。
プールの付き添いは行き来の誘導と着替えのお手伝いというハードめな役割wがあります。
また、授業中に市民プールで教えてくれる先生(市民プールの職員の方達)に加えて1~2人くらいの保護者も水中で援助するため参加します。
援助するためには事前に学校が指定した日の
訓練を受けた人しか子供達を援助する資格がないのでクラスの誰かしらが受けないといけません。
(日本でもそうかもですが、フランスは割と積極的に学校行事やPTAをやりたい?保護者が一定数いて、息子のクラスでも全日程受け入れてくれるパパさんがいます。めちゃくちゃありがたいです。 )
それにしても、1回の授業ごとに4人くらいは毎回保護者が参加するということです!
平日の昼間かつ週2回なのに毎回誰かしら来られるのすごくない?!と思っちゃいますが、付き添いはおばあちゃんが参加してくれるケースもあるようです。
担任からの連絡では、
保護者が集まらなかったらプールの授業は開催できませんというそこそこのプレッシャーをかけられていて、
教室の前に参加できる人は名前を書くようにスケジュール表が張り出されています。
また、学校のストライキや先生方の欠員があればプールは中止で振替もないので出来るだけ参加できるようにしてあげたいものです..。
年長のプールの授業を見学してみた
8週間連続で(2週間のバカンスが途中に入る)プールの授業が行われますが、
先日始まったばかりで早速、第2回目が付き添いの保護者がいなさそうなのがなんとなく気になっていました。
私は見学に単純に興味はあったけど、正直付き添い+子供たちの着替えの手伝いはハードだなとw
思っていると息子から「ママに来てほしい」と言ってもらい、予定も合ったので付き添い者に登録しました。
すでに他のママ友や息子からざっくりとした授業の様子は聞いていたのですが、思った以上にハード!!!
私個人的にはプールが大っ嫌いで泳ぎも得意ではないので余計にそう思ってしまうのかもしれませんが、
年長でこんなことするの!?というくらいガチ泳ぎの練習と言った感じでした。
幼稚園児のプールなんだから「お水遊び」程度かと思いきや、そもそもプールが深い!
ごく一般的な市民プールなので25mプールのみ、深さはだんだん深くなるような造りで、
一番浅い場所でも1.2mくらいある感じ。年長の子ではほとんど足がつかないくらいところで授業が行われます。
日本でよくある赤ちゃんや子供用の激的に浅いプールとかはなく。
【授業内容】
・3つのアクティビティを約45分間行う/ 3つのうち1つは保護者が管轄
・クラスが3グループに分かれていて(帽子の色)ローテーションしていく
・帽子の色で経験者、初心者が分かれている(ざっくり)
・3アクティビティを各3~4セット行う
①飛び込みの練習(腕に浮き輪あり)
②コの字型のロープ(5m感覚くらい?)をつたいながら、泳ぐ練習(腕に浮き輪あり)
③プールの底の何かを取って、先生に渡す⇨先生に手を持ってもらい泳ぎの練習(浮き輪なし)
図がないので分かりにくいかと思いますが、思った以上に内容がハードでびっくり。
45分くらい、一人ずつ順番にやっていくので時間がかかるとは言え休憩もなし。
なんとなく予想はついたけど、案の定、我が息子はめちゃくちゃビビっていて、途中で泣き叫んでいましたw
私は見学者用の2階のガラス越しに見ていたのですが(音はよく聞こえない)、
息子以外に泣いている子や嫌がっていそうな子がいなかったのもめちゃくちゃ驚きました・・・!!
息子には同じグループの仲良しの子や先生達に励まされている様子もこちらからよく分かってちょっと感激。
子供によっては水の中に躊躇なく飛び込んだり、バシャバシャ自由に泳ぐダイナミックな子もクラスの1/3くらいはいてそれぞれだなぁと。
息子はプールも海も何度か行ったことはあるけど、あくまで休日のお遊び程度だったので、
決められたアクティビティをおこなったり自分がやりたくないことwをやるのはまだまだ難しそうなんですよね。これもいい経験。
フランスはオリンピックの水泳は強いイメージだし、習い事でもかなりポピュラーではありますが、幼稚園から結構ガチでやることから始まっているのかなwなんて。
親としてはしっかり教えてもらえるのはありがたい気持ちと息子には頑張って乗り越えてほしいなと。
幼稚園児のカオスなお着替え事情
今回の私の任務はあくまで幼稚園〜プール間を安全に子供達を誘導することと、お着替えの手伝いでした。
正直、自分の子供だけでも大変でましてやプールの後とかめちゃくちゃ面倒だなwと思っていましたが、せっかくタイミングもあったので今回は行くことに。
子供を持つ人もそうでなくてもなんとなく想像はつくと思いますが、24,5人園児がいたら着替えなんてなかなかカオスですw
プールが始まる前に担任からの連絡で「家でも着替えを一人でやる練習をしてください」と言われていて息子にもやってもらいました。
家ではある程度できるけど友達とワチャワチャやっていると着替えが進まないということはもちろん起きました。
息子もいたし、主に男の子達の手伝いをしていましたが、子供によっての差が激しいw
いろんな子がいるのは当たり前だけど、男の子の半分がまだ全裸か着替えを始めてもいない段階で女の子達はほぼ全員着替えが終わってロビーに移動が終わってた・・。w
やっぱり要注意人物はいて、最後まで全裸で誰かしら捕まえて闘っていたAくんは中でも目立ってました〜。
プールの授業中も後ろから友達を突き落としたり(!!)、幼稚園までの行き来の間も道中に停めてある車を勝手に触ったり、
列を乱して友達を押したりと落ち着きないのが目立っていました。先生にもパパさんにも何度かブチ切れられていた...。
これまでにも名前は何度か聞いたことがあったけど、「この子か〜!」と私も納得...。
いつでも自由なおフランス
フランスに住み始めてから思うのは、日本では日本人が小さい頃からある程度全員が同じ基準で行動できるなぁと感じます。学校などの集団行動だと尚更感じますよね。
調和だったり、他人に迷惑をかけないようにという考えに根付くものかなぁと思いますが、一方でフランスは個人差がすごい。
家族のルーツもさまざまで教育・しつけも相当違うんだろうなぁと。個性的でいていいというポジティブな意味でもありますね。
授業のハイライト:
・付き添いのため集合時間に着いたら担任が「早すぎるから30分後に来て!」と帰らさる
・学校指定の水泳帽を被らないで別のものを被っている
・プールに耳栓を何度も落とすので(わざとじゃないけど)その度に5分くらい授業中断
・プールが終わったら、おやつを食べてもいい(勝手におやつ持参してる子がいるw)
・日本でお馴染みの子供のプールバッグが一般的に売られていないので、普通のリュックにプラスティック袋が定番(そこそこ濡れる)
子育てに正解はない、とよく言いますが、本当にみんな自由だな〜良くも悪くも。w
本日もお読みいただき、ありがとうございました!
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本日もお読み頂きありがとうございました。
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