フランス移住、妊娠&出産を機にシンプルで無駄なものを無くしたい衝動に駆られ、身近なことからシンプルライフを実践中です。
いつかはゼロウェイストを実現したいですね。
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続編の今回はフランスの人の身近な暮らしに焦点を置いてみました。
気に入ったことがあればすぐに取り入れられますので、参考にしてみてください!
ディスプレイ収納が得意
ものは中にしまうだけが収納ではなく「ディスプレイしつつ収納」をうまく取り入れています。
フランスと言えばアートの国。
それをまさに身をもって知った出来事がありました。
【実体験】見た目はとても大切!
私がワーキングホリデー時代にアルバイトしていたパテスリー(洋菓子店)でこんなことがありました。
お店はサロンドテがあり、パテスリーと一緒にパリのモンマルトルのお店で買付けている自家焙煎コーヒーをお客様にお出ししていました。
こだわりのコーヒー豆の袋は裏の在庫収納スペースではなく、あえて棚に飾って収納していました。
必ず絵が見えるようにディスプレイして欲しいと店長が言うのでその通りにしていたのですが…
ある時、「なにこれ!!」と店長が驚き、そして怒っている!
コーヒー豆の袋が先端が短くなっているのを見て「ダサイ!」と言い放ちました。
「あ、私です(なにがいけないのか必死に考えている)…」
なぜ短くなっているのかという問いに対して、コーヒー豆(の粉)を取り出しやすくする為と空気をできるだけ抜く為だとギリギリのフランス語で説明したのです。
なぜなら、コーヒー豆が減っていくと細長い袋から出しづらいんです。素人なりに空気が入るのも良くないのではと考えていました。
絵の部分はちゃんと残っているので問題ないですし、しっかり密閉できていたので、実は度々袋を切っていたんですが、どうもそういうことではなくビジュアル的にだめだったみたいです。
業務効率優先したんですけど、分かってもらえませんでした。笑
これは大げさな例となりますが笑、美しく飾ることはとても大切なことなのだ(効率はともあれ、しつこい)と学んだ一件でした。
その後クリスマスが近づいていたのでショーウィンドーを飾るのに普段全くしない残業をして、渾身のデコレーションをしました。それくらい、大切なのです。
フランス料理の一皿一皿が美しいように、視覚からも楽しむ文化なのですね。
食べたいものはコレだ!
日本では写真の入ったメニューや精巧に作られた食品サンプルなどが当たり前ですが、フランスのパテスリーなどではあえて本物をショーケースに飾ります。
お客様はシンプルにそれを見て判断します。
本物を見て美しい、おいしそうと思うから食べたくなる。
とても合理的。
ディスプレイする « 本物 »は出来損ないではもちろんダメで、出来上がりのビジュアルが特に良い物を飾ります。
その後食べるわけではないのでもったいないような気するんですが、これがマーケティングにおいて重要なんですよね。
別のお菓子のお店で働いた時も同じでした。
ショーケースの中のお菓子に埃などがつくのでお化粧の筆で優しく取り除いていつも美しさを保っていました。
すぐ実践、家庭で取り入れるのはお気に入りから
家の中でこの方法を取り入れるには、まずお気に入りを飾る様に置くことがおすすめです。
見ていると癒されるとか思い出が蘇るというストーリーがあるとなお良いですね。
私は和食器だけディスプレイ収納しています。(もちろん使うためにです)
•色味が好き
•日本での旅行先を思い出せる
渋い色ばかりなので、ガチャガチャして見えないところが好きです。
義両親を連れて行った京都ではたまたま目にした清水焼のコーナーに目を奪われました。
義母もこんなに美しいなら買わずに帰れないわ!と大変喜んでいました。
ごみ箱がない
ごみ箱はリビングに置かない。
フランスの家庭でよく見るのがキッチンのシンクの下の扉を開けるとごみ箱がくっついているというのタイプ。
そこ以外にごみ箱は見当たりません。
ビジュアル重視の結果ですよね。
完璧だなと思います。
しかもシンクの下のスペースなのでとても小さなごみ箱なんです。ごみが溜まらない!
私はこれにはとても賛成です。
理由はごみ箱がリビングになくても困らないからです。
というのも、日本で一人暮らししていた時からごみ箱はベランダに置いていたので部屋の中にはありませんでした。
遊びに来る友人には毎回「ごみ箱どこ?不便じゃない?」と聞かれていましたが、特に不便には感じなかったんです。
そうしたらそもそもごみを発生させないです。
臭いを気にしたり、部屋の雰囲気に合わせたかっこいいごみ箱を用意する必要もないのです。
フランスの包装は本当に簡易
ビスケットを買ったら、包みを開けるとすぐビスケット!
日本だとお菓子はさらに袋に小分けされています。(フランスでもそのタイプありますけどね)
過剰包装とも言われている日本はやはり…ごみの排出量世界第1位。
不名誉なことですね、包装が簡易になるだけでも(それもプラスチックなどが多い)ごみを減らしていける一歩になります。
断捨離はポジティブなことをもたらしますが、捨てればOKの先も私は考えていかないといけないなぁと感じています。
私の義両親は段ボールや厚紙類をリサイクルに出す、野菜の皮は庭の鶏のエサにするなど、自分たちで自ら分別、リサイクルしいてはごみの削減を自発的にやっています。
アパルトマン住まいの私たちには物理的にできないこともあるのですが、当たり前のことですがこれまであまり意識してきませんでした。
余談ですが、私の夫みたいに捨てるのはもったいない、心が痛いと言う人も結構いると思います。
フランスの人は文化的にも古いものが良いもの、価値のあるものだと考えている人は多いからでしょうか。
(性格の問題は置いておいて)
フリマサイトに見るフランス人の価値観
セカンドハンド(中古品)と言う言葉があるようにフランス語でもpremière mainと言ったりします。
そういったサイトは前からありますが、フリマサイトも最近流行っています。
ヨーロッパで流行っているのは「Vinted」というサイトです。
(残念ながら日本には対応してないようです)
日本でこの手のサイトを使ったことがなかったのですが、本当に簡単にやりとりできるので、驚き!
そして面白いですね。
服や靴の処分を考えていたのでVintedをやってみることにしました。
【売れたもの】
・ハンドバッグ…€7
・CASIOの時計…€8
と、初心者なのでまだこれくらいしかできておりません笑
ただし、傾向などが見えてきて、(サイトの使い方もわかってきたので)面白くなってきたところです。
新品だから売れる、わけではない
フリマサイトでいかにうまく売るかには日本でもテクニックがあると思います。
フランス人の傾向としてはオリジナリティがやはり重要視されています。
片づけをしながら、たまたま見つけた和柄のハンカチ。
何かのノベルティだったと思うので実際使った記憶もなく…
試しにポストしてみると、フランスではオリジナリティがあるものとして注目度が高まりました。
いわゆる【いいね!】がものすごくつきました!買う人はまだいないようですが笑
実際に購入されたハンドバッグには若干の破れがある。
内ポケットなので、使用に問題ないのですが、気になる人は買わないでしょう。
バッグが素敵であればよいのです。
CASIOは特に若い子達の中で流行っています。
少しシックなデザインでしたが、すぐに購入の依頼が入りました。
一方、タグがついたまま一度も袖を通していない服(頂き物でしたが、好みではなかったので…)
状態も抜群によく、お値段もリーズナブル。でも売れません。
下着ブランドで売られているカーディガンですが「どこでも買えるものだから」なのかもしれません。
傾向と対策を考えながらもう少しやってみようと思います。
もはや、断捨離の為なのか、別の問題になってきました。