
みなさん、こんにちは。フランス在住のYocoです。
今日はフランスの「天然の防虫剤」マロンの実のお話しです。
・木の実が天然の防虫剤になる?!
・クリーニング屋さんもおすすめする天然防虫剤の効果
・食べられない「栗の実」がなぜ防虫剤になるのか?
我が家は毎年、夏の終わりに子供と公園に行った際に
マロンの実を見つけると息子にお願いして10個くらい収拾しています。
パリ近郊だと、8月後半ごろに木の下にたくさん落ちています。
コロンとした実を拾うのは楽しいアクティビティとしても楽しいです。
お馴染みの栗とはちょっと違うイガイガに入っています。
公園で拾ったマロンの実でニットの防虫剤にする

フランスで「マロンの木(Marronnier)」と言えば、食用の栗がなる木ではないんですよね。
食用の栗の木はChâtaignierと言って、栗の実のことはChâtaigneと言います。
でもマロングラッセはMarron glacéeと言います。
うっかり食べる方の栗を「マロン」と言ってしまうと、
「え、食べられないよ?!」と驚かれますw
*Marronnier d'Inde (木)、Marron(実) / 英語だとChestnut、日本語だとセイヨウトチノキ
食べられない栗はというと、コロンとした実が可愛らしいのですが
なんと、ニットなどの防虫剤代わりとして有名です。
何言ってんの?と言う感じですが、
マロンの実をきれいに洗って乾かしてからニット類と一緒にしまっておくと言う、
ナチュラルな防虫剤として使われています。
ニットの防虫剤はなぜ必要か
衣類の防虫剤を使ったことがある方もいると思いますが、
そういえばなぜ防虫剤は必要なのか?また全ての衣類に必要なのかなど知っていますか?
・防虫剤は、衣類を食べる虫(特に イガ、コイガ(衣蛾=Tineola bisselliella) や カツオブシムシ)を防ぐために使われます。
・衣類を食べる虫は「動物性のたんぱく質(ケラチン)」を栄養源にするので、
ウール、カシミヤ、シルク、フェルト などが狙われやすいです。
⇨コットンのTシャツやタオルは植物繊維なので基本的に食べられません
マロンの実で防虫剤になるわけ

マロン(セイヨウトチノキの実)には サポニン と呼ばれる天然成分が含まれており、
虫が嫌う成分としても知られる。
この香りや成分によって、クローゼットやタンスの中の虫(蛾や衣類を食べる虫)を寄せつけにくい。
*化学薬品を使わずに自然の力で防虫できるのが魅力です!
サポニンは泡立つ性質があり、水に溶け出し泡立ちます。
昔はこれを利用して「天然の石けん」や「洗髪用」に使われていた記録もあります。
▶︎ナチュラルな洗濯洗剤として同じくサポニンを使って洗濯する方法をやっていました!(マロンの実はからが固いため洗濯には向いていません)
【マロンの実を使って防虫剤にする】どこで見つけてどう使う?
マロンの実をニット類の入っているひき出しに入れて置くと、
防虫効果があると言うのはフランスっぽい化学製品に頼らない昔の知恵として知られています。
公園や街路樹としてマロンの木はあちこちで見られるため、
パリ(郊外)では8月ごろからマロンの実がゴロゴロと落ちているのに気がつきます。
道で拾った木の実をタンスに入れるなんて!!と思っちゃいますが、
クリーニング屋さんでも「ご自由にどうぞ」と置かれているくらい
プロも認めているものなんです。
【主な使い方】
・よく乾かしたマロンの実を袋や布に入れてタンスや靴箱に置く
・数か月~1年程度で効果が弱まるので、毎年秋に拾った実を交換するとよい
・虫除けだけでなく、ほのかに森のような香りがする
▶︎洗濯や自炊にもフランスの硬水には色々対策が必要ですね
むしろマロンの実から虫は出てくるのでは?!
実際に「防虫剤にしようと思ったマロンから虫が出てきたら逆効果じゃないの?」と思う方もいますよね。
拾いたてのマロンには まれに小さな虫(ゾウムシの仲間など)が中に入っていることがあります。
ただし、それは「マロン自体を食べる虫」であって、衣類を食べる衣蛾やカツオブシムシとは別物なのでタンスの中に入れても「そこから衣類害虫が広がる」ことはありません。
しかし、本当に虫出てきたら他の問題が発生ですよね。
⇨筆者はここ5年ほど毎年利用していますが、虫が出てきたことはないです。
殻がとても固いし、つるんときれいなものしか拝借していないです。
対策としては、
・しっかり乾燥させることが大切で、仮に虫が中にいた場合も乾燥で活動できなくなります。
・砕かずに殻つきのまま入れると、虫が外に出てくることもありません
・気になる場合は、拾った後に数日外で干してから使う、または布袋に入れて使うと安心です
まとめ
「マロンから出る虫」は衣類害虫ではないので心配なし。
ただし、気になる人は乾かして袋に入れるのもおすすめです。
【エコ視点】
防虫剤を買う代わりに落ちている実を使えば、ゼロ・ウェイストにもつながります。
化学物質を減らし、秋の散歩で拾ってくるのも季節の楽しみ。子供と一緒だとアクティビティの一つとして楽しんでくれます。
*食べられる栗(châtaigne)と、食べられないマロン(marron d’Inde)は全く別物。
本日もお読みいただきありがとうございました!
▶︎生活のこだわりや日常の気づきをコラムにしています