フランスのエアコン普及率と設置できない理由

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みなさん、こんにちは。フランス在住のYocoです。

 

今日はフランスのエアコン普及率は25%程度!というお話しです。

 

30度を超えると、カラッとした湿気のない暑さでもさすがに生活に支障が出てきます...。

 

それでも基本的には、エアコンがないのがフランス生活。

 

なぜエアコンがないのか?!

 

・文化的背景

・環境配慮

・自治体のルール など が関係しています。

 

日本とも同じように、「前はそこまで暑くなかった」というのも大きな理由の一つ。

 

 

フランスのエアコン普及率と設置できない理由

 


ADEME(フランス環境・エネルギー管理庁)の調査によると、

2020年時点でフランス世帯の約25%がエアコンを所有しており、その後も緩やかに増加しています。

 

 


ただし、

南東部、コルシカでは約47%の世帯がエアコンを所有している一方、

北西部のブルターニュやノルマンディーでは10~11%にとどまっている。

 


大規模な施設では普及率が非常に高い。

 

5,000㎡超の施設では83%

⇨ルーブル美術館やギャラリーラファイエット(百貨店)など

 

1,000㎡未満でも52%がエアコン完備というデータがあります。

 

EU他国との比較


イタリア・スペインでは普及率が約40%

英国では5%、ドイツでは3%と報告されており、フランスは欧州諸国の中でも中程度の位置づけである。

 

 


HVAC(暖冷房・換気)市場全体のフランスでの規模は、2025〜2030年には年間成長率(CAGR)6〜6.5%で拡大する見込みとなっている。

 

 

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なぜエアコンがない?普及率が低い理由【文化・制度・環境政策】

文化的・歴史的背景


フランスではエアコンは「アメリカ的で不健全な贅沢品」という否定的イメージが根強くかった!

 

1970年代から現在にかけても、

健康への懸念(冷えによる病気)、騒音、設置コストなどの理由で忌避される傾向がある。

 

⇨日本でもお年寄りは反対派の人がいたりするよね!

個人的に、冷えすぎて体調が悪くなった経験は確かにある。エアコンない生活のおかげでその問題はほとんどないのは実感としてあります。

 

エアコン設置のハードルが高い!


アパマルトマンなどの集合住宅では、エアコンの設置には共有部分の所有者による投票が必要となる場合が多く、戸建てであっても自治体(長)の許可が必要なケースがある。


さらに2024年以降、MaPrimeRénov(住宅改修助成制度)の対象からエアコンや空気源熱交換器(PAC)が外され、補助金の支援が縮小されている

 

環境政策・EU規制との関係

EUのFガス規制では、温室効果の高いHFC(フルオロカーボン系冷媒)を2030年までに2015年比で大幅に削減し、2032〜35年までに段階的に全廃する方針が取られている。


フランスではこれを先取りし、2021年からHFCへの課税(ピグー税)を導入。

 

結果として、エアコン導入コストは上昇傾向にあり、「環境負荷が大きい」という認識がある。


「エアコンが環境に悪影響を与えるなら、禁止すべきだ」と考える人もいる!

 

▶︎猛暑日はあらゆる工夫をして過ごしています...

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パリのオスマン建築でエアコンを設置のは難しい!

 

オスマン建築においてエアコンを設置するには、パリらしいアパルトマンの景観を守るためのルールが追加されています。

 

 

  • 市の景観保護ルールを順守

  • 所有者組合の承認を取得

  • 騒音や環境への影響を考慮

  • 高額な設置費用を負担

  • パッシブ冷房を優先する文化的背景を乗り越える必要がある

 

 

パリ中心部の高級アパートではエアコンがあまり普及していない理由の一つとなっています。

 

杏さんのYouTubeでも紹介されていますよね!

