
みなさん、こんにちは。フランス在住のYoco(@yoco_paris)です。
今日はパリオリンピックの選手が食べている食事についてお話しします!
パリオリンピック2024では選手村に世界最大のレストランがあり、
世界208の国や地域から来る15,000人の選手に多様な料理が用意されます。
アスリートのための健康的で美味しい食事が用意されているだけでなく、
環境に配慮したものであり、
二酸化炭素の削減や持続可能性な食材を提供すること、植物性食品(プラントベース)を重視しています。
観客、ボランティアもフランスの食材・地元シェフによる食事を味わえます。
提供される料理の80%がフランス産で、
そのうち25%が選手村から250km以内で生産されています。
エコロジーに対する取り組み
・プラスチックボトルを使用せず、再利用可能なコップ採用
・食器も再利用可能なもの⇨大会終了後にリサイクル
・フランスフードバンク連盟と協力して余剰食品を必要な人々に提供
環境配慮はとても大切なことで、世界規模の大きな大会だからこそ重要性を感じますね。
プラントベースに関しては、
アスリートの方々がパフォーマンスに良い影響をもたらす食事として機能しているのかがとても気になりますね。
選手達の反応も気になる!と思っていたら...
実際に食事を摂っているオリンピック選手達の評判としては、
・食事量が足りない(餃子は一人3つまでなど)
・美味しくない
というような、コメントも聞こえてくるのが気になりますね。
⇨これを受けて、
現地パリでは、追加の卵やお肉が提供されていると報道がありました。
ベストパフォーマンスのためには、
ストレスフリーで美味しいものを食べて頂きたいですよね。
【サスティナビリティ】パリオリンピック選手村の食事メニュー
パリオリンピックの選手村では24時間オープンのフードホールが設置され、
選手がいつでも食事をとることができるようになっています。
選手村の食事メニューに多くのプラントベース料理が取り入れられています。
環境への配慮と持続可能性を重視した取り組みの一環です。
選手だけではなく、ボランティア、観客が楽しむ食事にも、
植物性の食品が多く使われ、持続可能な方法で生産された地元産の食材が中心となっています。
▶︎セーヌ川でスイム競技はできたのか!?
選手村レストランの特徴
・4つのフードホール
フードホールには4つのセクションがあります。
⇨フランス料理、アジア料理、アフリカ・カリブ料理のメニューは500種類以上
フランスパン作りのワークショップも開催される!
・世界最大級のレストラン
選手村には世界最大級のレストランがオープンし、毎日4万食が提供されます。
シェフ200人がフレンチガストロノミーとスポーツ栄養学を考慮したメニューを用意します。
パリ近郊のサン・ドニにある映画スタジオ「シテ・デュ・シネマ」の建物内に設けられたこのレストランでは3,500人が同時に食事をすることができます。
・地産地消
提供される料理の80%がフランス産で、そのうち25%が選手村から250km以内で生産されています。
・提供数の50%をプラントベースの食事にする
オリンピック選手村で
選手、役員、ボランティア、従業員、メディアに提供する食事の50%、
観客に提供する食事の60%を植物性食品にするとオリンピック協会が発表している
【ベジタリアンも豊富】オリンピック2024 メニューの例
選手村のメインレストランのメニュー例を公式サイトから一部紹介します。
*フランス料理
- ベジタリアン・ブルギニョン(野菜の赤ワイン煮込み)
- ブランダード・ドゥ・モルー(塩タラとマッシュポテト)
* アジア料理
- 豚ひき肉とタイバジルのバスマティライス
- カリフラワーとターメリック入りのベイクドポテト
* アフリカ・カリブ料理
- チャクチューカ(ピーマン、玉ねぎ、トマトの卵料理)
- チェルムーラソースのフライドシュリンプ
*世界の料理
- ラム肉とミントジュース煮込み
- ベジタブルムサカ(茄子とジャガイモ)
*シェフ自慢のコース料理
- タンドリーチキン(アクラム・ベナラム氏)
- 落とし卵のクロワッサン、アーティチョーククリーム、ヤギチーズとトリュフ(アマンディーヌ・シェニヨ氏)
- スモーク塩漬けのメルルーサとタピオカのベジタブルブイヨンスープ(アレクサンドル・マツィア氏)
- アルマードスタイルのブレッドサラダ(ステファヌ・シシェリ氏)
- ザータルハーブのスイートポテトとハムス、チミチュリソース(シャルル・ギロワ氏)
選手の食生活はトレーニング時期や競技中、休息期間などによって異なり、
栄養士が各選手の体型やスケジュールに応じた食事を提供します。
朝食にはタンパク質が重要で、卵やチーズ、ヨーグルトなどが推奨されます。
トレーニング後の軽食やランチ、夕食にも栄養バランスを考慮したメニューが提供されます。
▶︎日本のおにぎりはプラントベース対応もできて人気が高い!
