【海外子育て】フランスの小学校にも小一の壁はあるのか?

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みなさん、こんにちは。フランス在住のYoco(@yoco_paris)です。

 

今日は、フランスのリアルな小学校事情「小一の壁はあるのか?」について書きたいと思います。

 

フランスの小一はCP(セーペー)と言います。

 

学年は9月に入学・7月に修了します。

私の息子が9月に入学して半年ほど経過したので、我が家の事情について詳しく書いていきます。

大変なこととか!カルチャーショックとか色々あるんですよね。

 

・フランスにも小一の壁はあるのか?ここが大変!

・隣のクラスと授業が全く違う!先生によって違いすぎる

・小一でフランス革命、かけ算と割り算も知ってた

 

 

なんかどうやら、指定の教科書もないのか?息子の別のクラスの友達のママさんたちと話していると宿題や今授業でやっていることもバラバラで!日本育ちの私としては結構驚きが多い。

 

 

我が家は日本語学校にも通わせているので、

バイリンガル教育の事情についても後半に詳しく書いています。

幼稚園時代よりも継続するハードルが上がってきました...。

時間の捻出だったり、本人(と親)のモチベーションが最も大きいかも。

 

 

 

 

 

【フランスの小学校】「小一の壁」はあるのか?

 

フランスの小一はCP(セーペー)と言います。

 

日本では「小一の壁」と言う言葉がありますが、

フランスでは存在しません!

 

 

2019年から幼稚園が義務教育化され、

3歳になる年齢から「学校」に通うのが一般的だからです。

 

 

▷そもそも小一の壁って?

小一の壁とは、日本で子どもが小学校に入学するタイミングで、

親が仕事と育児の両立に直面する課題のことを指します。

 

  • 保育園よりも小学校の放課後の預かり時間が短いため、働く親がフルタイム勤務を続けにくくなる
  • 学童保育に入れないケースがある など

特に共働き家庭では、仕事の調整が必要になり「壁」として問題視されています。

 

 

 

フランスの幼稚園(maternelle)は、

日本の保育園や幼稚園に近い存在ではありますが一応カリキュラムがあり、年長(grande section)になると小学校の準備として筆箱やノートを持ち、アルファベットの練習を始めることもあります。

 

⇨ただし、先生によるため、他の学年では全然そう言った準備はないケースもある。

「年長ももちろん1年間遊んでいた」と別の学年のママ友が言ってたw

 

 

幼稚園は2019年から義務教育化されたことで、

3歳になる年齢から「学校」に通うため預け先・預け時間に大きな影響はありません。

(余談だけど、0〜3歳までは預け先を見つけるまでは日本同様に大変!!!)

 

 

では、幼稚園に入る時点で小一の壁的なものになるかというとそれも心配はなく、

 

 

8:00~16:00が幼稚園も小学校も標準的なスケジュールなので、

実質3歳から10歳までがこの1日8時間学校にいることになります

 

 

0歳から保育園やヌヌさん、シッターさんに預けられることもかなり多いので、確かに幼稚園に入るタイミングではそれまでよりも預け時間が減ることも考えられますが、

 

 

幼稚園の時間帯であれば、

9−17時とかで働くリズムの方にとってはさほど大きな違いはないですよね

 

 

ただし、フランス特有な理由で言えば学校のバカンスが多いため、

その都度預け先の確保は必要になってきます。

 

 

保育園は幼稚園ほどバカンスは多くないから、

これまで預けてられていた部分を学童や別の誰かにお願いする必要はあります。

 

 

▶︎終わったと思ったらまたバカンス・・・

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基本、幼稚園は小学校と同じ敷地内にあり卒園したら、

隣の建物の小学校へ5年間通うことになります。

 

 

 

フランスの学校の時間帯と学童について

 

始業時間には多少の前後(8:15〜や8:30〜など)がありますが

8:00~16:00の8時間/日がスタンダード。

政府が働かせようとしているのがよくわかりますw

 

 

水曜日は休みまたは午前のみなので、

月・火・木・金の4日間がフルタイム授業の日となっています。

 

