みなさん、こんにちは。フランス在住のYocoです。
今日はフランスで義務付けられている子供の予防接種一覧をまとめました。
フランスでは2025年1月1日より、
乳幼児に対する予防接種の義務化が拡大されました。
これにより、従来の11種類のワクチンに加えて、新たに2種類のワクチンが義務付けられています。
こちらでは2025年の最新情報をまとました。
・フランスの赤ちゃん〜13歳までに必須のワクチンとは
・予防接種は薬局でもらって持参するスタイル
・予防接種は自宅で冷蔵庫に入れる
日本語で併記してリストアップしたのでぜひお役立てください。
フランスで義務付けられている子供の予防接種(2025年版)
フランスでは特定の予防接種が法律で義務付けられています。
0歳から13歳までの年齢ごとに必要な予防接種のスケジュールをまとめました。
年齢ごとの予防接種スケジュール
年齢 |
必須予防接種 |
---|---|
1か月 | BCG(結核 / Tuberculose - BCG)※リスクの高い場合のみ接種 |
2か月 | - DTP(ジフテリア / Diphtérie、破傷風 / Tétanos、ポリオ / Poliomyélite)- 百日咳 / Coqueluche- Hib(インフルエンザ菌B型 / Haemophilus influenzae type B)- B型肝炎 / Hépatite B- 肺炎球菌 / Pneumocoque |
4か月 | - DTP(ジフテリア / Diphtérie、破傷風 / Tétanos、ポリオ / Poliomyélite)- 百日咳 / Coqueluche- Hib(インフルエンザ菌B型 / Haemophilus influenzae type B)- B型肝炎 / Hépatite B- 肺炎球菌 / Pneumocoque |
5か月 | - 髄膜炎菌C型 / Méningocoque C |
11か月 | - DTP(ジフテリア / Diphtérie、破傷風 / Tétanos、ポリオ / Poliomyélite)- 百日咳 / Coqueluche- Hib(インフルエンザ菌B型 / Haemophilus influenzae type B)- B型肝炎 / Hépatite B- 肺炎球菌 / Pneumocoque |
12か月 | - 麻疹 / Rougeole、流行性耳下腺炎(おたふく風邪) / Oreillons、風疹 / Rubéole(MMRワクチン / Vaccin ROR)- 髄膜炎菌C型 / Méningocoque C |
16~18か月 | - 麻疹 / Rougeole、流行性耳下腺炎(おたふく風邪) / Oreillons、風疹 / Rubéole(MMRワクチン / Vaccin ROR) |
6歳 | - DTP(ジフテリア / Diphtérie、破傷風 / Tétanos、ポリオ / Poliomyélite) |
11~13歳 | - DTP(ジフテリア / Diphtérie、破傷風 / Tétanos、ポリオ / Poliomyélite)- ヒトパピローマウイルス(HPV) / Papillomavirus humain (HPV) ※男女ともに接種が推奨されています |
Carnet de santé(フランスの母子手帳的なもの)にも明記されています。
※BCGワクチン(Tuberculose - BCG)は、結核感染のリスクが高い場合に限り、1か月から15歳まで接種が推奨されています。
日本とフランスの予防接種の違い
日本とフランスで共通しているワクチンとフランス特有のものがあります。
【共通しているもの】
- ジフテリア(Diphtérie)
- 破傷風(Tétanos)
- ポリオ(Poliomyélite)
- 百日咳(Coqueluche)
- B型肝炎(Hépatite B)
- 麻疹(Rougeole)
- 風疹(Rubéole)
- 流行性耳下腺炎(おたふく風邪、Oreillons)
- インフルエンザ菌B型(Haemophilus influenzae type B, Hib)
- 肺炎球菌(Pneumocoque)
- ヒトパピローマウイルス(Papillomavirus humain, HPV)
【フランス特有のワクチン】
- 髄膜炎菌C型(Méningocoque C)
- 結核(Tuberculose - BCG):フランスでは結核感染のリスクが高い場合に推奨されますが、日本では定期接種として全員に行われています。
【フランスで出産】ワクチンは冷蔵庫保管して小児科へ持参する
フランスで出産・子育てをしていると当然カルチャーショックがたくさんありますが、
ワクチンについても驚きがいろいろありました。
・接種させるワクチンは処方箋に書いてもらったら、薬局でもらう
・次回の小児科との予約まで、自宅の冷蔵庫で保管する
・持参したワクチンを先生に渡すと、注射してくれる
・赤ちゃんは接種後Doliprane(解熱剤)を与えることを勧められる
ワクチンってこんなに気軽に素人が触っていいものなの!?っとびっくりしません?
もちろん箱を開けることはないし言われた通り冷蔵庫に保管していましたが、
なんかカジュアルすぎてこわいw
特に新生児〜1歳まではほぼ毎月の健診でワクチン接種させるのでとにかく言われた通りにwしていました。
たまに冷蔵庫に入れたまま忘れて取りに帰ったこともありましたが..(徒歩3分の場所だったのでよかったけど)
▶︎出産の記録 私じゃなくて夫が倒れましたw
日本での接種を選択肢に入れる
フランスと日本の子供に対するワクチンは、共通点があるためおおよそ網羅できてはいるけど、オプションのものだと薬局で手に入らなかったりする。
(やっぱり薬局なのねw)
息子が新生児の頃お世話になっていた小児科の先生は
とてもテキパキして気が利く先生だったのだけど、
息子が日本人とのミックスだからということで
「日本脳炎って知ってる?」と聞いてくれた。
私たちが定期的に日本へ行く機会があるなら、日本で接種するのもいいかもしれないよとアドバイスしてくれた。
めちゃくちゃいいアドバイスなのに「日本脳炎」をフランス語で言われても、
その当時私が意味を分かっていなくてw、
先生が脳の炎症でと説明を加えて「脳の炎症.. 日本.. 日本脳炎か??」程度のフワッとした理解だった。
先生がメモに残してくれて後で調べて確かめたw
日本脳炎:Encéphalite japonaise
日本脳炎は「日本」とつくくらいだからフランスでは摂取できないもので、日本特有もの。
と言っても摂取期間は複数回あるため定期的に摂取するのは在外組にはちょっとハードルは高いけど。
▶︎日本脳炎の予防接種について
幼児がかかりやすい病気の翻訳リスト
一通りもらってくる子供の病気。
保育園や幼稚園などで、今〇〇が流行っています!と先生から言われることもよくある。
医療用語は聞き慣れないものは全く何かわからないってことも多いし、
メモにしてもらったりすると後で調べられるのでいいかも。
- インフルエンザ - Grippe
- RSウイルス感染症 - Infection à virus respiratoire syncytial (VRS)
- 麻疹 - Rougeole
- 百日咳 - Coqueluche
- ノロウイルス感染症 - Infection à norovirus
- おたふく風邪 - Oreillons
- 水疱瘡 - Varicelle
- 手足口病 - Maladie pieds-mains-bouche
- 胃腸炎 - Gastro(entérite)
- 急性中耳炎 - Otite (moyenne aiguë)
- アレルギー性鼻炎 - Rhinite allergique
- 扁桃炎 - Angine
ちなみに、感覚的には、RSやノロなどはわざわざ明確に診断してもらえず、
「ガストロ(胃腸炎)だね、シーズンだから」くらいにざっくりと言われる印象w
▶︎大人はコーラで胃の不調を治すよね
本日もお読みいただきありがとうございました。