みなさん、こんにちは。フランス在住のYoco(@yoco_paris)です。
今日は夏のお出かけグッズ・暑い日の過ごし方についてお話ししたいと思います。
フランスの夏は...
・基本エアコンなし!
・ちゃんとした保冷剤とかほぼ売ってない
・涼しい場所を特定しないと見つからない
・22時まで太陽が出てる
パリは夏の太陽が貴重なので、夏はいい季節ではあるんですが、
30度を超えると結構日常生活に支障が出てきます。
フランス移住して以降、色々試行錯誤した
過酷なw夏の乗り越え方を紹介したいと思います。
【パリ猛暑日対策】エアコンないフランスの夏の過ごし方
パリの夏はたまに驚くほど暑くて、
身の危険を感じる時もあります。
太陽が出ている時間帯が長いのもありますが、
日差しが強すぎて、肌を刺すように痛い!
帽子などがないと、
頭痛がしてしまうほど強力です。
日本に比べれば暑さが落ち着いている方かもしれませんが、
どんなに暑い日でも、エアコンがないのは辛い!
エアコンがないなんて信じられませんが、
基本的には湿気がないカラッとした暑さ(~27度)なら何とかなります。
ただ、それ以上に気温が上がると生活に支障が出てくる上に、
元々「猛暑」に対応する生活スタイルではないために
急に暑さがやってくると原始的な過ごし方しか未だにありません!
・暑さに耐える
・朝のうちに冷気を取り込み封じ込める
・あまり動かないようにする
・水を浴びる など
さすがに、耐えると言っても命の危険さえあるので、
我が家は置き型エアコン(簡易)を購入して、何とか猛暑を乗り越えられるようになりました...!
購入のきっかけとしては、
日当たりの良い家であるがゆえに、
終日暑すぎて何日間もよく寝られないことがあったから!
当時、子供も1歳で熱中症などのリスクも怖かった。
日本の暑さに比べれば大丈夫、と思っていたけど、
一方フランスは、どこに行っても涼める場所がなく、
家に帰っても暑いのが本当に無理だった...
図書館なら!と思ったけど、窓全開にしてやり過ごしていたことにがっかりした。暑すぎて本も読めない。
子供が赤ちゃんの頃、
パリのデパートの中でベビーカーでぐるぐる周回して昼寝させたこともありました。
ついに涼しい場所を見つけられた!し、子供もようやく眠ったし、静かで快適◎
しかし、デメリットは帰る時も暑すぎること...。
▶︎手軽に買えるから、アイスハーブティを飲んで水分補給
猛暑日は数日間だけ
かといって、パリではずっと暑いかというと、
実際は数日間だけ、ということが多い。
6~8月の夏のシーズンで35度以上を超える日が夏の間ずっと続くわけではなくて、基本的には合計10~14日前後です。
その他の日は25~28度前後で暑いけど気持ちのいい暑さでもあります。
湿気が少ないので日陰に入れば涼しかったりします。
暑さの心配ばかりしていると、急に8月後半に20度前後になり冷夏もある。
もちろん年によって変わりますし、
42度を記録した1日もありました。
振り幅がすごいね。
耐えられないほど毎日暑い !!!わけではないのですが、
それでも体調を崩してしまうかもしれませんので出来るだけ対策して過ごしましょう。
▶︎42度という体験したことのない暑さの日にホテルへ宿泊した
▶︎アイスも作っちゃうよ!
日本と違う夏日の過ごし方
暑い日の過ごし方は、暗闇でおとなしく過ごすしかありません!
最初は違和感しかなかったのですが...それが最善。
・朝の涼しいうちに窓を開けて涼しい空気を入れる⇨窓と雨戸を閉める
⬆︎日差しが強くなる前に、家中のシャッターをしっかり閉める
・暑さ対策と体力の消耗を防ぐために「あまり動かない」
・サラダを毎日食べる
・家では最大限薄着、子供は裸w
・蚊に刺される覚悟で窓を開けて眠る
地味w
日本の感覚だと、窓から冷気を入れるとは!?と思っちゃいますよね。
朝の早いうちはひんやりとした空気なので、家の中に取り込んで閉じ込めるという方法らしい。
あまりに危険な暑さの時は、出かけるのも大変なので自宅は雨戸も閉まっているし、映画を観るしかないw
毎日サラダを食べる
夏日が続くと、夏バテのような感じで食欲も無くなりますよね。
冷たくて美味しいお豆腐などがあったら最高だな〜と思いながら、
暑い日はサラダを食べます。
いやサラダしか、食べません!
具材を多く、ボリューム感を出してサラダで完結させます。
野菜の他にお肉やお豆などもサラダに入れて、パスタを入れます。夏は一品で終わり!
▶︎ちょっとずつバリエーションを変えつつも、暑い日はサラダのみを食べる!
そうめんもよく食べています。
日本食スーパーで手軽に買うことができるのでサラダ以外の時に食べています。
火を使うのは室温が上がるのでw最小限にします。
学校に行かない
来週は猛暑だ!などとニュースでも騒がれ始めると、
気温によっては学校に行かせるか迷うことがあります。
むしろ学校側から「できる人は家で子供をみてください」と言われる。
学校によっては、休校の処置を取ることもある。
というのも、
学校にはエアコンがない!
