みなさん、こんにちは。フランス在住のYoco(@yoco_paris)です。
今日はフランス人の有給数と子供の預け先について書いています!
なんとなく休みが多い印象があるフランス人ですが、実際はどうなのでしょうか?
実際には大人と子供のバカンスの数は全く違うので、
特に親になると「バカンスは足りていない!」と言っている人も多いw
日本の感覚だと、驚くほどフランス人の有給は多いのですが、
子供は親の倍以上「バカンス」があるため、
親としては毎回のオーガナイズが大変なのですよね。
ここでは、バカンスの過ごし方のアイディアというよりは、
有給数や子供との夏休みのスケジュールを現実的にw話しています。
南の島の話とかは出てきていませんのでご了承ください。w
【フランスのバカンス】夏休みと有給休暇数はどれくらい?
フランスでの一般的な有給休暇数と子供がバカンス中にどこで過ごしてもらうかについて詳しく解説します。
フランス人はなんとなくバカンスとやらを長く取っている印象があると思います。
確かに、日本よりは一般的に有給数が多い、有給が取りやすいです。
が、大人と子供(学生の休暇)では休みの期間が違うという点では日本と同じなので子供の長期休暇の度に預け先のアレンジは結構大変です..!
フランスの大人の有給休暇数
フランスの大人の有給休暇数は最低5週間(25日間)。
企業や役職・職業によっては+aのお休みがあります。
日本の感覚だと5週間は驚きの長さ!ですが、5週間じゃ足りないな〜と言っているのがフランス人ですw
お医者さんなどは8~9週という人もいるらしいので、いつ働いてるん?!
と思っちゃいますが、
大企業の社員や管理職、お医者さんはバカンス期間以外に鬼のように働いているんですよね、実は...。
国で定められている最低取得数5週間は、
ほとんどの場合は期限内に消化することができる社会の仕組みになっています。
1年分の有給は翌年5月末までに消化することになっており、5月は祝日などとくっつけて残った有給を消化する人も多いです。
▶︎Le pontと言われる連休をとりがち!
富裕層のバカンス
昔働いていたフレンチのビストロに常連の方は夏休みは7月〜9月まで
で、5週間はケニアに動物を観に行くと仰っててめちゃくちゃ別世界なお話だったな〜と思っていました。
当時、富裕層がケニアのリュクスなサファリパークホテルに行くのが流行っていたとかで?一瞬想像するような車にキリンが寄ってくる、みたいなことではないw
フランス人は富裕層でなくとも、バカンス用の家族の家を持っていたりするからそもそも「ゆっくり過ごすこと」が目的なんだよなぁ。
休みだから旅行するぞ!と言うのとは、概念が違いますよねぇ。
いつバカンスを取るのか?
有給休暇の取得時期は個人の都合や業務の状況によって異なります。
多くのフランス人は、夏のバカンスシーズン(7月〜8月)やクリスマス休暇(12月末〜1月初め)にまとまった休暇を取る人が最も多いです。
特に子供がいる家庭では、子供の夏休みに合わせると上記の期間で年に2回取得するのがほぼ決まっていますw
イースター期間もキリスト教徒の多いフランスでは重要な時期なので、休暇を取る人もいます。
▶︎イースターってなんでチョコ?
会社員は意外と制約も多い
年に5週間って最高!と最初は思っていましたが、
よくよく聞いてみると会社員は会社の制約があるため自由に取れるばかりではありません。
・2週間以上連続の取得はNG
・会社/業務の繁忙期はNG
・1週間分は会社が決めた期間で取得する
など
色々ルールがあります。
もちろん、こんな制約ないよって会社も存在しますし、
フランスなのでうまいこと交渉できれば自分の希望通りになることもあります。w
良い面の制約で言うと、
・夫婦で同じ時期に取得できる
・子供がいる社員は子供の夏休み中の期間で取得できる
などと言う優しめなルールもあります。
というか、夫婦で2週間の休暇の時期がずれていたら色々困るし、
子供が休みなのに夏休み中仕事だと、単純に困りますもんね。
もちろん仕事を始めたばかりだったり、休めない職業/職種もあると思いますが、
ここで言いたいのは、
周囲に遠慮したり他の同僚に配慮して休暇を取れない、と言う感じではないです。
休暇って自分や家族と過ごすプライベートな時間ですものね。
そして何より、一旦仕事から離れるとまた仕事に対するやる気が出る!
