みなさん、こんにちは。フランス在住のYocoです。
フランス在住8年目、子育てしつつ2024年からFormationを受けています。
今日は、フランスで就職や転職のためのFormation(職業訓練)の基本情報をまとめました。
・フランスで就職しようと思っている
・フランス社会で経験を持ちたいが、語学や経験に不安あり
・子育てしつつ職業訓練は可能!?
と考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
【就職・転職】フランスでお金をもらいながら職業訓練!Formationについて知りたいこと
パリ周辺に住んでいると、
すでに安定したポストに就いていたり、SNSなどを活用してすでにビジネス確立している人多いっ!!!
って思うんですが、現在もがいている人の情報少なくない?
私はフランス企業で就職したことも一瞬ありますが、
その後のいわゆる「キャリア」はずっとフワッとしていて、
自慢できるような経歴ではないです。
現在もなお、右往左往していますw
で、今は縁があって
2024年後半からフランスで「職業訓練」いわゆるFormationを受けています。
Formationはさまざまな機関を通じて受けられるのですが、
私はFrance Travailを通じて見つけた、
île de France (首都圏エリア)が運営している講座にたまたまたどり着いてそこで受けています。
ちなみに、自己負担なし・補助金をもらいながらFormationを受けています。
日本でも同じように職業訓練の制度はあるかと思いますが、
正直日本にいた時に個人的には受けた経験がないので、実際どういう感じなのかってわかっていませんでした。
フランスでも、一言に職業訓練と言っても色々な種類や制度の違いがあります。
なんとなく、就職や転職、資格取得に役立ちそうだという印象はあると思いますし
実際そのための制度であることは日本もフランスも同じですよね。
日本人の私たちがわざわざフランスでのFormationを受ける理由としては、
日本で立派な経験があるのに言語やフランスでの経験の問題で上手く就職やキャリアを築けていないってことはあると思うのです。
職業によってはFormationを活用することで、
フランスでの公式な資格とスタージュ(インターン)経験を得ることができるため、
就職や再就職へ繋がる可能性があります。
私が現在受けているFormationの内容は、
日本で多少の就業経験がある分野だけど、
フランスで飛び込むにはハードルが高いと感じていて挑戦せずにいたもの。
今回のFormationを通じて、訓練を受けたりスタージュで経験を積むことで(責任も無いしw)、自信に繋がるかなという思いでやっています。
あと、フランス人や色々な人たちの中で「これぞ、フランス社会」を知るっていう意味でもいい経験になりそうです・・・w
フォーマションを受けられる機関
フランスでは以下のような場所でフォーマションを受けることができます。
それぞれの特徴を簡単にまとめました。
-
France Travail(旧Pole Emploi)
- 主に失業者向けの職業訓練を提供
- 失業保険の延長なども含め、支援が手厚い
-
居住地域(例:イルドフランスなど)
- 地域運営のプログラムで、地元のニーズに合った訓練が多い
- 私が現在受けているEnvergureのような団体もこの枠組みで活動している
-
CPF(Compte Personnel de Formation)
- フランスで働く全ての人が利用可能な個人のフォーマション
- 使い方次第でスキルアップや資格取得に役立つ(例:英会話、自動車免許取得などにも対応)
-
その他(民間の訓練機関など)
- 国運営ではない一般的なフォーマション機関
- 自己負担が必要な場合も多いが、選択肢が豊富
実際のフォーマション生活
1日のスケジュール:9時〜17時、土日祝休み
基本的なスケジュールは平日の9時から17時。
土日祝は休みなので、子どもの預け先さえ確保できれば、小さなお子さんがいる方でも無理なく参加できます。
めちゃくちゃフランスだな、と思うのが、初日の授業の時点でクラスの子の一人が「16:30に終わるってできますか?」と堂々と主張していて、
Formatrice(先生)は 『いや、16:30は早すぎる。他からクレームが入る可能性もあるから16:45ならいいですよ』とw
毎日16:45には退出というか、40分には全て片付いて全員もう出る気満々という状態。
さっすがだわ〜。
その割に朝は9:00からなのに9:15を過ぎても全員揃ってないってことはざら。
ただ、遅れてくる人は大抵同じメンバーで、時間より前に来る人も同じメンバー。
語学力について
フォーマションがオールフランス語はまだまだ不安・・・という人も一歩踏み出すことを躊躇させてしまうかもしれません。
各フォーマションには、「事前に求めるレベル・スキル」というのが大抵書かれておりそこにもフランス語レベルが明記されていることが多いです。
私もフランス語は不安がありますが、プレフォーマションを受けている上ではそこまで困ったことはなかったけど、新しく学ぶ言葉や表現なども色々あったのは確か。
実際、フォーマションを始める前の説明会に18,19歳くらい?の女の子がいて、
説明されていることや書かれていることがあまり理解できていない感じだった。
「ここから何すればいいの?」「これどうしたらいいの?」とたまたま隣に座っていた私は色々聞かれたんだけど、途中までは話聞いてなかったんかな?程度に思っていましたが、ガチでフランス語がわからなさそうだった..