息子に聞いてみたら、
教室はさほど暑くないから全然平気!と言っていたけど、クラスのある場所によっては日差しが差し込むこともある。
許容範囲なら、
息子の学校では、
・雨戸を閉めて遮光したり
・学校や学童で水で遊ぶアクティビティ
・給食のメニューが急きょ猛暑仕様(冷たいサラダなど)に変わる
など
色々対応はしてくれているが、せいぜいこれがマックス...
やむを得ず、自宅で過ごすも、
当然外に遊びに行くには暑すぎるので困るんだよなぁ〜
子供を学童へ入れたある日が38度近くある猛暑日だったため、
そもそも行かせるか迷いました...
都合がつかなかったので、
息子を連れて行ったら学童の先生からは
「出来るだけ動かないアクティビティと水分補給をしっかりさせます」と言われました。
そうするしかないのよねぇ...。
程よい暑さの日には、プールや水てっぽう遊びなどをやってくれる時もあります。
保育園では、冷房は完備されていました。
繊細な赤ちゃんがいるわけだし、心配ですよね。
冷房を入れてみてもらえるのは本当に助かる。
フランスの夏の特徴
フランスの夏は猛暑日以外を除いては、カラッと爽やかで一年で最も過ごしやすい季節。
パリや近郊はなかなか晴れない冬とは違い、真っ青な青が広がります。
夏にエアコンなしで生活するなんて日本では考えられませんが日本の夏とは異なる特徴がいくつかあります。
お店・ホテル・公共施設でもエアコンがあるとは限らない
日本なら暑すぎる屋外から建物に入れば寒いくらい冷房が効いているのが当たり前。
しかし、フランスだと「ハァ〜涼しい!」は約束されていない!
小さなお店やレストラン、パリのホテルでも必ず冷房が設置されているわけではないので窓全開・扇風機で対応!みたいなところも普通にあります。
猛暑日にレストランに行く際はSalle Climatiséと書いてあるところを選びましょう。
フランスの家は実は涼しい
建物が石造りなので、猛暑日や湿気の多い日以外は実は室内がさほど暑くないです。
家の中がひんやりしているので、エアコンなしでも一応生活できます。
⇨外の暑さとのギャップがあって、体が慣れるまで心地よくなかった。
(冷え性だからかな)
※だた、30度を超えてくると石造りの建物でもさすがに暑いし、
家の日当たりによってはやっぱり暑い。
エアコン普及率は20%
フランスのエアコン普及率は20%くらいというほどなので、
あまりに暑いと危険ですよね。
少し前まで普及率5%くらいと言われていたけど、増えている!
確かに殺人的な暑さがたまにやってくるからな....。
ここ数年で置き型エアコンを置いている家も増えてきたようです。
景観の問題や石造りの家の壁に穴を開けるのが大変だ、とかで、
なかなか日本のようなエアコンを簡単に設置することはできないらしい。
canicule=猛暑日
猛暑日のことをカニキュルと言います。
実際に猛暑で亡くなる方もいるから、本当に油断はできない。
暑さでやられてしまわないように原始的なw生活をすることが必須です。
天気予報で30度、35度を超えると、ニュースでもかなり警告されます。
「vigilance(警戒)」ってよく聞こえてきます。
▶︎暑すぎて外にも出られない!時に子供は何する?!
夏日に必要なグッズ・役立つもの
夏日対策はここ数年で色々と揃えました。
サングラス(子供も)や帽子はもちろんですが、
お出かけ時には水スプレーをシャーっとかけて物理的に濡らします。
これ⬇︎公園や帰り道に子供たちにかけると大歓喜しますw
夜眠る時は、保冷剤や凍ったペットボトルを抱えて眠るなど
かなりワイルドなw方法で暑さ対策をしています。
フランスの夏にあると快適に過ごせるものをリストアップしてみました。
▶︎一時帰国の時のネット問題どうしてる?
【日本で買ったもの】
日本さすが!暑さ対策グッズを色々持ってきて使っています。
・ニトリのひんやりパッド(シーツの上に敷くもの)
・せんす
・ネッククーラー
・ありったけの保冷剤(買ってはないけど、実家から拝借w)
ニトリのNクール寝具 (ひんやりする敷パッド)
夫婦用、子供用に持っています。
ものすごーく冷えるわけではないですが、冷たさを感じられるので気持ちいい!
あるとやっぱり快適です。
Nクールというシリーズで段階が異なる3つの種類があります。
暑さ対策で購入したので、Nクールスーパーというものを夫婦の寝室用で使っています。
⬆︎子供部屋は白くまちゃんがついたもの。熱を出した時にも使いますw
使い続ける(洗濯する)と効果が薄れていくということですが、
3シーズン目でまだ使っていますw効果も持続中。
暑い時期も短いので使用期間が短いからかもしれません。
日本から持ってきた時は嵩張ったけどw、あると便利!
