みなさん、こんにちは。フランス在住のYocoです。今日は国際女性デー(International Women’s Day)のお話しです。
国際女性デーは3月8日と定められています。
この日はミモザの日とも言われていますが、どのような関係があるか知っていますか?
ミモザは黄色いポンポンのような可愛らしい花が咲き、春の訪れを感じさせてくれます。
国際女性デーはなぜミモザの日と言われるの?
3月8日に世界で定められている国際女性デーとは世界中で女性の社会的・政治的・経済的な達成を祝う国際的なイベントです。
男女平等や女性の権利向上を促進し、ジェンダーに基づく不平等を取り除くための取り組みを強調します。
産業革命以降に女性が労働市場に参加し始め、労働条件や投票権の獲得などの権利を求めて抗議が行われました。
国際女性デーは、このような抗議活動や運動の成果を祝い、女性の社会的、政治的、経済的な貢献を称えるために制定されました。
▷国際女性デーのきっかけとなった悲しい事件
なぜミモザを贈るの?
ミモザが象徴的な花として選ばれたのは、イタリアの女性たちが1917年に労働運動を支援するためにミモザを贈り合ったことに由来します。この花は春の訪れを象徴し、女性の連帯と労働運動の精神を表現しています。一般的に女性同士や男性から女性へ贈られます。
特に、友情や感謝の気持ちを表すために、家族や友人、同僚、パートナーなどから贈られることがあります。
▶︎ミモザは春の訪れを感じる色!あと少しヨーロッパの暗く長い冬を乗り切りましょう
ミモザの花束を贈ろう!
ミモザは鮮やかな黄色の花がパッと気持ちも雰囲気も明るくしてくれますね。
国際女性デーにはミモザの花束を贈る習慣がイタリアから始まり、フランスでも2~3月になるとお花屋さんにはミモザがたくさん並びます。
花はまるでポンポンのような丸くて可愛いですね、お部屋に飾ると一気に華やぎます。
ミモザの花言葉
ミモザの花言葉は複数あることはご存知でしょうか?
「純粋な愛」「友情」「幸福」という意味があると言われています。
これらの花言葉は、ミモザの明るく華やかな黄色の花が、友情や幸福を象徴すると考えられているからです。
また、国際女性デーにミモザを贈る習慣があるイタリアやフランスでは「敬意」「感謝」「温かい思い出」という意味があり、女性への敬意のためにプレゼントをします。
この習慣から国際女性デーの花としてミモザが選ばれています。
ミモザの楽しみ方
ミモザの花束の楽しみ方について紹介したいと思います。
【特徴】
・ミモザの花は水換えをして1週間ほどしか持たない
・ミモザの花は水を吸いづらい
・乾燥に弱い
⇨ 購入時は開花したものではなく蕾の状態を選ぶのがおすすめ
⇨霧吹きで水を与えると枯れるのを遅らせられる
ミモザリースとしても楽しむことができます。
リースは花が枯れてしまう前に作り始めると、茎が折れることがなくおすすめです。
または、花束をドライフラワーにして束ねるスワッグも簡単に作ることができます。
フランスの国際女性デーにおけるアクションプラン
フランスにおける国際女性デーのアクションプランは多岐にわたりますが、以下に一般的なアクションプランのいくつかを挙げます。
ジェンダー平等の促進
国際女性デーを通じて、ジェンダー平等の重要性を強調し、政府や企業によるジェンダーバイアスの是正や女性の参加促進を訴えます。
女性の経済的自立
女性の経済的な独立とキャリアの推進を目指し、女性の雇用機会や賃金格差の是正、女性起業家の支援などの施策が含まれる場合があります。
暴力の撲滅
家庭内や社会における暴力の撲滅を目指し、警察や支援機関と連携して被害者支援や加害者教育プログラムの強化が行われる場合があります。
政策改革
ジェンダー平等を促進する法律や政策の改革を推進し、女性の権利や参加を保障する法制度の整備が重要視されます。
意識啓発
国際女性デーを通じて、ジェンダーに関するステレオタイプや偏見に対する意識啓発活動が展開され、社会全体でのジェンダー平等への取り組みが促進されます。
フランス政府や非営利団体、企業、市民が協力して実施され、女性の地位向上とジェンダー平等の実現に向けた取り組みを支援します。
2025年までに女性の賃金格差を縮小する、性暴力の被害者支援施設を増やす、女性の政治参加を増やすなどの目標が掲げられることがあります。
春らしさを感じられるミモザを見かけたらぜひ贈ってみてはいかがでしょうか。またその背景には女性へのリスペクトを忘れずに。
▶︎ミモザの香りを身近に置くのも素敵!
【世界初】2024年 3月 フランスが中絶権を憲法に明記する
2024年3月4日、憲法に女性が人工妊娠中絶を選ぶ自由を含める改正案を可決しました。憲法に中絶権が明記されることは世界で初めてのこと。
フランスでは1975年に中絶が合法化されています。
他国では生殖に関する権利を憲法で保護している国はあるものの、中絶権を単独で認めたのはフランスが初めてという点で大きな注目を集めています。
2022年にはアメリカで合衆国憲法から中絶権が取り除かれ、逆転の事例が起きています。⇨その後は各州の州法で中絶禁止しています。
日本においては、人工中絶は条件を満たせば認められています。(母体保護法の条件を満たしていること)また、人工中絶にあたって配偶者の同意を法的に規定されています。世界203カ国のうち日本を含む11か国のみ。
フランスの憲法改正において批判の声や大統領が選挙のための利用しているといった点が挙げられていますが、
最も大切なことは「女性が自分の身体のことを、他人が決めるのではなく女性自身が決めることができる」ということが正式に認められた日となります。
本日もお読み頂きありがとうございました。
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