後に、アソシエーションの担当者と話した際に「あの子には参加させられない、フォーマションの授業に支障が出るレベルだから」と言っていた。
私が受けているものは超専門的というわけではないのでフランス語レベルはB2くらいあればOKと書かれていた。
個人的な意見としては、わからない単語なども出てくるけど日常会話が躊躇なくできる人なら全然大丈夫。
フォーマションの種類によっては、高度な学歴とフランス語レベルC1が最低限というものだって当然ある。
出席管理について 病欠には医師の証明が必要
フォーマションは毎日の出席確認が義務付けられており、病欠のみが受け付けられる。
もちろんcertificat médical(診断書)を提出する必要があります。
出席率は補助金額に影響が出る可能性がありますし、無事に修了するためにも注意が必要です。
スタージュ探しが必要
Stageはインターンシップということで、給料はもらうことはできないstage Conventionneというものです。
フォーマションを修了するには決められた時間をスタージュする必要があります。
で、フランスは中・高校生も大学生もスタージュをする機会があるので「スタージュ探し」というのは定期的にやってくるのですが、日本育ちの私としてはいい歳してスタージュなんてどうやって探すの?という状態なんですが、
スタージュ探しはただただ、「自力で探す!」だけ。
中高生は親や親戚周りなどのコネを使って探すのですが、
大人も同じで、とりあえず知り合いや家族を頼るのが基本らしい。
いや、私コネとかないねん。
ちなみにプレフォーマションは1ヶ月半のうち1週間(35時間)だけという、
意味ある?みたいな短い期間だったので、なおさら探すのは大変でした...
ただし、5日間という短い期間だから、CVさえ通れば面接などもほとんどなく企業側も受け入れてくれるようです。
ほんと、お試し程度な期間だからね。
人生初のスタージュ探しは、電話やIndeedなどのサイトを使って手当たり次第やってみましたが、レスポンスすらもらえないことがほとんどでした。
が、運よくベタなスタージュ先として「市役所」に何箇所か送ったら唯一連絡が来たのがスタージュ受け入れのお返事をもらうことができたので、意外にもあっさり決まりました。
一緒にプレフォーマションを受けていたメンバーも、一瞬で決まる人もいましたが、
決められているスタージュの日程開始前日まで決まらない人もいて、ただただ「運」次第という感じが..。5日間だけのスタージュだったからね。
フランスの職業訓練でいくらもらえるのか
フランスでの職業訓練(フォーマション)では訓練を受けながら
金銭的な補助を受けることができます。
もちろん、色々な機関があるので、補助金が出ない場合もあるし、自己負担の有無も受けるものによってさまざまです。
ここでは、私が実際に受けている補助金の話について書いています。
*受け取れる金額はフォーマションの期間/時間や個人の状況(年齢、経済状況など)によって金額は変わるようです。
Rémunérationとして私が受け取ることができる金額はフォーマション先のアソシエーションから通達のメールを受け取りました。
ちなみに、756,63€/月
と書かれていたけど、なぜか満額は貰えておらずw630€くらいです。祝日などがあったからかな・・
結構貰える!と思いますか?
一緒に受けている子は大してもらえないよね、と言っていましたが。
France Travailに登録した上で、私の場合île de France (首都圏エリア)から補助金が振り込まれています。
人によっては、France Travailから同じくらい?の金額を受け取っているようです。
France Travailの就職支援のアロカッション(ARE:aide au retour à l'emploi )があり、再就職に向けての支援があります。フォーマション中はAREF:aide au retour à l'emploi formation として支援を受けられる場合があり、担当の方に聞いてみると詳しく教えてもらうことができます。
私の場合、受けるフォーマションがイルドフランスが運営するものだから支援は受けられない、とFrance Travailの方から言われていましたが、イルドフランスからの支援を受けられた。
▶︎France Travailの公式サイトによるフォーマション中の補助金について
12歳以下の子供がいる場合のFrance Travailの支援
フォーマションを受けるとなると、子供の預け先確保が必要になる人もいると思います。
France Travailでは、そのための手当があり、申請すればもらうことができます。
ただし、年に1度で、子供の数によって金額が変わりますが
子供一人の場合は416ユーロ。
子供が増えると、さらに金額があがります。
子供の年齢は12歳以下が対象。
aide a la garde d'enfants(AGE)という名前の制度です。
必要書類:
・子供の預け先の請求書(Centre de loisirsのFactureなど)
・Livret de Famille か3ヶ月以内のacte de naissance
・フォーマションのattestation
+ 申請書(France Travailの担当者からもらいました)
⇨フォーマション開始後3ヶ月以内に上記書類+申請書を提出すること
手続きが滞っていたので、何度か担当の人に連絡をしたら対応してくれて、ある時急にFrance Travailから振り込まれました。
調べてみると、色々な支援があるんですよね。
貰えるならもらっておきたいですよね!
現在フォーマションを受けています
現在もフォーマションを受けているので、なかなかブログを更新するまで至らないのですが、気づきや有益そうな情報があれば、随時追記して行きます。
本日もお読み頂き、ありがとうございました!
▶︎たまたま目に留まった動画をシェアします。
ハイキャリアの女性でもやっぱり葛藤はあるのよなぁ。
比較するのはおこがましいけど、言いたいことはとても伝わってくる。
自分でいかにガツガツ動くか、コネなんてなくて手当たり次第やるしかないことも。
日本が悪いばかりではなく、適材適所で仕事が与えられることは実はとても優しい。
自分で動かないととにかく何も得られないし、ネガティブには伝えられていないけどマイノリティを強みにすると言えばとてもかっこ良いのだが、その分相手から受け入れられなかったり、妬まれること、自分自身が受け入れがたいこともたくさんあったはず。
日本人初のキャスターだからすごいのはもちろんだけど、本質は日本、アジアという枠を自分の武器にして、仕事できていること。