みなさん、こんにちは。フランス在住のYoco(@yoco_paris)です。
今日は、日本とは違いすぎるフランスの履歴書CVに何を載せるか?について書いています。
現在、私はとあるFormation(職業訓練)を受けている最中で、
その後の就職活動のためにCV(履歴書)やLM(モチベーションレター)を新しく作り直しているところです。
Formatrice(職業訓練をしてくれる先生)に手直しやアドバイスをもらいながら作り直しています。
私が持っていたCVは、
数年前からフォーマットも変えずにちょろっと修正するだけを繰り返してきただけだったので、魅力的なC Vの作り方を知ってびっくり。
・色や柄などを使ってオリジナリティ&美しさを出す
・職歴は淡々と並べて「能力(即戦力)」をアピールする
・アプリなどを駆使して個性的で魅力的な内容にする
全く知らない人やこれからCVを作る人にはもちろん、
ここ最近のCV事情はよく知らない!という人はぜひ読んでみてくださいね。
フランスでのFormation、職探し事情は時々、記事にして行きますね。
【フランスの履歴書 CVの書き方】2024年の最新傾向と重要ポイント
フランスの「履歴書」はCV(セーベー:Curriculum Vitae)と言って、
基本はA4一枚に全ての情報をまとめて職探しの際に企業などへ送ります。
*管理職やエンジニアは複数枚になることもある
フランス式履歴書は、日本のように履歴書と言えばこれ!という特定のフォーマットはなくて、とにかく自由。
決まったフォーマットが存在しないからこそ、
目を引くデザインや内容の工夫が必須となってきています。
日本でも履歴書作成アプリを使う人も多いですよね。
Formationでは、
・Word
・Canva
がおすすめということ。(簡単にできるから)
日本とは違い、色を使ってもOK。
イメージ通り?フランス文化では
「美しいデザイン」をかなり重視する傾向があって、
CVも美しくないと見てもらう事さえできません。
2024年10月現在、筆者が職業訓練(Formation)を受けていて、先生に手直ししてもらいながらCVを再作成しているところです。
最新事情やCVの作り方の基本やコツを記事にまとめましたのでぜひ参考にしてみてくださいね。
【フランスのCVの特徴】作り方
フランスのCVには、日本の履歴書のような定められた形式がありません。
・自由なフォーマット
・簡潔な職歴
・「何ができるか」がわかる能力欄を明記する
フォーマットが自由と言っても、
基本はA4一枚に全ての情報をまとめて職探しの際に企業などへ送ります。
*管理職やエンジニアは複数枚になることもある
一見「自由」であるように感じられますが、
その分、採用担当者に印象を残すためには、内容やデザインの工夫が求められます。
まず、CVは自分のスキルや経験をアピールするための重要なツールです。
フランスの企業は、求職者の能力や即戦力としての役割を重視します。
特に「Compétences」 スキルセクションが非常に重要です。
採用担当者が最も注目する部分で
「何ができるのか?」を具体的に伝えることが求められます。
即戦力をアピールする!
面接でももちろんですが、その前の書類選考となるCVでも、
「この人は何ができるのか?」が採用基準としてとても重要ですよね。
学歴が実は重要だというフランス社会においても、年々、職歴や学歴だけでなく、
【具体的にどのような能力を持っているか】
【どのように実践してきたか】
が非常に重視されます。
例えば、経歴として「役員秘書」という例があった場合
*「職歴」には会社名・期間・ポストの名前を書きます
*compétencesの部分には、
・「会議のスケジュール管理」
・「出張のアレンジ」
・「マルチタスクの調整」など
「役員秘書としての具体的なスキルや経験」列挙します。
「Compétences」セクションには、
自分が【どのように会社に貢献できるか】を明確に示すことが重要です。
日本の履歴書にはあまり見られない要素ですよね。
最初はどうまとめていいのかよくわからなかったw
【アシスタント、役員秘書などの能力の例】
- Secrétaire commerciale
- Secrétaire direction
- Gestion administrative
- Gestion d’agenda et coordination des réunions
- Organisation de voyages d’affaires
- Gestion base de donnes
- Exécution efficace de tâches routinières
- Respect des délais et travail en temps imparti
- Travail en équipe
また、使い方・やり方を知っているアプリなどを明記するのに「Informatiques」という欄を設ける事もおすすめ。
事務職ならWord, ExcelなどのMicrosoft OfficeやGoogle(Drive, Agendaなど)の各種機能を明記するというのもあり。
書き方としては、
" Suite Microsoft Office (Word, Excel, PowerPoint) "
" Suite Google(Drive, Agenda) "
と言った感じ。
さらに、自分が使うことができる(よく使う)SNSを明記するのもこのInformatiques欄に使うことができます。
受ける業種にもよると思いますが、
明記するのはインスタグラム、フェイスブックなど。
ビジネス用のSNS Linkedinも使っている人も書いておくと良いよ!と先生がおっしゃっていました。
*たくさん職歴や能力がある人は履歴書がいい感じに埋まりますが、
フランスでの職歴がまだ少ない...という人も、
ワード・エクセル、SNSなどを記入して(行を稼ぐw)みるのもあり!
