みなさん、こんにちは。フランス在住のYoco(@yoco_paris)です。
今日は、パリ五輪の馬術(団体)で日本代表が銅メダルを獲得したお話しです!
・日本代表が92年ぶりの快挙を達成
・馬術とはどんな競技なのか?
・もうオリンピックで馬術は見られなくなる?
2024年パリオリンピックで日本の総合馬術団体が銅メダルを獲得しました。
日本が馬術でメダルを獲得したのは、
1932年のロサンゼルス大会で金メダルを獲得した西竹一さん(個人)以来の
92年ぶりのことです。
団体戦でのメダル獲得は史上初の快挙!
92年ぶりのメダルということだけに、
日本人にとっては、馬術はあまり馴染みのない競技だと感じる人も多かったのではないでしょうか。
この機会に
・基本的なルール
・競技の種類
・強豪国
・大会スケジュール
をまとめてみました!ぜひ今後の馬術観戦に役立ててくださいね。
【パリ五輪】馬術日本代表のメダル獲得!馬術とはどんな競技?
2024年パリオリンピックにおいて、日本の総合馬術団体が銅メダルを獲得しました。
日本が馬術でメダルを獲得したのは、
1932年のロサンゼルス大会で個人種目の金メダルを獲得した西竹一さん以来のこと。
92年ぶり!!
そして、団体戦でのメダル獲得は史上初の快挙となりました。
日本代表チーム:
大岩義明選手、戸本一真選手、北島隆三選手、田中利幸選手...4名
4選手は東京オリンピックの後も一丸となって努力を続け、
パリオリンピックへの出場権を獲得しました。
実は、パリ五輪への出場権がなかった!
日本代表チームは実は当初パリ五輪への出場権がなかったのですが、
中国チームの失格により繰り上げで出場権を得たという背景がありました。
そこから今回の団体戦で銅メダルを獲得!!持ってる!!
「初老ジャパン」馬術日本代表チーム
日本の総合馬術チームは「初老ジャパン」という愛称がついています。
サムライジャパン、なでしこジャパンと違いすぎません?!w
メンバーがいわゆるベテランのアラフォーだからそう名付けられているということ。
なんか失礼じゃw
大岩義明選手(48歳)
戸本一真選手(41歳)
北島隆三選手(38歳)
田中利幸選手(39歳)
確かにベテラン感!
ベテランゆえの経験と精神的な強さが、今回の快挙に至ったということですね。
銅メダルを獲得は決定的だった!団体戦のハイライト
総合馬術は①馬場馬術、②クロスカントリー、③障害馬術の3種目で成り立っています。
個人戦と団体戦が行われます。
日本代表は団体戦の最初の2種目を終えた時点で既にメダル圏内の3位につけていました。
しかし、最終種目の前に北島選手の馬が馬体検査をクリアできず、
減点を受けて5位スタートになってしまいます。
代わりに出場した田中選手や他の選手たちの安定したパフォーマンスを見せて、
見事銅メダルを獲得しました。
馬の名前はある?
競技馬にはそれぞれの名前が付けられており、
馬の個性や血統、所有者の意向を反映しています。
競技会では馬の名前が呼ばれることが一般的です。
馬の名前の例
日本代表が使用した馬の名前を具体的に挙げると:
- 大岩義明選手:MGHグラフトンストリート号
- 戸本一真選手:ヴィンシーJRA号
- 北島隆三選手:セカティンカJRA号(馬体検査で不適と判断され競技には出場せず)
- 田中利幸選手:ジェファーソンJRA号(北島選手に代わって出場)
メダル獲得時に馬達も喜んでいるように見えましたよね!!
