
みなさん、こんにちは。フランス在住のYocoです。
今日は、シャネルを支えるアトリエ Le 19Mについて記事を書きました。
・シャネルが出資!洗練された空間で職人仕事を知れる場所
・Le 19Mはギャラリー&ワークショップで子供も楽しめる
さすが、シャネル。
建物も置いてあるものもいちいちおしゃれ!!
洗練された空間に入り込むことができます。
一般開放されているギャラリーは2022年にできた比較的新しい体験型の施設で大人も子供用ワークショップもあります。
参加型のギャラリーであるだけではなく、シャネルがファッションや職人の技術を多くの人たちへ伝承していくための施設なんです。
ファッション業界のプロの方々も訪れる本格的な場所なんです。
ただし周辺は治安に不安のあるエリアなのでお気をつけて...。
【シャネルのアトリエ】Le 19M ファッションのプロも訪れる洗練された空間
2021年にパリで創設されたle 19Mは、11のメゾン・ド・アール(工房)と、
ファッションや装飾の分野でメティエダール(職人の手仕事)に携わる約700名の職人・専門家が集うユニークな場です。
le 19Mは、ファッションと装飾における職人の手仕事を次世代に伝える使命を負っています。
刺繍、羽毛加工、花飾り、金細工、プリーツ、靴、帽子などの職人が集い、その卓越した技を日々磨いています。
職人さん達が作業するアトリエの隣の建物がla Galerie du 19Mで、一般開放されているギャラリー(入場無料)になっています。
こちらでは期間で変わる手仕事の展示、大人・子供向けのアトリエの開催があります。
アトリエは一部有料ですが、実際にプロの方から刺繍の技術などを学ぶことができる機会を持つことができます。
また、併設するカフェレストランや中庭、ギャラリーの隣にある公園(La Parcelle)もあります。一体がLe 19Mの世界観になっている複合施設です。
【注意点】
場所はパリ北部(19区)のオーベルヴィリエにあり、職人やアトリエが集結する建物として設計されました。
土地勘のある方なら「ん!?」と思うかもしれないですが、
Aubervillersと聞くと治安が悪そうな印象があるエリアです。
パリと隣接する郊外で、近年開発が進んでクリーンになっているとは言え、注意が必要です。
もちろんパリ市内でも、特に観光客を狙った犯罪なども多いのでいつでも注意は必要ですが。
突然現れる近代的で異質な建物がle 19Mです。
パリからの交通アクセスは悪くないですが、どうぞお気をつけて。
あまり冒頭からネガティブな話題は...と思いますが、事実なのでね。
なお、最近は「パリ」が拡大しており、郊外のエリアにどんどんと開発が進んでいる現状です。昔は治安が悪かったエリアもおしゃれなパリジャンが集まるエリアになっています。エルメスなども工房を郊外に設けており、治安の不安なエリアと当初は言われておりましたが、財力で?街のクリーン化を目指しているんです。
Le 19Mとシャネルの関係
施設名にシャネルが入っているわけではないし、シャネルとはどういう関係?と思う方もいると思います。
この施設は、シャネルの長年のパートナーである複数の伝統工房を一つの場所に集めたもので、現在はおよそ11のメゾンが入居しています。
代表的なメゾン
-
-
Lesage(刺繍)
-
Goossens(金細工)
-
Maison Michel(帽子)
-
Lemarié(羽飾り・花)
-
Lognon(プリーツ) など ⇨これらのメゾンがシャネルのオートクチュールやプレタポルテに欠かせない技術を提供しています。
-
シャネルの目的 ギャラリーには何がある?
la Galarie du 19Mは一般開放されたギャラリーで展示やワークショップを通じて手仕事の魅力を広く発信しています。
シャネルの考えとしては、学生、プロ向け、一般の人達に職人技術を紹介し、文化継承と教育、芸術との交流の場を提供したいという思いがありこのギャラリーを創ったというもの。
ギャラリーには何がある?
・展示
・アトリエ(参加できる)
・カフェレストラン
・小さなブティック(本)
・中庭
・広いお庭(建物外 :la Parcelle) があります。
⇨親近感もある空間ながら世界観は保たれたままの美しい施設になっています。
クロークがあったり、ベビーカーも持ち込む、使うことができてスペースにもかなりゆとりがある空間です。
⇨La Parcelleはギャラリーのすぐ隣にある公園。
植物が多く広々として気持ちの良い空間です。子供の遊具もあり、家族連れにも助かる。
お庭でのアトリエ開催もあります。
建物入り口ではセキュリティの方がいて荷物検査あり。隣にあるお庭も入場時にセキュリティの方がいます。
「19M」という名前の意味
le 19M という名前には複数の意味が込められています。
「19」...
・施設があるパリ19区の数字
・ココ・シャネルの誕生日(8月19日)
「M」...
職人(Métiers)、モード(Mode)、手(Main)、マニュファクチュール(Manufacture)の頭文字。
⇨手仕事とファッション、そして創造のすべてを象徴する一文字です。
▶︎シャネルびいきな私です。コラムもよろしくお願いします
シャネルの香りがうつだった私の心を動かした話 |Yoco🇫🇷生活のコラム
▶︎近年、パリではグランメゾンプロデュースのカフェが続々とできています
大人も子どもも楽しめるアトリエがある
le 19Mでは、誰でも参加できるアトリエ(ワークショップ)が開催されています。
内容は季節やテーマによって変わりますが、
刺繍やビーズ細工、布やリボンなどを使った手仕事を実際に体験することができます。
職人の方が指導してくれるため初心者でも安心。
小さな布や素材に刺繍を施したり、ビーズを縫い付けたり、自分だけの作品を作ることができます。
子ども向けのアトリエも人気です。
布やフェルトなどを使い、色と形を組み合わせて模様を作ったり、
簡単なステッチで作品を完成させたりと、遊びながらものづくりを学べるプログラムが用意されています。体験って大事!
2025東京での開催! la Galerie du 19M Tokyo 9/30-10/20

出典:le 19M Tokyo
la Galerie du 19M Tokyoは2025年、東京にて開催されます。
日程
2025年9月30日から10月20日
会場
六本木ヒルズ森タワー 52階
〒106-6150 東京都港区六本木6-1-0-1
不思議と対話をテーマに設計されたこの展覧空間は、
メティエダール(Métiers d’art芸術的な手仕事)の普及を目的に、自由に鑑賞することができます。
公式サイト: la Galerie du 19M Tokyo — le19M
※チケット情報はまだ発表されていません
周辺の治安について

パリ19区の北部オーベルヴィリエはパリ北部、セーヌ=サン=ドニ地区(93区)に位置し、治安に関する懸念が一部で指摘されているエリアです。
一方で「Mairie d’Aubervilliers(市役所駅周辺)」や「Front Populaire(フロン・ポピュレール駅周辺)」などの再開発が進むエリアは、比較的治安が良いとされいます。
le 19Mのある場所はそのエリアに属します。
メトロなどでアクセスが良い場所ではありますが、注意してください。
住所:2 Place Skanderbeg, 75019 Paris
公式サイト:https://www.le19M.com
本日もお読みいただきありがとうございました!