- Réseaux sociaux(Facebook Meta, Instagram, X)
- Suite Microsoft Office(Word, Excel, PowerPoint)
- Suite de Google(Calendrier, Drive)
- L’autres(Zoom, Canva)
*自由なデザイン=目を引くことが鍵
日本の履歴書は、フォーマットがほとんど統一されているため、
内容が重視される傾向がありますが、フランスのCVではデザインも一つのアピールポイントです。
採用担当者が最初に目を引かれるのはデザインの美しさや整理されたレイアウトです。
自由なフォーマットであることは一見メリットに思えるかもしれませんが、
採用担当者に注目してもらうためには、視覚的にも魅力的なCVを作成することが求められます。
CanvaやCV作成サイトを使えば、初心者でも簡単におしゃれで見やすいCVを作成できます。
Wordで作るというのもありますが、
個人的にはCanvaのポップな感じも結構好きだし、使いやすいwと思ってしまう。
どのサイトでもほとんどテンプレートがあるので、
当てはめていくだけで良いですが、少しずつ自分の個性や強みを表現することでオリジナル感が出ますよね。
CV作りに役立つアプリ
CV作りに役に立つのは、履歴書作成アプリだけではなく、
・Chat GPT
・Rverso
なども役立ちます。
AIのアプリは色々な役割で活躍してくれますが、
Competencesのまとめを作るのに個人的には役立ちました!
例えば、「秘書の適性と具体的な業務内容を箇条書きでまとめて10個出して」
と言った感じでリストを作ってもらうと、
その中から自分ができることを抽出したり、文章を参考にしてCVに入れることができます。
履歴書に写真は必須でない あってもなくても良い
フランスのCVでは、写真の添付が必須ではありません。
2024年現在も「写真をつけてもつけなくてもよい」というスタンスが主流です。
企業によっては、採用の公平性を保つために写真をつけない方が良いとされています。
写真をつけないメリットとしては、外見に左右されない評価を受けやすいことが挙げられます。
採用プロセスにおいて、能力や経験が重視されるため、写真がないことで純粋にスキルを評価してもらえるという利点があります。
要するに、見た目で判断されることがあるってことなんですよね〜
職業訓練の先生は黒人のフランス女性で、写真は絶対につけないと言っていて、そういうことがあるんだよなぁ...と。
私も外国人の立場である以上、そういった可能性はないとは言えない。
写真が左右するってことは、
ないかもしれないけどあるかもしれない...。
ところで、新しいCVへ作り直していたら、写真入れるスペースないやん!となって、
写真なしバージョンも作ってみました。
文字ばかりでちょっと違和感もあるけど、
ぎっしり文字で埋まった真新しいCVはとても新鮮!
言語のレベル表記を変えた
CVに話せる語学を書いたりしますが今回の作り直しで、表記を変えることにしました。
例えば、レベル「英語:日常会話レベル」「フランス語:ビジネス会話レベル」といったように、言語のスキルを具体的に明記することが一般的ですが、話せる言語と、フランス以外の母国語が仕事で役立つために明記するので細かく書かなくても良いと、いうこと。
フランス語レベルを控えめに書く方がデメリットになってしまうし、
「話せる」なら、”フランス語”とだけ書けばOK。
フランスにおいて、受ける会社が英語が会社の公用語だったり、高いレベルで英語力を求められている場合は具体的な資格を書いておくと良い。
特に多国籍な環境で働くフランスでは言語のレベルを明記するよりも、実際にその言語をどのように使ったのかを具体的に示すことが求められます。
例えば、「英語での交渉経験」「フランス語でのビジネスメール対応」といった形で、言語を使用した具体的なシチュエーションを盛り込むことで、採用担当者に強い印象を与えることができます。
これはCompetencesに入れられますね◎
旧CVから大幅に変えた筆者の経験
筆者自身もフランスでの就職活動に向けて、
何年か前に適当に作って小さなアップデートを繰り返していただけのCVから、
大幅な変更をしました。
・Canvaを活用...シンプルで見やすいデザインを選び、カラーやレイアウトに工夫を凝らしました。
デザインの面でも採用担当者の目に留まることが重要です。
・Competencesを追加...具体的なスキルや自分ができる適性を明記
・言語のレベル表記を省略...英語やフランス語が流暢であることを前提としw、具体的な使用経験を示すようにしました。
今後も就活事情と、Formation情報を更新して行きます!
本日もお読み頂きありがとうございました。