エコロジーとサスティナブルな食材調達
選手村のレストランでは、全ての食材を周囲250km以内から調達。
エコロジー、サスティナブルになる理由は?
⇨地元産の新鮮な食材を使用することで環境への負荷を軽減し、持続可能な食事提供を実現。
選手の食事はフランス産の持続可能な方法で生産された食材を使用し、環境保護に配慮しています。
・植物性食品の活用を2倍に
使用する植物性食品を2倍にして二酸化炭素の排出量を2分の1に
・100%認定食品
認定食品の100%使用を目指すために、フランス産の食品を80%使用し、そのうちの25%は会場から250km以内の産地から調達。さらに有機食品が30%含まれる。
・プラスチックの使用を削減
使い捨てプラスチック製品の使用量を半減
・食品廃棄を制限
食品廃棄を制限し、食べ残しを100%リサイクル
食品やサービスのそれぞれのタイプに応じて目標が設けられている。
たとえば、100%フランス産の持続可能な方法で生産された食肉の利用、
フランス産の乳製品、持続可能な漁業で捕獲された魚介類の利用、100%フランス産の放し飼いの卵など。
▶︎プラントベースって、ヴィーガン・ヴェジタリアンとはどう違うのか?
パリ2024の「フード・ビジョン」
パリ2024は120の団体と協力して「フード・ビジョン」を発表し、
持続可能な食事提供の目標を設定しました。
・地産地消
・フランス産の乳製品
・持続可能な漁業で捕獲された魚介類の利用 など
環境と社会に対する責任を果たす取り組みが行われます。
アスリート、ボランティア、観客へのサービス
パリ2024はオリンピック、パラリンピックの期間中に
1,300万食以上の食事を提供します。
選手だけでなくボランティアや観客にも、健康的でおいしい食事が提供されます。
観客には地元のシェフが創作したサンドイッチや、植物性食品(プラントベース)、持続可能な方法で生産された食品を使った食事が提供されます。
パリオリンピックの選手村では、エコロジーとサスティナブルに配慮した食事が提供され、選手たちは栄養バランスのとれたメニューを楽しむことができます。
フランス料理のノウハウと創造性+環境に優しい食事提供を実現することで
パリ2024はオリンピック史に残る食事体験を提供することを目指しています。
▶︎参考にした記事:
▶︎2024年は冷夏ではあるものの、暑くなった時にエアコンがなくとても大変..
【評判】選手、参加国から不満爆発
環境へ配慮されたコンセプトは素晴らしい!
肝心なのは実際に食事をして、
大舞台でのベストパフォーマンスを発揮する選手達の声。
残念ながらネガティブな意見も多い。
オリンピック選手村の食事に対する不満が止まらない
英国に続いて、
ドイツのホッケー選手たちも食堂の質と量に不満を表明
チームキャプテンのマッツ・グラムブッシュは、DPA(ドイツ通信社)に
「食事の質と量が良くない。あまりに多くの人が一度に来るからだ」と語りました。
チームメイトのクリストファー・ルールも「プロフェッショナルではない」とし、
改善を望んでいます。
彼らは自分たちのアパートにも食料があり、時折自炊できることで何とか凌いでいる状況
⇨選手たちの不満を受けて食材を補充
食事内容を改善し、プロテインを豊富に含む食品を増やすことを発表
・700kgの卵
・1トンの肉
が追加で提供され、選手のニーズに対応した。
選手の食堂では40,000食/日、3,300席を提供しています。
参考にした記事:
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