みなさん、こんにちは。
フランス在住のYoco(@yoco_paris)です。
今日はパリのメトロ・バスでの罰金事項についてお話しします。
キセルや違反行為なんてしないし、
罰金を支払うことなんてないよ!
と思っちゃいますが、時々、理不尽なことが起きて罰金を支払うことになりますw
それがフランス...
・何をしたら罰金を支払う必要があるの?
・分かりにくいルールでうっかり罰金!に気をつけて
私に払わせる前に、改札を飛び越えてく人を取り締まってよー!!!
と言うくらい、堂々と違反している人があちこちにいますw
パリの交通機関で罰金?!
パリのメトロやバス、近郊への電車移動の際に「コントロール(検問する職員)」が時々現れてさまざまな違反を取り締まります。
取り締まりは、運賃を誤魔化すキセルに限らず、
日本ではなかなか出会わないような違反行為があるためw、あらゆる違反を取り締まり罰金を支払わせます。
調べてみると運賃や切符以外の様々なことに対して罰金対象が設けられています。
パリで一番よく見る違反行為は
「チケット未所持で改札を通過する人」。
①後ろの人にくっついて通る
②ジャンプで飛び越える
③出口からしれっと侵入
こういったことが日常茶飯事すぎて見慣れていますが、普通じゃないですよね。
しかも、駅員の人たちは見過ごしてますw
あくまでコントロール業務の人の仕事だからなのか?見て見ぬふり。
検問は毎日行われているわけではないので、出会わなければそのまま無賃乗車できてしまいます。
ハード面がカオスなので助け合うしかない
不正する人たちはもちろん良くないですが、
改札を正しい方法で通過しようとしても、
・改札が反応しない
・改札の扉が開かないけど、改札済みになってしまい通れない! など
ハード面のエラーや故障は日常茶飯事です。
不正目的ではなく、人助けの精神で、周囲の人があえて一緒に通ってあげると言う親切をしてくれることが多いです。
罰金対象と値段
主な罰金対象と値段です。
調べると、色々な項目が出てきます..。
違反する気がなくても、うっかりやってしまった!と言うときに、
検問にあたれば当然罰金を支払うことになります。
万が一、不当な理由での罰金支払は後に異議申し立てをすることができます。
支払った証明となる領収書は必ずもらいます。
支払いは現金もしくはカードで支払うことができます。
パリの交通機関は旅行者も在住者もICカードを利用する人が多いですが、紙のチケットもまだ購入・使用することができます。(2024年5月現在)
出典:RATP
【主な罰金項目】
・チケット未所持...50€
紛失してしまうとこれに当たります
・Navigoかざし忘れ(RER, メトロ)...35€
・Navigoかざし忘れ(バス, トラム)...5€
・第三者のチケット使用...50€
navigo(ICカード)には写真とサインを明記する=本人しか使えない
・正当でない運賃利用...35€
大人が子供料金を使うなど
【その他】
・禁止エリアでの喫煙
・手荷物置き忘れ
・シートを汚す など
にもそれぞれ罰金が設けられています。
※手荷物置き忘れはしょうがないんじゃ?!
という平和なものではなくて、「怪しい手荷物」「テロ未遂」として取り扱われます。
なおかつ、安全が確認されるまで駅・路線の閉鎖など交通機関の大幅な乱れを引き起こすほど大きな事象なので、うっかり忘れ物しちゃった!ではすまない....
【罰金の後払い】
罰金は後払いすることが一応できますが、支払う金額が大きくなります。
▶︎物価の上昇が止まらないフランス
【改札の仕組み】間違えやすいRER ヴェルサイユ宮殿・パリディズニー
↑RER に貼ってあった罰金項目。
パリのメトロを利用する際、日本との大きな違いがあります。
・出口ではICやチケットを改札に通さず出る
・乗り越し精算ができない
【出口でチケット不要】
入口で改札すると、その後は基本的にはチケットは不要です。
ただし時々、検問をするコントローラーがいて、
出口付近や乗換時の通路でチケットを確認しているのでチケット提示を求められ、
要らないと思って捨ててしまうと罰金を取られます。
*改札⇨乗車⇨下車⇨(コントロール)⇨乗換 / 出口
郊外では電車内でコントロールが現れたりします。
いつもいるわけではないのですが、突然現れます。
紙のチケットは出口で要らないからと思っていても、
念のために持っておいてくださいね。
乗り越し精算できない
旅行者はうっかり間違いやすいのですが、郊外行きのRERの利用です。
パリ市内(Zone1-2)から出てヴェルサイユやディズニーランドなどへ向かう電車に乗る際はメトロ用のチケットだけでは行くことができません。
※フランスには日本の「乗り越し精算システム」がないので、
乗ってから後でやればいいや!ができません。
【紙のチケットを利用】
パリで目的地までの行き先を直接指定してチケットを買う
【Navigo EasyやDecouverteを利用】
移動するエリアのゾーンが全て賄われている場合は問題ありません◎
パリはzoneごとに金額が変わります。
▶︎Navigo EasyやDecouverteって!?Zoneって何?!と言う方はこちらへ
旅行者もお得に使えるNavigoの比較と基本ルール
記事を読む:Navigo Easy Decouvertの違いを解説!