【ヴェルサイユ宮殿】馬術大会日程
パリオリンピックの馬術競技は、ヴェルサイユ宮殿内に設置された特設会場で行われました。
【会場】
ヴェルサイユ宮殿...壮麗な風景と歴史的な場所が競技会場になっています。
(庭園の一部を特別に競技場にしています)
【大会日程】
~8/6まで
・団体戦
・個人戦
馬術の基本的なルール
馬術競技はなじみのない方もいるのではないでしょうか。
基本的なルールと競技の種類を紹介します。
技術や正確性だけではなく、
動きの美しさを評価するアーティスティックな競技でもあります。
・団体戦
・個人戦
で競技が行われます。
馬場馬術
馬場馬術は、長方形の馬場で馬のステップの正確さや動きの美しさを競う競技です。
馬と騎手が完全な調和を見せることが求められ、演技の流れや姿勢、動作の正確さが評価されます。
「人馬一体」というやつですね!
⇨馬術競技の中でも特に優雅さが求められる種目
クロスカントリー
クロスカントリーは、自然の地形を活かしたコースで丸太や池などの障害物を跳び越える競技です。
競技は通常長い距離を走るため、馬と騎手の持久力と技術が試されます。
⇨障害物の種類や配置によって難易度が変わり、クリアするための戦略が重要
障害馬術
障害馬術はコースに設置された障害物を決められた順番に跳び越える競技です。
障害物を倒さず、規定時間内にコースを回ることが求められます。
⇨減点の少なさが勝敗を決めるため、ミスを避けることが重要
近代五種
近代五種は5つの種目から構成されています。
・馬術
・水泳
・フェンシング
・射撃
・クロスカントリーランニング
が含まれ、1日のうちに全ての競技が行われます。
元々は、軍人の理想的なスキルを競うために作られた競技です。
とてもハードな競技の内容はこちら
- 水泳:200m自由形
- フェンシング(エペ):2つのラウンドで行われる。最初のランキングラウンドは、1分間1本勝負の総当たり戦で行われる。各試合は、突きが決まればその時点で終了となる。次のボーナスラウンドでは、ランキングラウンドの結果に基づき、下位の選手から45秒間の勝ち抜き戦を行う。1試合勝つごとに1ポイントが与えられる。2つのラウンドの得点が合計される。
- 馬術(障害飛越):騎乗馬は、競技の20分前に抽選で貸与され、その初めて乗る馬を駆ってさまざまな障害を跳び越えコースを周回する。
- レーザーラン:射撃と800mランを交互に4回繰り返す。射撃は10m離れた場所に設置された5つの的に当てなければならない(制限時間50秒)。
引用:PARIS2024
日本代表で初めてメダルを獲得した佐藤選手は自衛隊ということで、
納得...!
2028年から馬術は障害物レースに変わるということ。
注目・強豪国はどこ?
馬術競技は、ヨーロッパ諸国を中心に強豪国が多く存在します。
ヨーロッパのイメージはありますよね。
特にイギリスは馬術競技の伝統国として知られており、多くの優秀な選手を輩出しています。今回のパリオリンピックでも金メダルを獲得しました。
・イギリス
・ドイツ
・ オランダ
・アメリカ など
▶︎開幕セレモニーにも登場したミニオンズはフランス生まれ
馬術がなくなる?競技の廃止に向けた動き
近年、動物愛護団体からの圧力により、オリンピックにおける馬術競技の存続が議論されています。
特に、2020年東京オリンピックでの近代五種において、
馬の扱いに関する問題が発生したことを覚えている方も多いのではないでしょうか。
⇨2028年ロサンゼルスオリンピックから
近代五種での馬術が除外されることが決定しています。
現状は馬術全ての廃止ではありませんが、動物愛護団体PETAは、IOCに対して全ての馬術競技を五輪から廃止するよう求める書簡を送る動きをしています。
今後の五輪から馬術競技が消える可能性が指摘されています。
今後、馬術競技がオリンピックから無くなってしまう可能性がある中で、日本の今回の銅メダルはとても希少価値の高い結果になるかもしれません。
日本の選手たちが示した「人馬一体」のパフォーマンスは、
今後も多くの人々に感動を与え続けるでしょう。
▶︎参考:
パリオリンピック 総合馬術団体 日本 銅メダル 馬術で92年ぶり【画像】硫黄島で戦死「バロン西」西竹一以来 | NHK | #馬術
本日もお読み頂きありがとうございました。