 

学童は事前予約が必要・有料で、基本的に土日祝以外は利用できます。

時間帯は自治体によりますが大体こんなかんじ

 

 

・7:15~学校開始時間まで

・学校終了~19:15まで

・水曜は7:15-19:15

・バカンス中は水曜日と同じ時間帯

 

 

で預けることが可能です。

 

そのため、預け先問題は一応回避できる状況ではあります。

 

ただし、学校によっては学童の終了時間が早い場合もあったり、

仕事の状況によっては間に合わない人も少なからずいるので、

学校の迎えや学童の迎えをヌヌさんやベビーシッター)に迎えをお願いする家庭も当然あります。

 

 

 

 

フランス子育てのカルチャーショック!小学校に入って驚いたこと

 

 

一言で言うと、「先生次第・学校次第」の幅があまりにも大きい。

 

私自身は日本で育ったため、

フランスの教育方法には興味があるし、違いがあるのは当然だろうと言うスタンスでいます。日本だって、先生によって色々違うことも多いけど...

 

が!しかし、それにしても想像以上に驚くことが多いw

 

 

例えば、

  • 教科書がない!隣のクラスとやっている内容が全然違うし、授業の内容が先生自作のプリント?ばかり

  • 小一で四則演算を一気に学習 足し算・引き算だけでなく、掛け算や割り算の基礎もいつの間にか知っているし、さらっと宿題に出てくる

  • フランス革命についての読み物が宿題で出た&後日授業でもやったらしい

 

フランスの歴史だし大事なのはわかるが説明も難しいし、そもそもとても理解できる内容には思えないwあと、死刑されたなどの表現は要るんだろうか...とそもそも疑問。

 

結果、息子が覚えていたのはその件だけだったし。

 

 

  • 発表会や遠足は先生次第で開催されたり、まったくなかったりする

息子の担任の先生は、合唱のイベントや遠足やお出かけ(市の植物園や森、映画など)を多めに計画するタイプの方なので季節のイベントなども多い。

 

年初に多めにイベントを計画していることを説明を受けて子供たちも楽しみが増えるし親としてもありがたいなと思っています。

 

一方で、別のクラスや別の学校のお友達は一年間で一つもイベントがない!

ってことも普通にある。

 

もともと、フランスの学校は運動会や発表会など学校単位のイベントがほぼ何にもないのでなんかちょっと悲しいような・・。

 

 

日本でも先生によって受ける影響はかなり大きいし、

勉強面に限らず先生次第と言うのは確かですよね。

 

 

ただ、フランスではカリキュラムが統一されていない?部分が多く、

先生の裁量にかなり依存しています。

 

同じ学校内でも、先生によって授業内容が大きく異なることは珍しくありません。

 

時間割はざっくりとありますが、親はよくわかっていなくてw国語と算数は毎日多分やっています。

木曜日にスポーツがあるので、スポーツ用の服装で登校します。(学校で着替えはしない

歌や英語なども週に1回くらいあるっぽいですが、決まっていないのかやったりやらなかったりw

 

小一のリアルな宿題

 

宿題に関してはなんとなく似通っているものがどのクラスにも出ています。

小一では以下のような宿題がほぼ毎日出されます。

 

  • Lecture(国語の文法や読解)

  • Math(算数)

  • Dictée(書き取り練習)

  • Poésie(詩の音読)

Dictéeは本来長文を書き取りするものですが、小一なので単語を5つくらいだったり、短い文章だったりします。

 

 

▶︎日本語の補習校にも宿題がある。うちは少ない方らしいが、2言語やるのは親も大変です...

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フルタイム帰宅と宿題の時間に追われる毎日

 

子供の宿題は少ないけど、毎日出されます。

 

幼稚園時代は宿題がなかったのに、小学校に入るといきなり宿題が始まるため、親も子も最初は慣れるのが大変ですよね。

 

 

最大の問題は、宿題の時間が確保しづらいこと。

 

 

共働き家庭は特に学童の後は家に帰るのが18時以降になるし、

出来るだけ早く寝かせたいし、で平日は毎日バタバタ・・・

 

 

大人はもちろん、子どもも1日8時間の学校+約2時間の学童で疲れ切っているのがリアルで、家に帰ると宿題をやらせるまでが一苦労...

