みなさん、こんにちは。フランス在住のYoco(@yoco_paris)です。
今日は、フランスをはじめとしたヨーロッパの国々の学校給食と豚肉の関係についてお話ししています。
日本の感覚だと、とてもマニアックな話に思いますが、
ヨーロッパの学校給食に豚肉を提供しなかったり、豚肉を食べないために選択肢が用意されているというのは、驚く話ではないしむしろ共通認識なんですよね。
筆者の私は日本で生まれ育ち、フランス移住してからも家庭で豚肉を食べることに特に意識をしていないでいたのですが、
友人家族との付き合いでこれまで自分自身があまり意識できていなかったんだなと気がつきました。
また、厳格に「豚肉は絶対に食べない」という家庭もあれば、
家族は選択して良いなどいろんな家庭があることも知ったり。
まだまだ知らないことが色々あります。
ヨーロッパの学校給食では豚肉を食べない?
フランスなどのヨーロッパの国々では学校給食における食材選択も複雑になっています。
「豚肉」は宗教的な理由で食べない家庭が多いことから、
給食における取り扱いが学校によって様々です。
パリ・パリ郊外では学校給食に豚肉が出ない、あるいは選択肢として別のメニューが用意されることもあります。
豚肉の代わりに鶏肉や牛肉が使われるケースもあり、給食の多様性が進んでいます。
ドイツ、ベルギー、オランダなどでは、豚肉を使わないメニューや代替メニューが用意される学校が増えています。
多くのムスリム家庭が存在すること、そして宗教的背景に配慮した結果です。
▶︎息子の学校給食の基本情報とメニューの例を載せています。ベジタリアンデーもあります!
学校給食に豚肉がないケース ソーセージは鶏肉を使用
私の息子が通うパリ郊外の公立の学校では、
そもそも豚肉がメニューに含まれていません。
住んでいる地域や学校にムスリムの子たちが圧倒的に多いかというとそういうわけではないので最初はえ?なんで?と思ったのですが、
市内にはクラスの大半がムスリム(出身)家庭というエリアもあります。
公立の学校給食は市内で全て同じメニューなので、
そういった家庭に配慮されたメニューということですね。
例えば、フランスで一般的に食べられている
ソーセージとレンズ豆の煮込み料理も、
鶏肉のソーセージを使って提供されています。
*鶏肉のソーセージはスーパーやハラルのお店で気軽に買うことができます。
saucisse volaillesと言います。
私も気になって食べたことはあります、ジューシーさはあまりないですが
軽くて美味しい。ナゲットの中身のような感じ。
友人の家庭では本人が豚肉を食べない一方で、
他の家族は食べるかどうかを自由に選んでいます。
フランスのおいては、ムスリム出身のフランス人だったり、ムスリム家庭だったりと色々な家庭があるため、話を聞いている感じでは家庭ごとのスタンスも様々。
厳格に豚肉を避けている家庭もあれば、別の家庭では食事の際に子供が選択する自由が与えられているケースもあります。
▶︎一方で、ヨーロッパの伝統としては金曜日は「魚」の日なんですよね。
フランス生活で豚肉を使った食べ物の例
私自身、豚肉について意識するようになったのは、友人家族の影響が大きいです。
日本では知識としてはあったけども、あまり身近ではなかったために、
友人家族たちと付き合うようになってから意識がやっと向いたのでした。
当然フランスに移住してからも家庭や義家族の家でも当たり前のように豚肉を食べているので文化の違いを改めて知ったのでした。
意識を向けるようになってからも
「お肉」の形でないとスルーしてしまうことがありました。
例えば、友人家族と子供たちとピクニックをしたり、一緒におやつを食べているときにも豚を使ったものは当たり前に溢れているんですよね。
例えばハムだったり、マシュマロなど。
大人は気にしますが、子供が無意識に食べてしまうことも少なくありません。
相手へのリスペクトのためにも声かけは必要なんですよね。
日本で生まれ育っていると、「豚肉を食べないの?」とか「お酒は飲むの?」みたいな質問ってそもそもして良いのか?と躊躇してしまいますが、
夫や他の友人たちは気軽に質問しているし、聞かれる方も当然慣れているんですよね。
むしろ知らずに口にしてしまっているよりも、
先に聞いておいた方がお互い良いですもんね。
フランス生活も8年目で私はすっかり慣れてきた気持ちでいましたが、まだまだ知らないことも学ぶこともあります。
▶︎ラマダンについてもフランスに来て初めて身近になったこと
本日もお読み頂きありがとうございました。