 

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気候変動と熱波の影響

近年フランスは極端な熱波や「熱帯夜」(夜間気温が20度以上)の増加に直面しており、2024年夏はニースで60夜連続の熱帯夜を記録するなど、歴史的な猛暑に見舞われた。

 

このような状況を背景に、学校や介護施設へのエアコン導入を求める声が高まっている。

 

マリーヌ・ルペン議員などは「国民冷房計画」の立ち上げを提案し、全世帯に冷房を行き渡らせるべきだと主張している。

 

一方で、左派や環境省は「脆弱な人々には冷房が必要だが、全世帯に広く導入するのは地球温暖化対策に逆行する」として慎重な姿勢を崩していない。

 

政治的にも意見が割れている...

一番重要なことって何なんだろう?!?!

 

 

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環境に配慮した猛暑対策 

 

 

伝統的なフランス建築では、地中海式の設計(厚い石壁、日除け、シェード、通風構造)によって、エアコンなしで涼しく保つ工夫がなされてきた。


パリ市では、シャッター(volets)の利用室温を最大2度下げられるとされ、冷房ニーズを60%削減できると試算されている。


ただし、歴史的保護地区ではシャッターや外付け日除けの設置が制限されている場合もあり、対策が一様に進まない現状もある。

 

⇨我が家は、住んでいるアパルトマンに設置されていなかった日除けを購入して取り付けたら、建物と他のアパルトマンに設置されている既存のものとの色が違っているからと、

 

住人の誰かから「一箇所だけ色が違うのはおかしい、テーマカラーと合っていないから外させるべきだ」とクレームが入ったらしい...

 

ちなみに建物はレンガ色、既存の日除けは建物に合うレンガ色と白のしましま、私たちはそんなこと気にもしていなくて青と白のしましまをつけていた。

 

置き型の簡易エアコン

・climatiseur mobile

・pompe à chaleur air-air mobile

 

というのが、置き型のエアコン。

タイヤがついており、可動式になっています。

 

【使い方】

 

・本体を床に設置し、排気ホースを窓や換気口から外に出す
・排気ホースの隙間をふさぐための窓パネルを使うと効果的
・電源に接続し、モード(冷房、除湿、送風、暖房など)と温度を設定
・除湿モードでは内部に水が溜まるため、タンクの排水が必要な場合がある
・一部のモデルは排水が自動で蒸発するため、手間が少ない

 

【メリット】

 

・工事不要で、賃貸や歴史的建造物でも使いやすい
・キャスター付きで部屋をまたいで移動できる
・冷房に加えて暖房や除湿など複数の機能を兼ねたモデルもある
・普通の家庭用コンセントで使える
・低GWP冷媒(R290など)を使った環境配慮型のモデルもある

 

【デメリット】

 

・据え置きのため見た目に存在感があり、場所を取る
・室外機がないため動作音がやや大きく、静かな部屋では気になることがある
・冷房能力は固定式に比べて劣り、広い部屋では効果が弱い
・排気によって室内の空気圧が下がり、外気が逆流することがある
・除湿モード使用時に水の排出作業が必要なモデルが多い

 

 

⇨パリの夏は暑い日も多いですが基本的に数日間だけなので、この置き型タイプでも十分というのが感想。

使わない時はしまっておける。嵩張るけど。

 

 

【新技術・効率的装置の導入】

 

冷房を完全に否定するのではなく、より効率的で環境負荷の少ない装置への移行も模索されている。


例えば、空気熱源ヒートポンプ(PAC)や低GWP冷媒を使用したエアコンは、環境省やADEMEによって奨励されており、一部は補助金の対象にもなっている。

 

ADEMEはまた、冷房が必要な場合でも建物の断熱性向上や都市緑化と組み合わせることが効果的だと提案している。

 

我が家も

 

 

エアコンの導入は今後も増えると予想されてはいますが、

制限付きの普及、環境政策などバランスの取れた方針を模索している。

 

熱波対策として限定的な導入を認める方向性や、効率的で環境負荷の少ない装置への助成復活、地域差への対応が必要とされている。

 

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました!

 

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