 

 

ちなみに、息子が幼稚園時代は16:30に迎えに行っていましたが、

小学校入学後私の職業訓練(Formation)の影響で17:30~18:00のお迎えに変更。

 

以前は20時就寝を目指していたし、頑張ればできていたけど、20:30を目指していてwバタバタ。

 

早く寝かせることも大事なんだろうけど、

怒りながら急かしながら寝かせるのはいいんだっけwと毎日葛藤しながら。THE子育て

 

 

 

ある時、息子があまりに自分の自由な時間がなくて「時間がない!」と怒っていたw

確かにそう。

 

 

習い事も宿題もあるし、

好きなこともやりたいのにマンガ読んだり(まだ読めてはいない)アニメを見たり、

おもちゃで遊んだりなど

 

その中から一つ選ぶかそれさえできない時もあって親としても「小学生忙しいな・・」と思う。

 

 

私は子供を寝かせた後は束の間の自分時間だけど、

実際息子は寝るまでの時間しかないから不満溜まるよなぁw

 

 

身近なママパパ友とたまに話していると、帰宅から寝かせるまでのバタバタはやっぱり同じ

特に兄弟がいればさらにそのオーガナイズは難しくなるわけで。

年子のママさんは小一の宿題の間に小二のお姉ちゃんにお風呂(シャワー)入ってもらう、二人の宿題を同時に見るのは無理!と言ってた。

 

 

平日は料理しない!みたいに振り切っている人も少なくないのですよね〜w

 

 

実は、この宿題問題こそがフランス版「小一の壁」とも言えるかもしれません。

 

 

(なんか上手いこと言った感w)

 

 

宿題を学校で終わらせてくる制度がある。でも18時まで学校にいることになる

 

 

ちなみに、小2からは学校の終わった後に任意で「宿題やるクラス(有料)」に預けることができる。Etudeと言う。

 

「学童」はおやつを食べてから割と自由に遊べる時間なのですが、

Etudeではおやつを食べてから宿題をやるための時間

 

 

Etudeは学校が終わってから18:00まででそれ以前に迎えに行くことはできないので、親が迎えに行く頃にはおやつと宿題が終えられている状況。

 

 

なんて画期的なシステムなんだ!と思ったけど、とんでもない長時間学校にいることに驚いた。

 

小2~5までと言ってもみんな10歳以下で一日10時間集団生活は大変だよな・・。

 

 

小1の宿題の大変さを思えば(正確には宿題をやらせる過程が大変で内容はもちろん難しくはない)、

 

宿題を終えて帰ってきてくれるのってめちゃくちゃ助かりそう〜と小一の親としては羨ましく思っているw小1は対象外なので。

 

18時に迎えの親がわ〜っと集まっているのを見ると、たくさんいるのかと思うが実はさほど多いわけではなさそう。しかし、働くための制度が整っていて、選択肢も多いのは素晴らしいなとは思う。

 

 

 

 

【日仏バイリンガル教育】小1で日仏の宿題をこなす苦労

 

フランスの小学校に通いながら、日本語教育も続けている我が家です。

 

 

日本語学校は週1の90分間だけ通っていますが、昨年度までの幼稚園とは違って、

小学校クラスに進級したら、とんでもなく宿題の本気度が上がったのとw量も増えた

1週間でこなすのがほんとーーにギリギリ!!