▷日本の環境で28日連続で休むって可能?
Twitterを通じてすっかりファンになった髙崎さんの休暇マネジメント法
フランスの子供のバカンス 学校の休暇スケジュール
フランスの子供たちは年間12週間のバカンスがあります。
Vacances Scolairesと言われています。
9月から新学期が始まり、約1ヶ月半ごとに2週間の休みがやってきます。
年度末が終わると、夏休みに入り約2ヶ月間続きます。
*夏休みとクリスマス休暇以外はフランス国内を3つのエリアに分けてそれらのゾーンごとにバカンスの日付が異なります。
バカンスのゾーンはフランス政府によって1年間のスケジュールが決められています。
【Vacances Scolairesスケジュール】
*秋休み(Vacances Toussant):10月末から11月初めごろの2週間(ゾーンによって日付が異なる)
*クリスマス休暇(Vacances de Noel):12月の終わりから1月の初めまでの2週間
*冬休み(Vacances d'Hiver):2月〜3月初めごろの2週間(ゾーンによって日付が異なる)
*春休み(Vacances de Printemps):3月末から4月初めごろの2週間
(イースター休暇)
こちらは2024年後半から2025年の夏休みまでの学校の休暇スケジュール。
フランス政府が決めているものです。
*ゾーンはA-Cに分かれていて、パリはZone Cにカテゴライズされています。
バカンスの過ごし方と預け先の工夫
フランスでは、バカンスの期間中に家庭の状況によってさまざまな工夫が必要です。
休暇が多いのは子供たちにとっては嬉しいことですが、大人は同じだけの有給数があるわけではないので結構大変です。
夏休みであれば親子で同時期に休暇を取ることはできますが、親だけが仕事に戻る場合に子供たちを預ける手段を考える必要があります。
学童(Centre de Loisir)やおじいちゃんおばあちゃん、シッターなど、様々な手段が利用されます。
⇨バカンス中は習い事が基本的には休みです。
バカンス専用の短期間のスポーツクラブやサマーキャンプ、アクティビティなどは有料で登録することができます。
幼稚園の年少くらいまでだと上記の外部のアクティビティはあまり選択肢は多くないですが、
夏休み期間の学童では、たまに遠足のようなお出かけに連れて行ってくれることもあります。
夏休み前にママ友・パパ友と話していると、
・どの期間で学童に行かせているか?
・今年はどこへおでかけするのか?
・夏休みは誰に預けるのか?
などの情報交換が頻繁にやりとりされます。
バカンス先の話は世間話(たまに自慢したいだけの人もいると思うw)ですが、
子供の友達が学童に来ているかは結構重要なポイントだったりします。
⇨子供が「○○が今日学童行くよ!」と知ればモチベーションが上がるからw
今年の夏休み前にあるママ友と話した際には、
8週間ある夏休みの予定は、
・2週間はおじいちゃんおばあちゃん家(地方)
・2~3週間は学童
・3週間は家族で山へバカンスへ行く
というスケジュールだと教えてくれました。
我が家は、
・2~3週間は学童
・2週間は家族の時間
・2~3週間は私のワンオペ
と言った感じ。
我が家の場合は日本へ行く場合もあるので、
・4週間は日本滞在
・2週間はフランスで家族の時間
・2週間は学童
と言ったパターンもあり。
こっちの方が理想的!w
子供の成長と共に、学童以外の選択肢も考えた方が良いなぁ、
キャンプとか行って欲しいなぁ、なんて思っています。
息子が成長したら一人で日本へ行ったりしてくれるかも知れませんね。
▶︎フランスの学年の言い方って、難しくないですか?w
▶︎フランスにいる時はフランス式を意識するのが良さそう
フランス人に同情された日本の有給事情
日本の有給はフランス人からすれば、少なすぎるし取得しづらい環境など大抵ドン引きされます。
筆者が日本で会社員をしていた時には年に1度14日間を連続で取ることができる会社でした。
当時、他の企業で働く友人たちからはものすごく羨ましがられていましたが、
同じ話をフランス人にしたらショックを受けていました。
「え!一年でたった14日だけ?!」
「噂には聞いてたけど、日本ってバカンスがないんだね...」
「日本では絶対働けないわ...」
と、ドン引きされてしまいましたw
色々社会の仕組みが違うんですよね、それはもう仕方がないこと...。
本日もお読み頂きありがとうございました。