ネッククーラー
昨年の夏に日本へ帰国したら、
幼稚園〜小学生くらいの子供たちが全員つけているんじゃないかと言うくらい着用率が高くて「あれはなんだ?!」と気になっていました。
(浦島太郎w)
日本の夏は暑すぎて、速攻でフニャフニャになってしまいましたが、
パリに戻ってから気温が30度前後の日に使う分には結構長く持ち、ピクニックなどで活躍しました◎
⇨使わない時は保冷バッグに戻しておいたら、少し復活する!
フランスでは保冷剤を一応買うことができたり、パティスリーでたまにもらえますが、日本のものより溶けやすくて ?あまり役に立ちません。
日本に行ったときにいつも持って帰ってきますw
▶︎お出かけ時は子供もサングラス必須!
置き型エアコン
実は我が家にはエアコンがあります。(文面だけ見ると笑える)
エアコンと言っても日本のようなものではなく、
置き型(可動もできる)で、太いチューブを窓の外へ出して換気しながら使います。
サイズはコンパクトなので場所はさほど取りません。
↑こんな感じのもの。窓を覆うカバーが付いていたり、別売りで取り付けることができます
暑いのに窓を開けないといけないのですが、あるのとないのとではある方が断然良い!
広範囲用ではないのですが、リビングの一部屋分は十分涼しくなります。
メリット
・やっぱり涼しい!...「冷房」なのでちゃんと冷えます。扇風機や冷風機では無理な時も快適に過ごせる。
・使わない時しまっておける...使わない時期の方が長いので片付けられるのはいい(パリの夏は短い)
・子供ありの生活向き...あまりに暑い日は子供が小さいと熱中症のリスクなど心配になりますが、涼しくして過ごせるのは助かる。お世話する方も体力保持できる!
扇風機を追いかけたり触ったりするお年頃も、エアコンは動かないのでw安心。
触りたがるのには変わりないけど...!
デメリット
・窓を開けないといけない...直径15cmくらいの太いチューブを窓の外に出す必要がある。暑いのに...
・音がうるさい...製品によるかもしれませんが、稼働中の音は結構大きいのでやや気になります。ゴーゴー言ってます。
日本のような人を感知するセンサーとか、いろんな高機能はついていないもののw、
タイマーや風量調整、除湿モードなど最低限の機能は付いていることが多い。
冷風機を以前使っていたこともありましたが、湿気が多い日は余計に暑さ倍増させてしまっていて辛かった。結果エアコンを買うことにしました。
自家製ノンアルモヒートでさっぱりする
暑い日が続くと、炭酸水が美味しいですね。
お砂糖などが入っていない炭酸水はフランスには安くて種類も豊富なので色々試すのも面白いです!
暑い時はノンアルコールのモヒートが私のお気に入りです。
もちろん、アルコールでもw
息子もシュワシュワを面白がって飲んでいます。
夏になるとスーパーやマルシェでフレッシュミントが手に入りやすいので、
是非作ってみてください。
【レシピ】
・炭酸水
・ミントの葉
・ライム(レモン)
・塩(fleur de sel)
・(お好みできび砂糖)
子供やお酒が苦手な人も飲める◎
無理せず、大人しく過ごしましょう
パリは地下街もなければ、コンビニもないので涼しい場所にさっと入れませんw
図書館なら涼しいはず!と思ったら全然涼しくなくてガッカリしたこともありました。
電車も同じく、涼しい時もあるけど、乗車率が高いと暑かったりするので期待はできません。
私は日本の夏から8年くらい離れているので、体が対応できなくなってきたように、
フランスの夏にまだ体が対応しきれていない場合は、エアコンもなく体調を崩しやすくなるので無理せずに過ごすようにしましょうね。
気温42度!ホテルへ避難した話
以前のアパルトマンが南東向きで最上階のため、日当たりがいいのは良いけど、猛暑日はとにかく暑かった…
暑さを回避するために、パリ郊外のホテルに避難したことがありますw
あまりに快適だったので味を占めて、これまでに合計2回!
当時1歳半くらいの息子も私達も眠れない日が続いていたからホテルで取り戻すようによく眠りましたw
パリで42度の超猛暑日が来ると警戒されていた日があり、
え、35度でもこんなに暑いのに?!
死ぬかも!と思い、ホテルへ避難しました。
日頃、扇風機や保冷剤、凍らせたペットボトルなどいろ色々駆使しても35度くらいの気温では暑すぎて寝られない!
子供がまだ小さくて、熱中症のリスクも怖かった。
暑さのためにホテルで寝るなんて!
とその後、周りの人達にはびっくりされましたが、後悔なんてしてません!
日本の家庭からすれば、考えられない領域だと思いますが、
ホテルに着いてからフロントの人と話していたら、
同じく「暑さ対策での宿泊」というお客さんが結構来ていると言っていて、
赤ちゃん連れも多く見かけました。
早めにチェックインしてホテルの部屋で過ごし、連日の寝不足を解消するようにぐっすり眠ったのでした。
普段、旅行でホテルに泊まるときは寝る以外はあまり部屋でゆっくりすることもないし、部屋でゆっくり過ごす時間は贅沢なひとときでした。
本日もお読み頂きありがとうございました。