 

 

息子の日本語レベルは結構いい感じに伸びているし、漢字などが始まっても抵抗なく(理解しているかは別としてw)やってくれています。

漫画やアニメが身近にあることで、興味も持ってくれているかんじ。

 

この半年間でドラえもん⇨ドラゴンボールを自分では読めていないけどよく見ています。

 

フランスの学校同様に少ないけど、色々なタイプの宿題がどっさり出ているので、やるのが大変と言うよりはやらせるまでがとにかく大変・・・

 

殴り書きで提出しようとしたりするので、色々言っちゃって険悪になっていることも実際あるんですよね。

 

 

 

日本語学校宿題の例 

例えば、息子が通う日本語学校では

  • 毎日音読(2-5ページ程度)

  • カタカナ練習帳(見開き1ページ)

  • 漢字ドリル(10問のうち5問)

 

そもそもやる時間がないし、やる気を出させるのが大変。

 

日本語を続けさせたい気持ちはあるものの、あくまでオプション的なものだよなと私自身も思っているから、宿題をやろうと言うのが結構心苦しいこともある

 

子供への声かけは「あれ?!宿題やってなかったね!カタカナだけやっちゃおうか!」とかそんな感じで誘っていて以前は『あー!そうだったー!!』みたいな単純でかわいい返事をして、すんなりやってくれていたんだけどw

 

ここ最近はまともに遊べる時間もないからか

『え〜』とか言われたり、聞こえてないふりされることもあるw

 

 

日本語を無理してやらせるのも申し訳ないような気持ちがあるし、かといって宿題をやらないわけにもいかないという毎回複雑な気持ちになりながら、

 

いつか、息子が自分のやっていることに(やらされていることw)疑問を抱くよなぁそしたら私が通ってほしい思いは強く持たずに、本人の好きなようにさせるのが良いんだろうなと思っています。

 

とは言っても、実は息子の日本語レベルは担任の先生からも褒めて頂けるほどいい感じに伸びているし、マンガやネトフリのアニメのおかげで興味も持ち続けてくれている。

 

いざ、学校をやめたいと言う時が来たら本当に辞めちゃうのか〜いいのかなぁと私は思うだろう。

 

が!同時に毎週の送迎や宿題にかけていた諸々のストレスwは無くなるのかもと言う気持ちもあったりします。実際、大変なの・・・。

 

 

▶︎日仏バイリンガル教育のこれまで

 

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フランスで日本語は憧れ?!モチベを上げる声かけと漫画の読み聞かせ

 

子供の日本語教育へのモチベを上げさせる声かけとしては、

 

「フランス語もできるし、日本語もできるね!」とか

「いつの間に漢字もできるの?!こんな漢字も知ってる?」とか

 

言ってみたりしてます。

幸い、バイリンガル、マルチリンガルはフランスにいると珍しくないのでフランス語もやって日本語もやってて特別ってことはないですが、言語として違いすぎるので実際ハードなことではある...。

 

ところで、フランスに住んでいると感じるのは、日本語を習っている、習いたい若者が多い!

 

 

特に日本好きと言うわけでなくても、一般的に日本のアニメや漫画はかなり身近な存在だから子供が日本語をやっていることでアドバンテージになったり、身近にふと登場してくる瞬間だってある。

 

「フランスの人は日本語勉強したい人がたくさんいて、○○はもうひらがなもカタカナも漢字もできるし、将来日本語教えてあげられるね!」みたいなことを言って持ち上げてますw

 

仲良しの友達のいとこのお兄ちゃんは日本に留学するくらい日本好き&勉強しているので身近な例を出すと、自分がやっている日本語学習に意義を感じている..かもしれないですよね。(と私が思っているだけですが)

 

ドラゴンボールsuperのフランス語版の漫画をプレゼントでもらったんですが、当然フランス語に吹き替えられているけど、オノマトペは日本語がそのままの字体で残っているところにそれに該当するフランス語の音がちっさく併記されています。

 

戦いのシーンなどでは音しかないwのですが、「バシッ」みたいなページの真ん中にある字体はそのまま残されているのが臨場感は確かにある!

 

個人的にはフランス語で漫画を読み始めたら、終わる気がしていて日本語学校の図書館で絶対に日本語で読むのが今のポリシー。そうしたら色々なモチベに繋がるからね。

 

ドラゴンボールを寝る前に読み聞かせると言う謎のフレーズには入っていますがw、何年も続かない貴重な時間だと思ってありがたく読ませて頂いてます。w

(擬音も全力で読んでるw)

 

 

本日もお読み頂き、ありがとうございました。

 

 

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