▶︎14番線でオルリーまで行くことができます。
オルリー行きだけ特別料金設定があり。
間違えてしまうと罰金になってしまうので注意!
理不尽なことが起きて罰金を払う(経験談)
交通機関の違反で罰金払うなんて、いい大人がそんなことやらないでしょwと思う人も多いと思うんです。
私も、そう思っていました!
が、結構理不尽なことも多くて、
私ちゃんとルールを守ったのに!!と言う場面で罰金を支払わされたり、支払わされそうになると言う現象が起きます。
不当な理由で罰金を求められた場合は、
うやむやにしてとりあえず支払ったりせずまずは間違ったことはしていないと伝える必要があります。
コントローラーの人たちもいろんな人を応対しているので、
強気で支払いを求めてくることが多いと思いますが、こちらも強気で立ち向かいましょう。
・紙チケットを改札に通したのに、印字が薄すぎ(ほぼ見えない)未改札と判断された
・改札機が壊れていたので係員に伝えると、
紙チケットにビリっと手で切れ目を入れて使用済みと言うことにしたが、電車内で「それは正当にならない」と言われた
実際に私が経験したことです。
どちらも結局、罰金は最終的には支払わなくて済んだのですが、
不正してる!と圧をかけてくる人もいるので事実をしっかり説明するのが大事かもしれません。
印字が見えない件は、
どうなったかと言うと
罰金の支払いを求められて
「私はきちんと改札を通した」
『いや、何も見えない、改札してませんよね。罰金の支払いはカードか現金?』と淡々と罰金を進めようとしてきていました。
他の係の人がふら〜っとやってきて
『ここ見て、ちゃんと印字されてる!薄いけど!』と言って、罰金は不要になった。
さっき強気で支払いを求めてきた係の人は『ごめんなさいね』の一言もなく、
しれっと去っていったwイラッとした〜!
二つ目の切符ビリっの件では、
駅名を答えると、大規模な改札の故障?が起きていたらしく、『あ〜○○駅ね!』と言って支払わなくて良くなった。
(というか、元々支払う必要もないんだけど)
かと思えば、他の日に同じように改札が壊れていた日があり(どんだけ壊れんねん)、
駅員の方がチケットの裏に日付とコード?のようなものを書いてくれた。
人によってやること、言うことが違いすぎるので、切符ビリッとだけだと正直不安ですね。
もしかすると人によっては罰金を支払なさいと言ってくる可能性がある...。
ビリッとなんて、誰でもできますもんね。
書きながら思い出しましたが、
改札が壊れていて、と説明したら『証拠の写真とか撮っておかないと』と言ってきた人もいたので、(誰のせいやねんはさておき)写真なり動画なりを撮っておくのもありかも...。
罰金自体を支払ったことは個人的には何度かあって、
もちろん不正をしようとしたわけではなくうっかりミスで。
・切符を単純に無くした
・複数枚買うと安くなるチケットを買おうとして、間違って子供料金を買ってしまった(急いでいたとは言えアホすぎるw)
なんとも悔しい気持ちになりますが、まぁこちらのミスなので仕方がない。
詐欺だった
私自身は経験がありませんが、コントロールが偽物で詐欺でお金を騙し取られると言うケースがあります。
コントロールはRATP・SFCFの制服やControlと書かれた腕章をしているのですが、格好を似せた偽物も存在しています。
ややこしいのが、本物のコントローラーの人たちが私服で取り締まっていることもあること。覆面的な?
【詐欺のケース】
駅でコントロールを装い、紙チケット提示を求め、現金での支払いを指定する
⇨手続きしていると見せかけて、未使用のチケットにすり替え「改札していないから罰金を支払ってください」と言う。
観光客が現金を持っていることを想定して「現金しか受け付けられない」と言う。
・不審に思ったら、コントロールとわかる身分証を提示してもらう
・現金がないのでカードしか支払えないと伝える
・支払いした領収書をもらう
・近くの駅員に助けてもらう など
これらのアクションをして様子を見るのもいいかもしれません。
通常、支払いは現金とカードが使えます。
偽物で詐欺を働こうとしている人たちはカードも決済マシーンは持っていないこともあります。
不審に思うときは周囲の人に声をかけたりしてみるといいかもしれません。
検問を行うときは通過する全員に基本的に声をかけて、すり抜けるのはN Gなので、観光客だけを狙いにきている場合は詐欺の可能性が高いです。
▶︎スリ、盗難情報
記事を読む:実例あり パリで気をつけたいスリ・詐欺・盗難の話
▶︎「危ないエリア」と言われている場所に限らず、行動しましょう
本日もお読みいただきありがとうございました。
▶︎ストライキの情報集めも大切だよね(トラブル多め)