
みなさん、こんにちは。フランス在住のYocoです。
今日はフランスの喫煙ルールを共有したいと思います!
フランスの人は喫煙者が多く、
女性も結構タバコを吸う印象があります。
街中にもポイ捨てされたタバコが転がっているし、
たまにポイ捨てしようとしているタバコが目の前に飛んできます。
ところが、2025年7月、フランスの喫煙ルールが大きく変わりました。
なんとなく「フランスはタバコをどこでも吸えるイメージ!」と思われていた方はお気をつけください。
ルールを守らない場合は罰金が発生します。
フランスの愛煙者たちがちゃんと守れるかどうかは、ちょっと怪しいところですが...。
ついにタバコが吸えない!喫煙者の多いフランスで禁煙エリアが拡大されました
2025年7月からフランスでの喫煙ルールは大きく変わりました。
在住者だけでなく、旅行者にとってもタバコを吸える場所はごく限られたものになっています。違反すれば罰金もあります。
禁煙エリアの拡大された理由
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子どもや非喫煙者を守る
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喫煙を「普通のこと」と思わせない社会的な流れ(脱ノーマライゼーション)
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ポイ捨てによる環境汚染の抑止(年間約40億本の吸い殻が捨てられている)
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海や川へのマイクロプラスチック汚染の削減(タバコのフィルターが主な原因の1つ)
タバコはかっこいい? 喫煙者が多いフランスの人たち
「喫煙者多い!」「女性の喫煙者多い!」「タバコ転がってる!」と思ったことありませんか?
フランスは、昔から映画などでタバコを吸う(女性)がかっこいいとされていた風潮があり喫煙者が多い。
日本では、一定の年代からはタバコを全く吸わない人たちは多いと思いますが、フランスだと割と若い人からお年寄りまでタバコを吸っている印象があります。
ただし、価格高騰や意識の変化でタバコを吸わなくなった人たちももちろんいます。
⇨赤ちゃんや小さな子供と歩いている大人がタバコを吸っているのを見かける時は、
うーん...と思う。
⇨歩きタバコする人も多い
新ルール フランスでタバコが吸えなくなった場所
2025年7月1日から、フランスでは公共の屋外スペースにおける喫煙が大幅に制限されました。
これまで屋内では禁煙が当たり前でしたが、
今回の改正で屋外でも以下の場所で喫煙が禁止されました。
対象エリア(禁煙になった主な場所):
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公園や公共の庭
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遊泳が認可されたビーチ
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バス停、バスシェルター、トラム停留所
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子供のいるエリア(小学校・中学校・高校周辺、施設周辺)
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公共図書館や行政施設の敷地
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プールやスポーツ施設、スタジアムなどの敷地
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ビーチ(南仏やブルターニュの海岸も含む)
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駅やバス停の周辺
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図書館、市役所などの公共施設
これに違反した場合、罰金(最大135ユーロ)が科されます。
再犯や悪質な場合は750ユーロに達することもあります。
目的
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子どもを受動喫煙から守る
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若者の喫煙開始を抑制する(フランスでは喫煙者の90%が18歳までに吸い始めている)
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タバコのポイ捨てによる環境汚染を防ぐ
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2032年までに「タバコのない世代」を実現する政府目標への対応
個人的には賛成ですが、果たして守れる人がどれだけいるんだろう?と疑問もある。
意外にも、フランスでもこれまでの歴史でも、
ちょっとずつ規制が厳しくなってきているのですね。
【これまでの流れ】
1991年のエヴァン法...室内喫煙の原則禁止
2006年のベルトラン政令...公共施設内での全面禁止 など
喫煙可能な場所が年々減っていることを示しています。


出典:Maire de Paris
これらの表示がある場合はタバコを吸うことはできません。
逆にどこで吸えるんだ?!
フランスで喫煙が可能な場所
喫煙が可能な場所:
・一部のカフェやレストランのテラス席(ただし屋根があり囲いがある場合は禁煙扱いの可能性あり)
・一般の路上(ただし市町村によっては例外あり)
・自宅や個人所有のスペース
フランスでタバコや電子タバコはいくら?
フランスでは喫煙に対する課税が非常に重く、年々価格が上がっています。
2025年7月時点での主な価格と税金の情報です。
紙巻きタバコ(たばこ1箱=20本):
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平均価格:11ユーロ〜12ユーロ
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税率:約80%が税金(内訳:消費税(TVA)、特別たばこ税(droit d'accise)、社会保障目的税など)
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価格のうち約8.8〜9.6ユーロが税金として政府に徴収されている
加熱式タバコ(IQOSなど):
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平均価格:10〜11ユーロ程度
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税率:紙巻きタバコよりやや低いが、今後引き上げ予定(健康被害の認識が強まってきている)
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2026年からは税率が紙巻きと同等になる可能性があると報道されている
電子タバコ(VAPE、リキッド型):
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本体価格:30〜80ユーロ
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リキッド:10mlで5〜7ユーロ程度(ニコチン濃度によって異なる)
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税制:2024年以降、ニコチン入りリキッドに課税が導入され、リキッド1mlあたり約0.1〜0.2ユーロの税金
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2026年からはフレーバーの種類やニコチン濃度に対して追加規制が予定されている
なお、フランスではタバコ製品は厳しく管理されており、タバコはタバコ屋("Tabac")でのみ購入可能です。
本日もお読みいただきありがとうございました。